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ある男達の末路 13

 次の瞬間には、周囲は様々な反応を表した。

 「ヒルフェくぅぅん!!」

 とリキッドは一目散に走り出し、ヒルフェの側に辿り着くと、力一杯に抱き締める。さらに顔を鼻水と涙でぐしゃぐしゃにし、擦りつける様に頬擦りをする。

 ヒルフェも全力で拒否し、引き剥がそうとしていた。

 「だあぁ!?!…止めろ、ジジイ!!」

 「いったい、どうしたんだい!…泥だらけじゃないか!?…」

 「わかった!!…わかったから、鼻水を付けるなって!!…」

 「もう、お爺ちゃんは心配で、心配で…」

 「離せぇぇぇぇ!!」

 「阿保くさ。…」

 とノイマンが呟き、深く息を吐いた。目の前の光景に呆れている。

 隣ではテッドや魔法使いの少年も、苦笑いを浮かべていた。

 やや遅れて、美女とバンダナ男も側まで駆け寄って来る。

 そのまま互いの無事を確かめあう。

 「アンタ達!…大丈夫なの?!」

 「酷い怪我じゃねぇか。」

 「あぁ、私達は大丈夫だ。…君達の方こそ、無事で何よりだよ。」

 「あぁ、良かった。」

 「すまねぇ…俺等の為に、…」

 「気にしなくていいよ。」

 しかし、一方で、ー

 フォン支部長は狼狽していた。焦りや混乱が極限状態に達してしまい、

 (ま、まずい!?…裏口から逃げ、…。)

 と思いつつ、こっそりと足早に立ち去ろうとする。もはや後先考えない行動だ。

 そこへギルドの職員達や、試験官が横並びに立ちだし、行く手を阻んできた。間を通れる隙間すらない。

 「お、お前ら!?」

 とフォン支部長は高圧的に怒鳴り散らした。同時に背後に人の気配を感じ、恐る恐る振り向く。

 いつの間にか、ダフネが冷たい笑みを浮かべながら立っていた。抜き身の刀の切っ先を向けて牽制しながら、空いた片手に持っていたルサールを乱暴に投げてくる。

 「いだぁ!?」

 とフォン支部長は巻き込まれ、ひしゃげた声を漏らすと、ルサールと共に、うつ伏せに床の上に倒れ付していた。

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