表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

211/376

211話 お仕置きです……

ちょっと息抜き回です。

次回から本格的な戦闘に入ります……多分。

「めっちゃ、怒ってますね……」


 いやまぁ、嫌がらせをしている自覚はあるので、向こうが怒るのも分かりますけど。

 容姿が美女なだけに、余計に怖い。


 しかし!! 僕は知っています。

 今のリーリスよりも遥かに怖い存在を……怒った時のメルヴィーやオルグイユ。

 そしてコレールの恐ろしさをっ!!


 脳裏に過ぎる有無を言わせない微笑みを浮かべるメルヴィー達の姿。

 あっ、ヤバイ。

 思い出したら、鳥肌が……


「お嬢様」


「 べ、別に怒った時のメルヴィー達の方が怖い何て思ってませんよ?

 はっ!?」


 こ、これはもしや、自白している様なモノなのでは……?

 そぉ〜っと、後ろを振り向くと……


「ふふふ、そうですか」


 ニッコリと微笑みを浮かべるメルヴィー。

 悲鳴を上げなかった自分を褒めてあげたいです。


「い、いや、これは言葉の綾で……」


「お嬢様は私達の事をそんな風に思っていらしたのですね」


「それは語弊が!」


「お嬢様にそんな風に思われていたなんて……メルヴィーは悲しゅうございます……」


「っ!!」


 悲しげな面持ちで顔を伏せるメルヴィー。

 罪悪感が! 一体どうすれば!?


「私も……」


「オルグイユ様……」


「大丈夫ですよ。

 きっといつの日かルーミエルお嬢様も分かって下さいます」


 メルヴィー同様に俯いてしまったオルグイユにメルヴィーとアヴァリスが同じく悲しげな面持ちで静かに寄り添う。


「うぅ……ごめんなさい……」


「「「うっ!?」」」


 何故か揃って仰反る3人。

 ちょっと意味が分かりませんが、これで許してくれなかったら一体どうすれば……


「エル、吾が、慰めて、あげる」


 落ち着かせる様に、頭を撫でながら抱き締められる。

 フェルが、いつになく頼り甲斐があります!!


「フッ!」


「「「っ!!」」」


 何やらメルヴィー達3人が口惜しげに息を飲む。

 抱き締められていて、何が起こっているのかハッキリとは分かりませんね……


「お、お嬢様、本当に反省していますか?」


「し、してますっ!」


 背後から掛けられるメルヴィーの言葉に、コクコクと頷く。

 メルヴィー達に許してもらえないと、多分立ち直れません。


「どんなお仕置きでも受け入れます!

 確かに怒ってる時の皆んなはちょっと怖いと思いました……けど、皆んなを悲しませるつもりは無かったんです!!

 ごめんなさい!」


「……分かりました」


 仏頂面だった3人の顔がふっと和らぐ。

 こ、これはっ!!


「しかし、お仕置きはしっかりと受けて頂きますからね!」


「も、勿論です。

 僕に二言はありません!!」


「流石はお嬢様です。

 では、お仕置きは……」













「あら、この私を前にして随分と余裕じゃない?」


 ゆっくりと浮遊して来たリーリスが見下す様な笑みを浮かべる。

 けど、そんな事はぶっちゃけどうでもいい。


「……いだ」


「何か言ったかしら?」


「全部、お前のせいだって言ったんですよっ!!」


 迸る膨大な魔力がリーリスとハスルートを吹き飛ばす。

 あの2人には責任をしっかりと取ってもらわないとですね。


 メルヴィーの下したお仕置きは。

 世にも恐ろしく、神をも泣かせるであろう無慈悲なそれは……


『1週間はお菓子抜きです』


 脳裏に蘇るメルヴィーの言葉。

 その言葉を聞いて頷くオルグイユとアヴァリス。

 健康に良いとか言って、何故かコレールまでもが賛同する始末。


 ノアとシアを痛めつけたばかりか、こんな仕打ちを与え……

元はと言えば、全ては魔教団が原因です。


「この恨みは大きいですよ!!」



『面白かった』『続きが気になる』『幼女最高ぉぉお!!』

と思ったら、ブックマーク登録及び、下記の評価ボタンを押して頂けますと嬉しいです!

作者のモチベーションに繋がります!!


感想やレビューなどドシドシご意見下さい!

これからもよろしくお願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ