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第2作ってなんですか

お待たせしましたー!評価ポイントが1300になってました!評価してくださった方ありがとうございますー!やる気出ました!また気が向いたら評価してくださるととっても嬉しいです。

 


 ♦︎♢♦︎



 目が醒めると、まず最初に白い天井が見えた



 どうやらあの後、悪意の視線に晒されて気分が悪くなった私は気絶してしまったらしい



「ねえさん!目が覚めた?大丈夫?水持ってきたけど飲めそう?」




「うん。ありがとう……ここは?」




 割としっかりした大きめのベットがいくつか並んでいる。窓の外から学園の庭園が見えるから多分学園内だ



「ここは、保健室だよ?」



 ほ、保健室……前世のゲームの中でお世話になったこともあったような気がするけど、現代人の感覚からいうとかなり豪奢だ。特にこのベット。ふかふかでダブルベットくらいありそう。




「一応保険医からは異常なしだって言われたけど……何かあったんだよね?どこか痛いの?」




 シオンが心配そうに私の顔を覗き込む



 暖かくて柔らかい空気……本当に私を心から心配してるんだなって感じる……



 あ……ネックレスが無い……??!




「大丈夫よ。少しめまいがしただけなの。ね、シオン。私の近くにネックレスが落ちてなかったかしら?」




「ネックレス?あぁ、馬車の中にあったと思うよ、急いでここまで来たから気にしてなかった……すぐにとってくるから待ってて?」




「あ、ありがとう……でも、後でいいわよ?それよりも、授業に出ないと……今は何時なの?」



「倒れてから半刻もたってないよ。授業はもう少ししたら始まるかな?」




「じゃあ、早く行かないと!」



「ねえさんは念のためにもう少し休んだほうがいいよ。今日も早起きだったみたいだし、お願いだから心配させないで?」



「ごめん……ありがとう。でも本当に体はどうもないし!ネックレスの方もお昼休憩に取りに行くから……!入学してすぐに授業に出ないだなんて勿体無いし何言われるかわかんないもの。」




「んー……じゃあ……気休めだけど……《悪意反射》」



 ?何で防御呪文を……シオンはあのネックレスの本当の価値を知ってるのかな……?





「はい、じゃあ大丈夫。でももし気分が悪くなったらすぐに教室から出てね?すぐに僕も行くから!」




「ん……ありがと!さすがね!シオン」



「べ、別にどうってことないよ……ほら、バカなこと言ってないで行くよ!」



 照れるとぶっきらぼうな言い方になるシオンだけど、丁寧な喋り方よりも私はこっちの方が好き


 ベットから降りてギュッと抱き着くとシオンの心の声が聞こえてしまった


『あーもう不意打ちで抱きつくの恥ずかしいからやめてくれよ。……好き』




 ?か、可愛過ぎる……思ってたよりもシオンに好かれてたみたい。





「シオン。大好きよ!」




「な……、僕もねえさんのこと大好きだよ///」



 照れて真っ赤になっちゃった私の天使は心の中でも大混乱みたいでうまく読み取れなかったけどとにかく私が好きって気持ちが伝わってきてなんだかほっこりした。




 そのあと、それぞれの教室に向かい、何とか遅刻することはなくホームルームに出た







「セシリアさん?もう体調は大丈夫ですの?」


 カリーナ先生が心配そうに聞いてくる



「はい!もう大丈夫です!ちょっと目眩がしただけなので……元気いっぱいですよ!」


 

「もう!なーに言ってるの!セシリアちゃんが倒れたって聞いて心配したんだからね!!本当にどうもないの??」



 アーナちゃんが私の後ろから抱きついてきた



『もーうセシリアちゃんはこんなに細くて小さくて妖精さんみたいで……倒れちゃうなんてよっぽどか弱いのね!私が守ってあげなきゃ……!!』





 ……やっぱり接触すると人の心の声がガッツリ聞けてしまうらしい。こういう好意的なのは嬉しいけど、朝に感じた悪意を持った人たちに接触したらまた精神的に落ち着かなくなっちゃうかも……あ、でも、そのためにシオンが防御かけてくれたんだもんね、お昼の間なら大丈夫よね……




 ♦︎♢♦︎







 そのあと普通に授業に参加していると小声でケイン君に話しかけられた



「ねえねえ、見ちゃったんだけど、セシリアって本当に第二王女様の娘さんなんだね。何で庶民としてここに通っているの?」




 ……!?!?!?


 どこで見られたんだろう


 昨日は王城に行かずに、すぐに自宅になる今のお家に帰ったし……王様にもお母様やお父様にも会ってない。連絡はしたけれど



「何で?って顔してるね?僕は魔力は中の下だけど特殊能力の隠密スキルがあるんだぁ。あ、別に君の敵じゃないよ?むしろ僕は君の味方。」




「何が目的なの……?!」




「こら!授業中に私語は慎みなさい!!!」




「「すいません」」



 ついつい小声で話していたのも忘れて普通に返したらカリーナ先生に怒られてしまった。




 授業が終わって昼食の時間になるとシオンがやってきた




「ねえさん!一緒にご飯食べよう?」




 入り口にシオンが立っている……その後ろにお姉さまが2人……え……?



「あーらはじめまして!わたくし、シオンファンクラブ会長のティエンヌ・ファーンキングですわ!」


「同じく副会長のジゼル・レナーセアですわ」



 ティエンヌさん……とジゼルさん……多分この国の貴族ね。シオンったら早速ファンクラブなんか発足されちゃったの!?!?




「姉さん、こちらのティエンヌさんとジゼルさんは僕たちの味方だよ。因みにティエンヌさんはこの学園の理事長の孫娘でジゼルさんは三大公爵家の1つのレナーセア家の一人娘。」




「……えっと……いつの間にお知り合いになったの?」



「昨日だよ?あ、立ち話も何だし、パトリック様もまってるだろうからそろそろ移動しよう?今日はガーデンテラス席で待ってるらしい」



「え?あ、うん」



 呆気にとられてそのままシオンについていこうとすると、ケイン君が人好きのする笑顔で「僕も一緒させてもらってもいいかな?」と言った




「いいよ」




「!?え?ねえさん……?」




「あ、ケイン君とちょっと話したいこともあったし、今日は教室で食べたいからまた後で話しましょ?ごめん、また後でねシオン。パトリック様にもよろしく言っておいて」





 なんだかモヤモヤしてシオンを追い返してしまった。いや、不特定多数の貴族女性に言い寄られて、庶民設定のシオンが追い返すのが無理なことはわかってるんだけど、それにしたってお昼に一緒に来ることないじゃない?せっかくお昼を楽しみにしてたのにさ……




 自分の席に戻ってお弁当箱を開ける




 昼食の時間が始まり、貴族の子女は食堂に移動していく



 教室にいるのはケインと私とアーナの3人だけ。




「あれ?今日は2人も教室で食べるの?私いつも1人だったから嬉しいな〜!一緒に食べよ?」




「アーナ……!うん!一緒に食べよう!」




 昨日会ったばかりだけど、とってもいい子だ。悪意もないし、全身で好意を受けてるようだ




「おーいー僕のことも忘れてなーい?混ぜてよ?」



「はいはい。どーぞ!」



 3人とも席は隣と前後同士だからそのまま席に座って食べる



 私もアーナもお弁当で、ケインはサンドウィッチ?みたいなパンを食べている。3個くらい



「ね。結局さっきの話に戻るけど。セシリアって王の孫でしょ?しかも第二王女の娘。つまり隣国の公爵家の一人娘で、第1作目の皇太子ルートの悪役令嬢」




「な、な、なん……で……?」




「さっきも言ったと思うけど?僕は君の味方……あ、僕たち。ね?」



 隣のアーナの顔を見ると驚くでもなく普通にお弁当を食べながらうんうんと頷いている



「私とケインは転生者なの。セシリアもそうでしょう?だって、原作で悪役令嬢が隣国に留学するエピソードなんて聞いたことないし。」



「僕たちは第2作目の登場人物で、悪役でもあるんだよ。」






 衝撃のカミングアウトだった

連投できるよう頑張ります!

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