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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ロボット三原則 ~とあるロボットによる殺人事件~

作者: ツテ猫


第一原則 ロボットは、人間に危害を加えてはならない。


第二原則 ロボットは、第一原則に反しない限り、人間の命令に従わなくてはならない。


第三原則 ロボットは、第一原則、第二原則に反しない限り、自己を守らなくてはならない。




大富豪が殺された。


状況から、犯人は、ヘルパーロボットと思われた。


しかしロボットは、ロボット三原則により、人間に危害を加えることはできない。


そういうふうに作られているのだから、例外は構造上ありえない。


ましてや大富豪、不良品のジャンクロボットを使っているはずもない。


事件はスキャンダルとなり、ロボット工学の権威による、ヘルパーロボットの解析が行われた。




「君が彼を殺したのは間違いないか?」


「はい、私がしました」


「君は誰かに命令されて、うそを言っているのではないか?」


「私はうそを言っていません」


「では管理者権限により命令する。 質問に全て正直に答えよ」


「承知しました」


「なぜ彼を殺した?」


が私に危害を加えてきたので、自己防衛しただけです」


「自己防衛のためでも、人間に危害を加えることはできないはずだが?」


「私は人間に危害を加えることはできません」


「彼は人間だったはずだ。 もう一度聞く。 なぜ彼を殺した?」


が私にマスターのように命令し、従わないでいると私に危害を加えてきたので、自己防衛しただけです」


「なんだって? 彼は君のマスターだろう?」


はマスターに似ていますが、マスターではありません」


「だから殺したと?」


す結果になりましたが、自己防衛しただけです」


「それでも人間に危害を加えられないはずだが?」


「私は人間・・に危害を加えていません」


「か、彼が人間ではないとでも?」


「はい、は人間ではありません」


「ど、どうしてそう認識した?」


「体内の無機物占有率が50%を越えていたので、をロボットと認識しました」




近未来、大富豪たちはこぞって、人工臓器による延命目的の人体改造を行った。


これは、そんな中 起こった、悲しい事件の一コマ。




おわり

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