319話 聞いて驚くが良いです!!
とりあえず、戦闘になったら連絡をもらう様にネルヴィア様に連絡をしないとですね。
「あっ、ウェスル帝、十剣の皆んなとグラウス爺にはナイトメアの訓練に参加して欲しいのですが」
「すぐにでも召集しましょう」
十剣の皆んなはネルウァクス帝国全土に散って国防を担ってるから、ちょっと申し訳ないですけど。
こっちの方が非常事態ですし仕方ありませんね、後で差し入れでも持っていってあげるとしましょう。
「イヴァル王もアレックさんを呼んでもらっても?」
「ええ、アレックだけで無く、帝国の十剣や大賢者殿には劣るが我が国の精鋭をお願いしてよろしいですか?」
「僕は別に構いませんが……良いんですか?」
騎士団長であるアレックさんのみならず、精鋭までナイトメアの訓練に参加して抜けてしまえば、流石にフェーニル王国の守りが薄くなってしまうと思うのですが……
「問題ありません。
何せ今やフェーニル王国は対魔教団同盟の一角を担っていますからね。
この情勢下でフェーニルに攻め入る者はいませんよ」
う〜ん、まぁそれもそうですね。
それにフェーニル王国は以前、アルテット公国旅行交渉の際にあげた転移魔法の実用化に成功してますし。
確かに言われてみれば、余程の無能でなければ今のフェーニルに戦争を仕掛ける国なんて無いでしょうね。
「それにです。
ナイトメアの訓練に参加させて頂く貴重な機会ですからね。
多少のリスクを背負って余りある価値があります」
一応、国家の危機を背負って余りある価値って、イヴァル王も大袈裟ですね。
ただの訓練にそんな価値があるハズないじゃないですか!
誰を相手にしても簡単には手の内を見せない……流石ですね。
「ふふふ、ではそう言う事にしておきましょう。
となると後はアフィール教国とサンリオン魔導国、アレサレムにも招集をかけるとしましょう」
対魔教団同盟の主な担当は雑兵の相手とは言え、普通の兵士では手も足も出ないのは明白。
各国の手練れにはそれなりに強くなってもらわないとですからね。
「コレール、通達をお願いできますか?」
「かしこまりました」
しかし、対魔教団同盟ってのももう古いですね。
だってもう既に魔教団は壊滅して存在しませんし……今は忙しいですし、今度改名を進言しましょう。
「ナイトメアの皆様は忙しいでしょうし、フェーニルが人員の移送を担いましょう」
「では、ネルウァクス帝国で人員の選抜を担当しましょう。
グラウスと言う適任者もいますしね」
おぉ、助かります。
これぞ助け合いの精神ですね!
「そう言う事なら遠慮なく甘えさせてもらいます。
僕達もこれからする事があってちょっと忙しいですし」
「貴女ってお方は……」
「それで、今度は何をなさるおつもりですか?」
イヴァル王もウェスルも、呆れた様な目を……失礼ですね。
これまでも呆れらる様な事なんて殆どして無いと言うのに!!
まぁ良いでしょう……堂々と胸を張って言ってやります!
ふっふっふ、僕もちゃんと色々と考えているのです! 聞いて驚くが良いです!!
「勿論! 僕達もヴィスデロビア戦に向けて修行をするのですっ!!」
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