エピローグ それからの、これからの。7
対して俺は、訳が解らずに戸惑う。さらに自分でも気がつけば、身体は臨戦態勢を取っており、拳を強く握りしめている。
未だノイマンは苦い顔で黙ったままだ。此方を見据えており、口を開いたり閉じたりしている。何かを言おうとして、躊躇しているみたいである。
微かに彼から、小さな声がする。
「…っち。…あれだ、その。」
と俺は何気なく、聞き返した。
「あ?…なんだよ?」
「だから!…すまんかった、ってんだよ!!」
それからノイマンは、謝罪してきた。さらに床に両手と膝をつき、踞る様な体勢になると、深々と頭をさげてきた。
「今回は、…おいらのせいで、多大な迷惑を掛けてしまって、本当に申し訳ねぇ。」
その様子に俺は驚くも、訝しげな視線を送る。無言のまま佇んでいた。
やや遅れて、ノイマンも顔をあげると此方の様子に気がつくと、話しかけてきた。
「な、なんだよ。…黙って。」
「…なんだよ、それは。」
と俺も聞き返し、思った事を率直に告げる。
「…あぁ?…こいつは、最大限の謝罪を表す姿勢で、…。って、なんだよ。…なんかあるのか?」
「いや、だって。…」
「…なんだよ?」
「おまえ、謝る脳ミソあったんだな。」
「んだと、コラァァァァァァ!!…喧嘩売っとんのか!」
「最初に売ってきたのは、そっちだろうが!」
「…お前にだけは、言われたくないんだよ!」
そのまま俺とノイマンは、喧嘩しだした。互いに怒声を浴びせ合いながら、鋭い目付きで睨み合う。今にも一触即発しそうである。




