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マジカルスーツ、ただし変身機能はない

剣と魔法とダンジョンと宇宙船の話を、書きたくなったんで書いてみた作品です。 序盤は地球の日本の話で、長いプロローグと背景説明が続きます。


「 お疲れ様カミハ。 やっぱり指輪を貰ったのね! 」


エチゴと2人で神殿を出たら、母さんとエチゴママが並んで待ってた。 あと二人いるし。 母さんにハグッとされてるんだが、隣には知らない親子がいるんだけど?



「 カミハ、紹介するよ。 僕の婚約者のイザベラさんと、お母様のアンラータ様だ 」


金色の髪の毛をした女の子だ、ちょこんとカーテシーしてくれる。


「 初めましてカミハ様。 エチゴ様の婚約者のイザベラ・フォン・マーガレットと申します 」


「 初めまして。 カミハ・オーガスタです。 跪いた方が良いのかな? 」


フォンがついてるからハイエルフだよね。 母さんのハグッが続いてるんで出来そうも無いんだけど。 不敬罪にならないかな。


「 そのままで構いませんわ。 聞いていた通り、お母様と仲がよろしんですね 」


イザベラが笑ってる、まぁお上品だこと。 仲が良いのはその通りだけど、チョット待て。


「 おいエチゴ。 お前は彼女に何を話したんだ? 」


「 別に何も話していないさ 」


イザベラはまだ笑ってる、アンラータさんも笑ってるんですけど。 悪意のある笑いじゃないから、まだ良いけど。


「 そうか。 正直者のエチゴ君には、池の水を飲んで貰うことになりそうだな 」


母さんがハグッを中断したから戦闘態勢に移行する。 ランニングコースの休憩所からだったら、エチゴを池に放り込めるからな。 池に放り込んだ後なら、水と一緒に本当のことを吐き出すはずだ。 ここはモンステラで近くに池はないのは知ってる。


「 本当に何も話してないって! 」


「 ほ~ 」


ゆっくり近づいてから横に回り込んでエチゴをヘッドロックする、うまく抜け出したな。 S字固めを掛けるつもりか。


「 その割に、ずいぶん彼女は詳しいみたいだけど? 」


「 そりゃ、少しは話をしたけどさ 」


腕をとって体勢を崩す、今度はこっちがS字固めだ。


「 でめエチゴ、素直に話せ 」

「 だから、何も言ってないって 」


ステータスは同じでも、訓練経験は僕の方が上だ。 エチゴが僕の腕をタップする、よし勝った。


「「 ・・・・・・ 」」


「 今日もカミハの勝ちね 」

「 また負けたの? 」


婚約者のイザベラと、母親のアンラータさんの笑顔が固まってる。 母さんとエチゴママはいつも通り笑ってる。


「 で? 白状する気になったんだな? 」


「 普段の生活を少し話しただけださ。 話しちゃいけないことは話してないって 」


言い方、言い方。 まるで僕が隠し事してるみたいじゃないか。 左手でエチゴのこめかみを掴んで力を入れる、ほんの軽く。 別名アイアンクロー。



「 お待ちください。 エチゴ様は何も悪いことをしておりません! 」


イタイイタイと大げさに騒ぐエチゴ、イザベラさんが俺を止めに入った。 泣きそうになってるんで手を放す、泣きそうなのはイザベラさんの方ね。


「 リア充消し飛べ 」

「 そう言うなよ。 僕だってさっき聞いたばっかりなんだから 」


エチゴが言うには、商売に付いていったらその家に彼女が居たんだと。 一目惚れしたんだけど、ステータスの低さが気になってたと。 んで、神樹式でステータスが上がったんで許されたと。 正式にじゃないけど、デートもしてたんだと。


つまり、前からお付き合いしてたんじゃないか、やっぱり消し飛んでもらおう。


--------------------


エルフ族は150歳で成人とみなされる、100歳から149歳までは大人になるための準備期間だ。 その始めが神樹式。


大人の仲間入りを果たす子供には、3つの物が与えられる。 1つはスキル、これは神樹から貰う。 2つ目はマジカルスーツ、夕方の変身少女が着るものじゃなくて本物だ。


「 カミハこっちよ 」


母さんと一緒にショッピングモールに買い物に来てる。 明日から通う学校で必要な物を色々買い揃えるんだ。 最初はやっぱりマジカルスーツだ、これがないと始まらない。


マジカルスーツの専門店に入る、店は色々あるけど母さんは専門家だ、任せておけば大丈夫だろう。 流石にショッピングモールで迷子にはならない、よな?


「 いらっしゃいませ。 お待ちしておりました、サラ司令官 」


「 お久しぶりね 」


昔話をしてる、長いね。 どうやら、母さんが指揮してた艦隊の人が満期除隊して、この店を始めたらしい。 軍との繋がりを利用して色々揃えてあるんだって。


別に説明は受けてない、母さんたちの話を聞いてただけだ。 話に満足したら、そのうち目的を思い出してくれるさ。 母さんと話してるのはこの店の店長だって。


店の1階は汎用スーツ売り場みたいだ、そこそこ安くてそこそこの性能。 アタッチメントはタップリある。 汎用スーツは、アタッチメント次第でいろんな状況に対応できるのが強みだからね。 そこそこの性能だけど。


2階はオーダーメイドだろうな、表示じゃ3階もある。 興味はあるけど、母さんと手をつないだままで、動ける範囲が狭い。 母さんは、どれだけ話に夢中になっても外で手を離したことがないんだよね。 目を離したら、何をするか分からないって思われてるのかな。


もうちょっと待つか。


--------------------


「 エチゴ様、大丈夫ですか? お怪我は? 」


「 ありがとうイザベラ。 いつものことだからね、大丈夫、怪我はしてないよ 」


「 いつも、あんな事をされてるんですの? 」


「 時々ね、近接戦闘訓練の一環だと思ってくれればいいよ。 それより、イザベラはカミハが気に入らないのかい? 」


「 エチゴ様を傷つける方は、みんな嫌いです! 」


エチゴはイザベラの頭を撫でる。


「 大丈夫、彼は絶対に仲間を傷つけたり、裏切ったりしない 」


「 それは、エチゴ君のスキルで確認したのかな? 」



「 はいアンラータ様、彼のゴーストにそう刻まれていました。 彼は、命を失うことになっても僕を決して裏切らないでしょう 」


「 そう、あなたのスキルで確認したのなら大丈夫ね。 決して裏切らない友人、それだけで価値のある存在よ、大事にしなさい 」


「 承知しました 」


カミハと一緒に買い物に行くつもりだったけど、『 婚約者を大事にしろ! 』 って言われた。 今日はイザベラと買い物に行くことになるね。

誤字、脱字、読後の感想お待ちしています。

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