ワーマン王国第二王子
長らくお待たせしました!ちょっと短編で義姉と義弟の話書きたくなって…時間があれば是非読んでください〜!
ブックマーク評価してくださった方ありがとうございます!頑張ってもっと高い更新速度にします!
俺はワーマン王国の第二王子
パトリック・ファン・ワーマン
国王である父譲りの紫髪と王妃である母譲りの金色瞳を持つ。物心ついた頃から神の子と持て囃され、隣国アーマレンの魔法に対抗すべく日々科学の研究を極めて様々なモノを創り出している。
先日、父王の元にアーマレンに嫁いだ娘…父と側姫の間に産まれた第二王女……つまり俺にとっての母違いの姉が里帰りしたいとの手紙が届いたらしい。
その姉はアーマレンの公爵家に嫁いだが元々はワーマン王国の公爵家に嫁ぐ予定だった。姉は国内1の魔法の使い手で、傾国の王女と言われる程に美しかったと聞く。実際にあったことはないが。
姉には7歳になる娘がいるらしく、その娘も大層な美少女で魔法の素質があり、4属性持ちだと言う
俺は科学に関しては自他共に認められる功績を残してきたが、魔法については全くと言うほど才能がなく、この国にいる魔法使いはせいぜいが2属性持ちだった為、4属性持ちという姉の娘……姪にはかなり興味がある
俺はまだ16歳で学園に通っているが、今日はその例の姉と宰相と姪が王宮にやってくる日なのだ。早速学園を抜け出して王宮の転移門の前に集まっている魔導師と騎士の輪に加わる
「で、殿下!何故ここにいらっしゃるのですか!学園の方は……」
「抜けてきた。別に良いであろう。学園が俺に教えられることなどありはしない。それよりも、俺の母違いの姉上と姪と会う方がよっぽど有意義な時間の使い方であろう」
「そ、そう申されましても……」
そうこう言っていると、転移門の文様が光り輝き、転移門の魔法陣の中には4人の姿があった
「「「「ワーマン王国へようこそ!!!」」」」
大きな声で客人を出迎える騎士たち
「ただいま戻りました」
4人の中から1人の美しい女性が出てきて朗らかに笑う。俺よりも少し上くらいだろうか?
まさか、あれが俺の姉なのだろうか?
「お母様!もうワーマン王国についたのですか?一瞬でしたね!」
「ええ、早速父上に……国王陛下に挨拶しにいきましょう。ほら、カーライル。貴方もしっかりしてちょうだい。」
「あ、あぁ…そうだな。」
若い美丈夫な青年はしっかりとこちらを見て挨拶をした
「お出迎え感謝する。国王陛下に挨拶をしたいのだが案内を頼めるか?少年」
「「………………!!!!!」」
「……あぁ。ご案内しましょう」
どうやら俺のことを従者かなにかと勘違いしたらしい。たしかに騎士や魔法師達とは違う出で立ちで、今日は学園の服を着ているからそう見えても仕方ないだろう。実際に姉上と会うのも初めてだし、俺が第二王子だとわかるものは何1つない
暫く謁見の間に向かって案内していると、俺の横にいる少女が話しかけてきた
「はじめまして。私はセシリアと申します。今日から暫く宜しくお願いします……!ところで……お兄さんはこの国の王族ですか?」
?どうしてわかったんだ?
「こら!セシリアどうしたんだい?確かにこのお兄さんはイケメンだけれど、この服は従者の服だろう……?」
「え?んーなんかこの服見覚えがあるわねぇ……あ!学院の制服よ!もしかして学生さんなのかしら?」
「ええ?学生さんでしたか……すごい美形で周りの人から敬われてたから勝手に王子様かと思ってました。勘違いしてごめんなさい。お兄さん。」
「クックックッ……あははは……っっ……あー面白い。君があってるよ。俺はこの国の第二王子、パトリック・ファン・ワーマン。君の叔父になるね。でもおじさんって言われたら悲しいから兄と思ってくれていいよ」
「「ええええっ!!!」」
姉と義兄は驚いたように声を上げたが、セシリアとその横にずっとついている少年は特に驚いた様子もなく俺を見ている
「ところで、セシリアの隣にいる少年は?確かまだセシリアしか子どもは居ないと聞いていたけど……」
「シオンと申します。この度フォレスター家の従者になりました。」
「違うわ!義弟なのよ!」
……どっちなんだ?
よく分からないが、親2人は微笑ましそうに子ども2人を見つめ、
シオンという少年は嬉しくてしょうがないというような顔でセシリアを見つめている
「ふーん……従者で義弟ね……血の繋がりはないと。まあ詮索はしないでおくよ」
そう言った瞬間、少年…シオンの視線が俺に突き刺さる。完全な無表情だがその視線は俺を射殺さんばかりだった。
謁見の間につき、扉を開けると父がすでに待って居た
「おお!!!!よく帰ってきた!待ちわびたぞ!!!」
叔父さんって結婚できませんでしたっけ?いや、異世界なんでなんでもありなんです。はい。