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244話 凄すぎですっ!?

昨年から休載している


『無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい』


とかぶる設定がありますが、流用しているだけで無関係です……今の所は……

「コホン、ではそろそろ本題に入りたいのだが?」


 何処ぞの応接室にでもありそうな背の低い机を挟み、足を組むロリババア神王様こと!

 ネルヴィア様が咳払いをしつつ、真剣な面持ちで話を切り出す。


 ぶっちゃけ、面倒ですけど。

 ここに来た……拉致されて来た本来の目的は、ネルヴィア様との面談。


「分かりました」


 致し方ありませんね。

 まぁ、そうと決まれば、僕も真剣に対応しなければなりませんし……今度こそ、お仕事モードです!!


「ではまず、今回僕達を拉致紛いの強制連行した理由ですが。

 統一神界学園の件と言う事でよろしいのでしょうか?」


 ネルヴィア様やエネトスさんが愕然と驚愕した様子で目を見開く。

 2人が驚いたのは、僕のマジなお仕事モードか、はたまた拉致紛いの強制連行という部分に対してか。


 まぁ恐らくは前者でしょう。

 今までは特に注目もしていなかった様ですが。

 僕の思考はネルヴィア様達ですら読めないでしょうしからね。


「うむ、それに付け加えて我ら神についての説明が、主らを呼んだ理由だ。

 しかし……フォルクレス殿、拉致とはどう言う事なのだ?」


「どうって、そのままの意味ですよ?」


 ティーカップを片手に、平然と言ってのけるフォルクレス。


「ルーミエル君を連れてくるには、あのタイミングしか無かったんですよ。

 軽く理由を説明しただけで面倒がってたルーミエル君を説得するのは恐らく不可能だし」


 どうやらネルヴィア様達としても、予定外の事だった様ですね。

 長々と言い訳を述べるフォルクレスにネルヴィア様とエネトスさんの冷ややかな視線が突き刺さる。


「警戒しているルーミエル君を力尽くで、強制的に連れてくる事も難しい。

 それに、もし仮に実力行使に出ようものなら、彼女達全員を敵に回す事になる。

 そんな事になったらヴィスデロビア以上の脅威の出現だよ?」


「何を大袈裟な。

 ヴィスデロビアは神能まで有する強者、神に至ったばかりのルーミエルとは訳が違う」


 失礼な! 神能くらい僕だって所持してますよっ!!

 と言いたい所ですが……ネルヴィア様は僕が神能を有している事を知らない様ですね。


 持ち得る情報の差は、商談や交渉の場に限らず、様々な場に於いて大きな力の差と同義。

 これは大きな手札ですね……余計な事を口走らない様にフォルクレスを視線で牽制せねば!


「は、ははは、そうなら良かったんだけどね。

 言ったでしょう? 彼女達全員を、と」


「ん? そう言えば、そう言っておったな」


「実は、ルーミエル君の陣営にはあの黒龍殿や霊鳥殿達。

 ヴィスデロビアとも渡り合った強者が付いているんだよ」


「なっ! では、ルーミエルはナンバーズでも上位と目される彼等の庇護の下にあると言うのかっ!?」


「まぁ、そんなところかな。

 私に言えるのはこの程度だけ、後はルーミエル君、本人から聞いてみると良いよ」


 多少は不信感が残るでしょうが……まぁ及第点ですね。

 これ以上は、ネルヴィア様から新しい情報も聞き出せそうにありませんし。

 チョロ神にしては頑張ったと褒めて差し上げましょう!


「それで、話を戻しても?」


「そ、そうだな。

 うむ、取り乱して悪かった。

 それとフォルクレス殿の非礼も、神王として詫びよう」


「いえ、別に気にしていないので、構いませんよ」


 だって後でフォルクレスにはキツイお仕置きが待ってるでしょうし……


「それよりも、先程から気になっていたのですが。

 ナンバーズとは一体どう言う?

 エネトスさんが仰っていた序列やシングルと言った事も気になりますが、何か関係が有るのですか?」


「そう焦るでない。

 それを説明するには、まずはこの統一神界の事を説明せねばならんのだが……

 どうやらその辺りの事はフォルクレス殿達から聞いている様だな」


「ええ、一通りは」


 統一神界とは、その名の通り全ての神々が集う神々の世界。

 神が管理する世界で超越者、つまりは神へと至った者はこの統一神界にて神としての常識を学ぶ事になる。


 この統一神界に訪れた事の無い神は存在しない。

 神へと至った存在は、その世界を管理する神の案内で必ず統一神界を訪れる事になる。

 そして、日本で言う戸籍の様な物を登録して初めて、晴れて神の仲間入りとなる。


「とは言え、例外もあってな。

 それが主を庇護しておる黒龍殿達でな、彼らはこの統一神界にて神として正式に名乗り出ておらん」


「その場合はどうなるのですか?」


「別にどうもならん。

 ただ神と言うカテゴリーの勢力に加わら無いと言うだけだ。

 まぁ尤も、ナンバーズの神々と同等以上の力を有しておきながら神として登録しない者は殆どおらんがな」


「どうしてですか?」


「メリットが無いからだ。

 そもそも神として登録する事には何のデメリットも無い。

 それどころか、登録すれば他世界の神々と交友を持つ事が可能になると言う大きなメリットがある」


 何か神としての登録ってギルド登録みたいですね……

 けどまぁ、確かにそれなら普通は登録しに来ますね。


「なる程……それで、ナンバーズと言うのは?」


「神々の序列の事だ。

 神々は数えきれぬ程莫大な数がいて、その中でも特に力を持つ5万の神々には序列が与えられるのだ。

 その序列一桁がシングル、二桁がダブル、三桁がトリプル、四桁がフォース、五桁がフィフス。

 それらの序列を持つ神々を総称してナンバーズと呼ばれておるのだ」


 と言う事は、先程のフォルクレスとエネトスさんの会話からすると……


「えっ?」


「ふふ、どうやらこの私の凄さに気が付いた様だね」


 マジですかっ!

 このチョロ神こと、フォルクレスが全神々の中でも序列一桁の強者!?


「妾もフォルクレス殿と同様にシングル、エネトスはダブルの神。

 先程話に出た黒龍殿達も、恐らくはフィフス、ナンバーズに名を連ねる程度の力を誇るだろう」


「いや、それは無いね」


「どう言う事だ、フォルクレス殿?」


「共にヴィスデロビアと戦った者として言わせて貰うけど。

 彼らはトリプルでも上位、ダブルに迫る実力を誇っていたと思うよ?」


 おぉ! 流石はコレール達ですね。

 神々の中でも十二分に強者と言える実力を誇っている様です!!


「けど、それは当時の話。

 今となってはダブルでも中位以上。

 数名は、もしかするとシングルの1人や2人を呑み込むかも知れない」


「……マジですか」


 思わず唖然と呟いてしまいました。

 オルグイユとアヴァリスも頷いてますし……皆んな、想像以上に凄すぎですっ!?


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