表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/535

ある男達の末路 12

 美女も狼狽えてしまい、一歩も動けずにいた。

 周りの職員達も黙ったままである。誰もが恐れて目を反らしており、指摘するのを躊躇する。

 その様子をフォン支部長は見て、ほくそ笑んでいた。次第に口角を僅に吊り上げると、再びリキッドの方へ向き直り語りかけだした。

 「…全く仕方ない奴等じゃ。…大した事はないのに大袈裟に騒ぎおってからに、…報告では坊っちゃんは別の奴らと行動しているようです。まだ山から帰ってくるのに時間が掛かっているようですじゃ。…」

 「そう言った様な感じには見えなかたがなぁ。…それに、まだヒルフェ君がいないようだが?」

 とリキッドは聞き返す。やや状況が理解出来ずに、戸惑っていた。

 そのまま二人だけで話が進む。

 「…彼は無事なのかい?…」

 「えぇ、何もありませんし、無事らしいですよ。…大事なお孫様なら、心配するのも無理もないです。…落ち着いて待っていてください。」

 「うぅむ。…重ね重ね聞くけど、何もなかったんだね。」

 やがてリキッドは話を聞くと、訝しげな視線を送っていた。ただ心の中では納得しかけてしまっているようだ。

 「大丈夫です。…後は我々に任せてください。…万事、問題もないようですわ。…さぁ、先程のお部屋の方で寛いでいてくだされ。」

 さらにフォン支部長は、言葉を並べていく。巧みに話を反らしてしまい、執務室の方を指差して促していた。

 リキッドも踵を返して、ゆっくりと歩き出す。

 「…なら、また待たせてもらうか。…」

 「騙されんなよ!…ジジイ!!」

 その時、ギルドの入り口から怒鳴り声がしてきた。

 同時に、「あぁぁーー!!」と、真っ先に美女が気がつき、驚きながら玄関を指差す。

 この場の全員が振り向き、視線が集中する。

 リキッドとフォン支部長も思わず立ち止まり、後ろを振り返っていた。

 すると玄関口には、ヒルフェが立っていた。

 さらに背後にはノイマンやテッドと、魔法使いの少年達が続々と扉を潜って中に入ってきている。

 因みに最後尾にはダフネが控えていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ