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起きて……
朝……
優奈……
「あ…さ……?」
起きて……
優奈……
「お母…さん……まだ…ねむいよ…」
優…様……
優奈様……
「優奈…様…?」
いつもとは違うお母さんの呼び名に無理やり目を開けてみる
「おはよう御座います
朝で御座います
お目覚めください優奈様」
「えっ!?」
キッチリとした執事の制服姿の拓篤さんがニコリと笑ってベットの横で立っていた
私は驚きのあまり飛び起きる
「お目覚めのお時間でございます。」
「あっそうか…実家に帰ってきたんですよね私…」
頭で理解をするとまた一気に眠気がやってきてそのままもう一度重い頭が枕へと落ちる
「二度寝はいけませんよ」
「んん…今何時なんですか?」
「朝の8時でございます。」
「8時!?まだ全然朝じゃないですか~
夏休み2日目ですよ11時頃までは寝させてください…」
「勉強はよろしいのですか?
差し出がましいかもしれませんが
私が担当させていただく英語以外の科目はスケジュールに組み込んでおりませんので
朝も少し勉強の時間をおとりになった方がよいかと思いますが。」
「うっいやでももう少しくらい寝てもね!」
「C判定…」
最後のとどめのように拓篤さんの言葉が私に突き刺さった。
「分かりましたよ!起きますよ!
…なんだか拓篤さんってお母さんみたいですね。
人を操るのがうまい…」
「奥様に似ているだなんて光栄でございます。」
「別にほめてない…」
もしかしたらこの拓篤さんは優しいだけでなくかなりの切れ者なのかもしれないと思い私の顔は引きつるのだった
「さあ冗談はここまでにして身支度のご用意をいたしましょう。
朝食もすぐに準備させます。」
「はーい
って!!着替えは一人でやりますからね!!」
微動だにしない拓篤さんに昨日のことを思い出してハッと思い出して先手を打つ
「かしこまりました。
では食堂にてお待ちしております。」
クスッと笑ったかような笑顔を見せて一礼をして拓篤さんは出て行った
私からかわれた?
「家族以外に起こされるって実家って感じだな~
って私この格好でずっと話してたの!?
うわっはず!
てか髪もなんか爆発してる!
あっ昨日寝落ちして髪乾かしてなかった!
えっはずはずはず!!」
鏡に映った自分の姿に悶絶
あんなきっちりしている拓篤さんにこんなダラシがない姿を見られたと思うと更に悶絶
これでも一応女の子なんでね恥ずかしいと言う感情もありますよ
「とりあえず明日からは起こしに来てもらうのはメイドさんにしてもらおう
…いや女性でもこんな格好を見られるのは恥ずかしい
お金持ちってなんて不便なんだ!!」




