ある男達の末路 14
どうやらルサールは気絶しているようだ。全く身動ぎ一つしない。
対してフォン支部長は、必死になって踠いている。なんとか立ち上がろうとしていた。
それより先に、ダフネが恭しく御辞儀をして、横に履けていく。
彼女と入れ替わる様に、今度はリキッドが側にやってきた。
さらに後に続いて、ヒルフェを先頭に、テッドやノイマンに、他の冒険者達も付いてきた。全員が怒りの表情をしている。
フォン支部長は顔を向けると、ギョッとしていた。彼等の様子を見て、背筋に寒気が走っている。
まずリキッドが口火を切って、追及しだした。
「フォン支部長。…どういう事だね?…ヒルフェ君達は試験会場で危ない目にあったと、彼等から聞いたよ。…さっきと話が違うじゃないか?…」
「えっと、いや。…そのですね。」
「冒険者の人達に何か危険があったなら、ギルドとして迅速な対応は?…彼等は自力で戻ってきたみたいだし、…あれだけの時間がありながら、いったい何をしていたのかね?」
「…そ、それは。…」
「フォンのじいさん。…よくもやってくれたな。…ルサールの野郎をけしかけやがって、危うくヤバかったぜ。…もう、その顔を殴り倒さないと気が済まねぇ。」
「今回の事で、貴方の指示や行動はやりすぎだ。…ノイマンも非があるとはいえ、あまりにも感化できない。…」
「…そこに実行犯がいる以上、言い逃れは出来ないぜ!…」
と、冒険者達も間髪入れずに文句を言う。
「うるさい!!…何を言っているのか、さっぱりわからん。」
「何ぃ!?」
「…こ、こっちは、リキッド殿と話しておるんじゃよ!…お前さん達とルサールが何をしたかなんて、知らんぞ。…ワシが関与している言いがかりじゃ!…こいつがノイマン、お前さんに恨みがあって勝手にやっただけじゃろうて!」
「…こ、こいつ!!…指示して襲わせたくせに!!…」
「止めるんだ、ノイマン!!…また手を出しては、相手の思う壺だ。…此方の部が悪くなるぞ。」
「えぇい!…人聞きの悪い事を言うでないわ!」
それでもフォン支部長は、未だに言い逃れようとしている。




