二つの小さなお椀に、梅干し二つ
10分後。
ルルーシカは風呂から出てきた。
机の上には、タク特製チャーハンと、謎野菜のごちゃまぜスープと、
皺取りホワイトドリンクが置いてある。
「あ~、すっごく気持ちが良かった」
ルル―シカは、髪をタオルで拭きながら部屋に入ってきた。
もちろん、裸で。
「かぁ~!」
タクは反射的に顔をそむける。
「ん?どうしたの?あっ、チャーハンじゃない。おいしそうじゃん。私、好きなのよね~」
ルルーシカはタクの正面に座った。
もちろん、装備は何もしていない。
普段、隠しているあらゆる部位がさらけ出されていた。
おいおいおい、何を考えてやがんだよ。
さらに、俺の真向かいに座りやがって、
目のやりどころに困るだろ~が。
「おいおいおい、この状況は、どう考えてもおかしいだろ」
「ん?何がよ」
まじかよ。こいつ・・・。
自分の体に絶対的な自信でもあるのかよ。
小さな二つのお椀に、梅干しが二つのっているだけのぶんざいで。
「俺に、パ、パ、パンツを見るなと言ったくせに裸でいるのは、ど、どういう了見だ」
「ああ、あのこと。冗談に決まっているじゃない。もしかして気がつかなかった?鈍感ね。一つ屋根の下で一緒に暮らしているんだから、いちいち気にしてられないわよ、そんなこと小さなこと。それにあんたとはもう長いんだから、私はまったく気にならないわよ」
いやいやいや、胸だけでなく、
パンツで隠している重要な部分まで、自信を持って見せられると、
俺のほうが、動揺してしまうのだが。
勘弁してくれ。
「もう、本当に臆病者なのね。まるで、トサカのないオス鶏みたい」
ルルーシカはめんどくさそうに箪笥から、
パンツとブラジャーを取り出し、身に着けた。
「これでいいでしょ」
胸を張り、エッヘンと言うルルーシカ。
裸姿ではなくなったが、
それでも、まだ下着姿だった。
な、なんか・・・違うような。




