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ある男達の末路 7

 さらにはダフネが側まで来ていた。すぐに手を伸ばし、ルサールの首根っこを掴んでは踵を返して山道を歩きだした。

 進む方向からして、ボアの声が聞こえた沼地がある場所だ。

 「は、離せ!…」

 とルサールも抵抗する。喚き散らしながら、身をよじっていた。

 「無理です。…貴方は私と一緒に、ヒルフェ様達と合流してもらいます。そして今回の経緯を洗いざらい吐いてもらいますから。…所謂は証拠ですね。」

 それでもダフネは、素知らぬ素振りで答えつつ、決して足を止めようとしない。おまけに余計に握る手の力を強めており、決して離さない。

 「い、嫌だ!!」

 「…まだ解りませんか?…私は貴方をゴブリンから助けたのは、善意ではないのですよ。…あのフォン支部長の企てを白日のもとに晒す為だけに生かしたの。…別に、あの時に貴方が死んでしまっても構わなかったのですから。」

 「…た、頼む!…見逃してくれ!!!」とルサールは何度も懇願した。恥も外聞も捨てて、形振り構わない様子だった。

 しかし、ー

 「貴方も冒険者家業なら、知ってるでしょう。…この世界は実力主義なの。…嫌だと宣うならば、私を殺して逃げればいいわ。…でも、ゴブリンにすら勝てない貴方でも勝てるのかしら?」

 とダフネは言いながら、強烈な殺気を放ちだす。今での比ではない迫力である。

 ほぼ同時に野鳥や野生動物達は、我先にと逃げていく。

 「あうぇ?!」

 ルサールは間近で感じた途端に、白目を向いたまま気絶していた。最初は気力を振り絞り、意識を保っていが数秒も続かなかった。

 ようやく大人しくなった、とダフネは思いつつ、深く溜め息を吐いたら、

 「はぁ、全く。…やれやれだわ。…さっさと合流して帰らないと。旦那様がお待ちだわ。」

 とだけ囁く様に呟くと、足早に此処から立ち去ってしまい、沼地の方を目指して行くのだった

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