エピローグ それからの、これからの。8
「やめなさい。」
しかし、すぐにダフネが背後に回り込んでおり、間髪いれずに止めてきた。
俺達は揃って勢いよく頭を叩かれてしまい、踞くまりながら痛みに打ちひしがれる。やがて落ち着きを取り戻して体勢を立て直すと、渋々と喧嘩をやめた。
テッドも席から立ち上がり、此方に近づいてくると、補足説明をしてくる。
「ヒルフェ君。…ノイマンも今回の件で思う所があったようだよ。…だから、これからは立ち振舞いを変える為に努力すると言っていたんだ。…手始めに、此処にいる全員に事前に謝ってきたからね。」
そう言われて、ノイマンは顔を赤くして騒ぎだす。
「一言余計だ!……そりゃ、ルサールの奴の凶行は、おいらが半分は原因だからな。…奴だけが悪いとは言わねぇよ。…何時か此処に戻ってきたら償いはするつもりだ。」
「…………なら、今は信じてやる。」
その話を俺は聞き、納得して頷く。どうやら多少なりとも心に変化が出たのは、本当のようだと理解した。
ようやくして、話が落ち着いたのだった。
「…ったくよ。…一時はどうなるかと思ったぜ。」
「これで、普通の冒険者生活にもどるのね。」
「…その前に、今度はちゃんと昇格試験に挑みますけどね。」
「あぁ。…次こそは、私も頑張るよ。」
「って言うけど、今度は何事もないといいけどね。…」
「ですね。」「全くだ。」
「…おめぇら、しつこいんだよ!!」
すると冒険者達は、再び話をしだす。互いに顔を見合せては、ノイマンを野次りながら、他愛ない雑談を展開していた。




