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エピローグ それからの、これからの。1
チュン、チュン。ーー
近くで鳥の囀ずりが聞こえてくる。
窓辺のカーテンの隙間からは、陽光が射し込み、次第に部屋の中が明るくなっていく。
朝を迎えたようである。
俺は目を開けたまま、ベッドで横になっていた。すぐに起き上がるとカーテンを開け放つと、全身に日光を浴びて、心地よい暖かさを感じると、起床していた。
相変わらず、眠る事が出来ない状態が続いている。だが流石に慣れてきていて戸惑いはない。
試験の日より数えて、今日で四日目の朝である。今まで何事もなく、のんびりと平坦な日々を送っているのだった。
ふと俺が窓の外を眺め出した。
ようやくして、街の人々が表通りを行き交いだした頃となっていた。
同時に部屋のドアがノックされた音がした。
さらに誰かが入ってきたようだ。一連の流れからして、心当たりは一人しかいない。
すぐさま俺が振り向けば、やはり予想した通りの人がいた。
それはダフネである。扉が閉じた瞬間に、「失礼します。」と、やる気なさげに呟いてきた。
「全くもって失礼だよな。…お前。」
と俺は思わず、愚痴っていた。
しかし、彼女は鼻で笑いながら、「別に誰かが見ても嫌がる物なんて、ないでしょうに。」と皮肉げに言う始末だった。




