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「おはよー」
食堂に入ると既に家族全員集合で朝食をとっている最中だった
すぐに返ってくる挨拶に反応しながら拓篤さんに椅子を引かれて自分の席に座る
「優奈起きるのおっせえな」
「受験勉強するんだろ朝も勉強しなくてどうするんだよ」
ニヤニヤしながらしっかりと朝から私をいじってくる双子の兄
「朝から二人ともうるさいなー
私はお兄ちゃん達がこんなにちゃんと起きていることに驚きだよ」
「高校生と違って俺らは今月中まで授業あるんだよ」
「特に今日は1週間で珍しく1限目から授業がある日だからね」
「へー大学と高校ってやっぱりちょっと違うんだねー
って拓篤さんも今日授業ですか!?」
もしゃもしゃとパンを食べながら兄の話を聞いてハッとした
拓篤さんも同じ大学じゃん!!
バっと振り返り後ろに控えている拓篤さんに声をかける
「はい。本日は私も1限目から授業でございます。」
ニコッじゃなくて!!
「本当ですか!?
うわっすみません私のお世話をしてもらってたのでこんな時間まで!
まだ出なくて大丈夫ですか!?遅刻だったりしませんか!?」
「いいえ大丈夫です。
翔様と涼様のご厚意で私も車でご一緒に登校させていただいておりますので
登校時間まではお仕えさせていただきます。」
「そうですか。よかった。」
私の寝起きの悪さから拓篤さんを遅刻させたと言う事件がなくホッとした
「よかねーよ。あんまり拓篤に迷惑かけんな。」
「ううごめんなさい…眠くて…」
「パパはまだ寝ててもいいと思うけれどな
睡眠が足りないと勉強もはかどらないだろうし
それに拓篤が居ない時はメイドもいるわけだしな」
しょぼんとしている私にソワソワしながらお父さんが声をかけてくれる
「お父さん!!大好き!!」
「ああああああ優奈あああパパも大好きだよおおお」
「朝からうるせえな
この子離れできないオヤジは」
「父さんは優奈に甘すぎるよ
第一志望に合格できなくて県外に行ってもいいの?」
「それは嫌だ寂しくて泣いちゃう
優奈明日から頑張りなさい」
「うっはい…
因みに明日からお母さん起こしてくれない?」
「あら私?どうして?」
「いや…なんか…やっぱりお母さん以外から起こされるのって慣れないなーって…」
「んーんそうね」
「お母さんお願い!」
「うんっ嫌」
「えええ」
「だって優奈は何回起こしても起きないんだもん。
夏休みとなれば何度起こせばいいか分かったもんじゃないもの。
今日も起きれたことの方が奇跡よ。
だから明日からも拓篤くん達に起こしてもらってね。」
「うぅ…はぃ…」
ああ…明日からは色々な意味でちゃんと起きなければ…




