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〈14-2〉

 

「先程野良の機械を引き連れて、〈工場の木〉への侵入を図った者がいた。幸いすぐに撤退させる事が出来たものの、そいつは逃げ出し、今もなお逃走中だ。そこの機械は可能な限り我々が対処し、駆逐していくが、これ以上の被害を拡大させたくない。避難の呼びかけと、被害縮小の協力を要請する!」

 毅然とした様子で知らされたのは、この場所の危機。男たちが戸惑った様子で互いを見合わせたのも束の間、まさかという動揺はあっという間に伝染した。恐らく誰もが、ここに集うきっかけとなった人物を思い浮かべたのだろう。

 だが、遠くから聞こえて来た悲鳴の数々に、のんびりしている場合ではないのだと思い出す。それはクロアの言葉からも明確に言い渡された。

「いいか! これは時間との勝負だ。野良の機械は仲間を呼ぶ! そうなる前に駆逐する!」

 力強い言葉に、あるいは移動船の主の振る舞いに、男たちの表情も変わる。今この場で動ける身として出来る事があるのだと、守らなければならないものがあるのだと、男たちの表情は決意に満ち溢れていた。

「幸い、奴が残した機械の目的は、人を襲うものではない。力を合わせれば我々でも潰す事は可能だ! 怪しい動きをする者がいれば生け捕りにせよ。あとでたっぷり礼をくれてやらねばならないからな!」

 力を合わせてこの場所を守ろう! そんな言葉に、鬨の声が上がる。

 戸惑い逃げまどっていた姿達はそこにはなく、採掘所で働く力強い鉱夫としての気迫すら滲んでいた。


 打つべきは野良の機械。あるいはそれを持ち込んだ異邦の男。

 各々が扱える道具を手にして、男たちは広場を飛び出した。

 

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