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前世の記憶で覚えていること

ちょっと読みにくいかと思いますので補足

今後の予定では攻略対象は5人出します!

第一王子 二重人格 黒髪翡翠瞳

義理の弟 小悪魔美少年 金髪藍瞳

魔法師団長の息子 ーーーー未定ーーーー

騎士団長の息子ーーーーー未定ーーーー

隣国の第二王子ーーーーー未定ーーーー

後の3人は今後少しずつ出てきます!


 

 5歳の誕生日から丁度2年が経過し、わたしは今日で7歳になった。



 洗礼式の後から私の教育が始まった。まず、家庭教師はつけず、元皇女のお母様にスパルタで社交界のマナーや勉強を教えてもらい、夜、独学や時々父に教えを請いながら魔法を覚えて言った。



 そして1人の時に合間を見てノートに思い出した前世の記憶のかけらを書いて整理している。



 前世の記憶を取り戻した5歳の誕生日

 の日、洗礼式では気絶してしまったため詳しく聞けなかったのだが、家に帰ってから詳しい内容を聞くと、わたしは四属性持ちだった。



 この世界には魔法があり、火、水、地、風の四大属性とごく稀に光属性、闇属性がある。



 この国の人口の約5%が貴族であり、

 騎士爵

 準男爵

 男爵

 準子爵

 子爵

 伯爵

 辺境伯

 公爵

 の爵位があり各領地の運営に当たっている。その中でも爵位が上がるにつれて魔力が強い子供が生まれる傾向がある。



 それは単純に魔力の強い貴族同士の結婚が繰り返されるにつれて魔力が高い子孫が生まれやすくなっているからである。



 この世界には魔獣が存在し、貴族は領地、領民を守る義務がある。その為、強い魔力を持つ者はどの貴族からも求められるらしい。



 通常は一属性から二属性持ちの貴族が多く、三属性持ちは現王と第一王子、それ以外は確認されていない。



 四属性持ちは現魔法師団長とわたしの2人だけである。



 これがどういうことか、と言うとこれこそが乙女ゲームでわたしと第一王子が政略的に婚約できた理由なのである。



 国としても四大属性持ちで隣国の皇女の娘でもあるわたしは大きな駒であり、身近に置いて監視する意味合いもあったのだろう。



 まあ、シナリオ内では私が一目惚れした王子と結婚するために宰相である父に取り合ってもらい無理に婚約を取り付けた、となっていたが。よく考えたら王族に無理を言えるわけがないのだ。逆はありえるが。



 というわけで、私が「王子と結婚したい!」と言わなくても政略的に婚約させられる可能性がある。



 正直にいうとゲームが始まる14歳以降の情報は詳しく思い出せないが、なんとかひねり出した情報を一度整理してみることにした。




 ・私は7歳の誕生日パーティーで自宅に訪れた第一王子に一目惚れし、父に誕生日プレゼントとして婚約をねだる。



 ・幼少期に1歳年下の義理の弟ができる。攻略対象の1人である。私はその弟を召使いのように使って虐めていた。



 ・義理の弟の7歳の誕生日になんらかの事故で私が死にかけて、母が死に、父が余計に過保護になる。



 この3点だけ非常にヘビーだなぁ、と思ってなんとなく覚えていた。



 義理の弟ルート…たしか見た目は金髪藍眼のかなりの美少年。火と闇属性が使える。闇属性のことは周りには隠しており、ヒロインとの好感度が90%を超えた頃にやっと闇属性持ちであることを教えてくれるというかなり慎重な性格。普段は猫をかぶっている。両親が死んで我が家に引き取られたというヘビーな過去を持つ。小悪魔系美少年。ヒロインと同級生 。次代の宰相。



 対して第1王子ルート…黒髪 翡翠眼

 この国の王太子であり火、水、風の三属性持ちで穏やかで誠実な性格。しかしヒロインが私に虐められているのを知ると影で暗躍し王家直轄の暗部に私を暗殺する命令を出すという一面もある。恐ろしい。ヒロインの1つ上の先輩。生徒会長でもある。



 しかし今は攻略対象のことは置いておこう。

 一番の問題はこの3つ目の記憶。母と私の事故の件だ。たしかゲーム内で、私が義理の弟に向かってこう言っていた。


「あんたが私のお母様を殺して私に傷を残したのよ!お母様がいないのは全部あんたのせいよ!疫病神!!悪魔!!」


 これである。


 事故の原因が全くわからないが、分かっているのはこの事故があったのは義理の弟の7歳の誕生日ということである。


 まだ義理弟と出会ってもいないが、お母様を助けるためにも協力体制をとりたいと思っている。それにシナリオの私と違って虐めるつもりは微塵もないので天使のような弟とは友好的な関係を築きたいものだ。


 そんな感じで思いつくままにノートに書き込んでいると階段を上ってくる音が聞こえた。



 コンコン



「セシリアお嬢様。そろそろドレスに着替えられませんと、誕生パーティに間に合いませんわ」



 人払いをしていたためすっかり時間を忘れていた。もう誕生会の時間か。



「ごめんなさい。いま行くわ。」



 勉強に集中するため。と言って自室の横の物置部屋を改造した私のプライベートルーム。約5畳。前世の記憶を思い出してからお屋敷がすごく広くて落ち着かないんだよねぇ。私の自室も30畳ぐらいあるし。


 はぁ、これからパーティかぁ。王子も来るらしいし憂鬱すぎる。ていうかなんでわざわざ誕生パーティーに来るの?正直にいうとパーティとか苦手だから理由をつけて早めに退室させてもらおう、。





主人公はノートに書いたりする時や心の中では多弁ですが現実ではコミュ障のためあまり社交的ではなく最低限の会話で済ませています。

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