↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/133

脱ぎましょう。着替えましょう。メイクアップ!

「ここって?」


 そこは6畳ほどの部屋だった。

 柵がないだけで、収監部屋のような無機質ささえ感じる。


「なによ、もちろんあんたの部屋よ。あ~やばいわよ、ほら早くしなさいよ。あっ、もう!!」


 ルルーシカはそう叫びながら宙に指を走らせた。

 ルルーシカが指を走らした場所に、

 服を象形化したかのような紋様が浮かびあがった。

 色は黄色、中心から外側に向かって輝きが零れていた。


 ルルーシカがステッキを振るかのように腕を振る。

 すると、紋様は平たく伸び、ルルーシカの体をぐるりと囲み、包んだ。


 淡い黄色い光に包まれたルルーシカのパジャマのボタンが、音を立て外れる。

 見えない誰かが、脱がしてくれたかのように、パジャマの上衣がルルーシカの肩から落ち、

 ズボンが、両足の先から床に落ちた。


 ルルーシカは、恥じらいなく下着姿になっていた。下着は昨日と変わらず色違い。

 唐突に、光が飛散し、床に散らばるゴミの中に入っていった。

 数瞬後、飛び出してきたのは、セーラー服とスカート、紺の靴下といった制服セットだった。


 制服とルルーシカが重なる。

 黄色い光が、パッと瞬き、目を開くと、

 制服姿になったルルーシカが立っていた。


「あ、あ、あ、あ、あ、」

 

 タクはあいた口が閉じなかった。


「喉をつぶしたカネガエルみたいに、なんでうなっているのよ。さあ、さっさとあんたも着替えるの!!」


 ルルーシカは先ほど描いたのと同じ服の紋様を宙に描き、

 それをタクに向かって押し出した。


「おいおい、ちょっと、ちょっと待てよ」


 タクは接近する紋様を避けることができず、飲み込まれた。


 黄色い光が視界を覆い。思いのほか暖かかった。

 脇をコチョコチョとくすぐられて、ケケケと笑ってしまった。

 光が消えると、タクは学生服姿になっていた。


 着けていたTシャツとジーンズは床に落ちており、

 ついでに、かわいらしいハートマークが描かれたトランクスも落ちていた。


「お、お、お、お・・・な、なんじゃこりゃあ!!」

「なんじゃこりゃもないでしょ。着せ替え魔法よ」


 ルルーシカは赤色のリボンで髪を束ねていた。


「着せ替え魔法?」

「もう、やばいんだから、説明不要!! 早く行くわよ。そこの机にあるスクールバックを、ちゃんと持ってきなさいよ」


 ルルーシカは机の上に置いてあるスクールバックを指さした。


 着せ替え魔法とか、なんだかな~。というより、俺ちゃんと下着はいているよな。

 タクは怖くて確かめることはできなかった。


 ただ、モノは先ほどよりも自由になっていた。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。