表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/48

班替えとハイエルフと

剣と魔法とダンジョンと宇宙船の話を、書きたくなったんで書いてみた作品です。 序盤は地球の日本の話で、長いプロローグと背景説明が続きます。


班分けが終わって2週間が過ぎた。


4組の女子は全員ハイエルフに入れ替わったから、聴きなれない内容の会話ばかりになってる。

聴きたくなくても耳に入ってくる、なんせすぐ前の席のエチゴの周りで話してるから。

挨拶もお辞儀じゃなくてカーテシーになってるし、オホホとかウフフとか笑ってる。

そんなのが聞こえてくると背筋がゾクっとする。


「 邪魔ですわね 」


聞こえない様な聞こえる声で嫌味を言われる、ホントは僕だって休み時間は静かに過ごしたい。

席を離れたら負けだって気がして我慢してるけど、休み時間の間だけでも席を開けた方が良いんだろうか。


でだ、なんでハイエルフってわかるかと言うとだ、女子全員が見事な金髪だからだ。

なんでそうなるかは知らないけど、そうなるんだと。

全員と話した訳じゃないし、クラスで自己紹介もしてないけど見分けがつくんだから便利だ。



実技も進んで、Dに持っていく装備の全ての実習が終わった。

製造から使い方まで把握したってとこだね。

Dでの演習に向けて、4組はエチゴのいるA小隊、僕のいるB小隊、後CとD小隊に編成された。

A小隊の小隊長はエチゴ、Bは僕って事になってる。


「 ・・・そうですのね! ではイザベラ様は・・・ 」


イザベラの家は女王に連なる血筋の伯爵家だそうだ、かなり上位のハイエルフらしい。

A班はイザベラん家の派閥のハイエルフが集められてるそうだ、B班もだ。

CとD班も似たような物らしい、子爵やらナンチャラ家の長女とか次女が集められてると。



「 何でこうなるのかね 」


誰にも聞かれない小さな声でボヤく。

装備の中で2番目に重いポータブルシールドを僕はそれを5人分運んでる、小隊分全部だ。

エチゴはチラチラ気にしてるけどイザベラは気にしてない、取り巻きを引き連れてエチゴの隣を歩いてる。


今日の最後の実習はポータブルシールドの小隊運用についてだ、ポータブルシールドだからPSって呼ばれてる。

個人の装備としては銃に次いで2番目に重い装備になる、そしてD攻略には欠かせない。

適切な遮蔽物が無かったり、塹壕を掘れなかったり、そんな時に使う。

個人装備だけど連結すれば複数人での運用が出来る、複数で運用すればそれなりのハードポイントになる。



僕の所属する班は上手くかみ合っていない、会話が成り立たないからね。

最初に挨拶はしたよ、礼儀正しくね。


「 私たちはイザベラ様とエチゴ様をお守りする為に来ました。 あなたはその邪魔をしないように 」


腕を組んでるお嬢様がそう言ってた、B小隊の女子全員が腕を組みながら似たようなことを言ってきた。

彼女達は言葉通りに全員がA班のフォローに回る、それがクラス単位の机上シミュレーションでもだ。

そのせいで斥候も武力偵察も前衛陣地も、いつも僕一人だけでやる羽目になってる。


授業でやった僕のシミュレーション成績は、死亡判定が2回、重症判定が4回でクラス内でビリだ。

死亡判定を出したのは5組と6組の男子と後は僕だけだから、クラスだけじゃなくて1年生の中でもビリから数えた方が早い。


でも言わせて欲しい、護衛にやられたんじゃなくて全部後ろからの誤射だ。


『 一人だけ飛び出して護衛の前に居たら誤射も在りえます。 今後は勝手な行動は慎み、小隊運用方針に従う事 』


ってのが教官のありがたい評価だ。

事前打ち合わせと違う場所に布陣した他の小隊員にはおとがめなし、ハイエルフの平民への扱いなんてはそんなもんだ。

低ランクの男子は必要無いって事かな、それでも身体がバラバラになったら拾ってくれるらしい。

義務だからな。


ハイエルフと関わりたくない、でも派閥に関係するから下手なことをすると母さんに迷惑が掛かる。

班別けは母さんも含んだ3人で決めてる、それを無かったことには出来ない。

我慢するしかないと思ってる。


それにだ、ポータブルシールドを小隊分持ってもも大した重さじゃない。

せいぜい15kg位だからな、後ろから冷たい視線をとばしてくるヤツが居なけりゃもっと良いんだけどな。

僕が何をしたって言うんだ?、ホントにハイエルフとは関わりたくない。


-----------------------------


「 ・・・これで今日の動画を終わります。 おやすみなさい 」


腕のポータルでカメラのスイッチを切る、今日は終わりだ。

やっと休める。


今まで毎日動画を上げてる、プラスは5、登録者も5で変化はない。

プラス5の内で3は誰なのかは分かった、一人は母さん、一人はエチゴのママ、それとイザベラのママらしい。


母さんが言うには、『 母親が推せない子なんて誰も推してくれないわ 』だそうだ。

男子の母親はみんなそうしてるんだって。

プラスが押せるのは1人一回だけだから自分の子供、エチゴのことだ、に入れてるエチゴママの代わりに誰かが入れてるって事だな。


つまり僕に入ってるプラス3を正確に言うと、母さんと、エチゴママの依頼を受けた誰かと、イザベラママの依頼を受けた誰かってことだ。

残り2人が気になるところだけど。


嘘だ、僕はそんなに気にして無い、戦場でプラスが何の役に立つっていうんだ。

Dの護衛はプラスの多さで遠慮なんかはしてくれないんだから。


それにプラス5ってのはエチゴと比べたら圧倒的に低い。

女性票の99%以上をエチゴとボルト長の息子が集めてて、残りはほぼ同数らしい。

そこまで来るとプラスを入れてくれるのは身内だけになるんで、ほとんど増減しないんじゃないかとエチゴは分析してる。


うん、興味ない。

僕はエルフが存続できれば良い、僕はDで結果を残す。

それでいいと思うんだけどな?


気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をチョロットでも、足跡だけでも残して頂けると励みになります。


誤字脱字報告も大歓迎です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ