神社の護り人
少しずつ九尾も書いてはいるんですけどね。
色んな方々の小説を読み、白紙の紙に適当に短編を書いてみたり、色んな人と喋ったりしてからもう一度見ると、これがまぁ問題だらけでもう......。
それはそうと今回は鬼ちゃん無双かな?はたまた巫女ちゃんの説明会かな?多分どっちもです。
おはようございます、今日は日曜日です。
あっ、いえ...昨日話したように御子神神社に行こうとしたのですが、私の体が限界を越してしまい、そのまま寝てしまったようなんです。
そして私が寝てる間に私の家族と何やら話していたようですが、その内容は教えてくれませんでした。取り敢えずメリーちゃんは暫くこの家で一緒に過ごす事になったようです。
『よし、そろそろ行くぞ』
「え?まだ...10時だけど。早くないですか?」
『大丈夫だ、小雪。この時間だからいいんだよ』
はて?全然分からないですけど、蛇神様が言うなら出掛けますか。幸い寒いのは好きですしね。って、あれ?メリーちゃんは何処に行ったんですか?見えないですけど。それを蛇神様に聞こうとしたら、階段からドタバタと大きな音が聞こえてきました。夏鈴かな?
「雪!」「お姉ちゃん!」
夏鈴は何時もだから分かるけど、メリーちゃんまでドタバタするなんて。別にいいですけど煩いんで止めてくれないかなぁ?
「えっと、何?」
「お姉ちゃんこいつヤバイよ!」
全く話が見えませんね。何なんですか?訳がわかりません。分かるのは嫌な予感がするという事です。
「ヤバいのはそっちよ!雪の事誘惑して!」
「人聞きの悪い事言わないでください!セーフですから!」
あぁ、そういう話でしたか。本当にいい加減にしてくださいよ。こんなところで無駄に体力使いたくないです。というか神社に行くだけなら、蛇神様と二人だけでも良いですよね?
「蛇神様、メリーちゃんもいた方がいいですか?」
『居た方が楽かも知れんな』
そうなんですか?なら仕方ないですね。私は二人を宥めながら、夏鈴にはまた後で聞くからと言い、メリーちゃんにはこれから神社に行くことを言いました。何とか落ち着いてくれて助かりました。
「それじゃ行ってきます」
家から出て暫く歩いたとき、蛇神様が路地に向かいました。そっちは違いますよーって思いましたけど、それは蛇神様も知っている筈です。蛇神様のすぐ後ろを着いていき、たどり着いたところには赤と黒の着物姿の女性がいました。
『なんだ、迎えか?』
「大体合ってる」
良く見ると額に角が生えています。それに腰には刀かな? 2本あります。その内の1本からヤバいオーラが出てるような気がする。ま、とりあえずこの方は人じゃないでしょうね。鬼......で合ってると思います。
「じゃあ行こうか.........まぁワープするときに酔うかもしれないけど」
『あのなぁ......』
え、何?酔うかもしれない?ちょっとそれは嫌ですよ。それにワープと言ってもどうやってワープするんですか?......って、鬼さんについていけば分かりましたね。
「これは何時までたっても慣れないなぁ」
「うぅ、わわわっと!?何これ酔う!」
とにかく先を進む蛇神様と鬼さんに付いていくと、さっきまで路地に居たはずなのに、気づいたら大通りにいました。さっき居たところからは微妙に......遠い?なんてやってたらまた場所が変わりました。というか凄く酔います、これは......。この感覚は、朝に急に激しく動いたときの頭のクラクラみたいです。
「待って。ちょっと頭がクラクラ~っとなってて」
「キツそうだね。大丈夫かい?」
「まぁまだ何とかなりそうですけど。えっと......?」
「そう言えば君とは初対面だったね?私は殺音。殺す音と書いて、あやね、だよ」
凄い名前ですね。としかクラクラしている今の私は言えなかった。殺音さんはそれが普通だと思うよと少しばかり笑うと、またワープしたみたいです。
辺りを見てみれば神社まではもう後少しでした。ワープ時にクラクラするのを除けば便利ですね。クラクラは慣れれば問題ないんですかね?
「雪、大丈夫?」
「うん。ありがとう、メリーちゃん」
メリーちゃんは何かと私の事を心配してくれます。少し心配しすぎな気もするけどね。
私達は神社内に入ると周りを見ます。この神社に居るという巫女さんはどこにいるんだろう?
「白樺?連れてきたぞー!」
『殺音、何かおかしくないか?』
「待って、今調べる......敵が1人いるみたい。何でここにいるんだ?」
『俺に聞いてるのか?知ってるわけないだろう。だが1人しかいないのは何かあると見ていいかもな』
何やら話をしているみたいです。声が小さくて聞こえないんですけどね。それはそうと、何だかこの辺りの雰囲気が、神社のそれとは違うような気がする。
「小雪と愛星、敵が1人いるみたいだから片付けてくる」
「私も行きましょうか?」
「愛星は白蛇と小雪を守っててもらわないと。念のためね」
そう言うと神社に向かって歩いて行きました。言われてみれば確かに、あの裏路地の時のような雰囲気があります。流石にあの時の事は忘れられないですから。
「鬼...殺す...!」
「ふん。雑魚が私に敵うとでも?」
「俺は増える。鬼が相手なら俺は有利だ」
あの男増えた!?影分身か何かなんですか?分身達が一斉に武器を取りだして突進してる。何か出来ないかと蛇神様に言うと「まぁ見ておけ」とか言ってきます。
信じて見ていると、殺音さんが刀に手を触れた瞬間、相手の分身を半分以上消し飛ばしました。
「なんだ。ただの馬鹿でしたか。警戒する必要ないですね。それに不利有利なら、私の方が有利です」
え?警戒する必要ないって、凄すぎですよ。そうして次々と分身を倒している殺音さんを見て、私が唖然としているともう1人神社の方から誰か来ました。赤と白の服、あれが巫女ですか。
「ごめんなさい、寝てました」
「白樺.........。まぁ、私1人でも大丈夫だったから良いよ。ふむ、逃げたか」
「えっと、どういう状況ですかこれは?」
「安心していいよ雪。こういうのに慣れてる私でさえもちょっと理解不能だから」
『敵の分身を殺音が倒している所に、白樺が起きた。敵は分身に紛れて逃げた。分かったか?』
あ、分かりやすい。じゃなくて!
それってどうなんですか?敵逃げちゃったんですよね。危なくないの?
「雪、それは大丈夫だよ。白樺さんはこの神社に結界を張っているからね。だから此処を攻めることは出来ない、ハズなんだけど?」
「ゴメン。ちょっとサボってました」
『お前ってやつは......まぁとにかくだ!白樺、話がある』
「そうだったね。とりあえずそこの椅子にでも座って話そうよ。神社内はちょっと散らかってるから」
「なるほどね。怪しい奴らに狙われてると。で、その原因がこの日記だと」
『そんな所だな。何か分かるか?』
「大体は分かるよ。でもその前に蛇神様?力を彼女に返すとことになるけど」
『それは......』
え?なんで私の方を見るんですか。
いや、本当は分かってます。分かってるんです。日記を買いに行った帰りに襲われた時、無意識でしたけど相手の攻撃を回避したこととか。私が書いていた絵日記と私の記憶、過去の事とかね。
「私なら大丈夫です。覚悟は出来てる」
『らしいな。それに力は少しだけだが返してある。もう全部返しても良いだろう』
「そう......雪ちゃん、こっち来てくれる?」
「はい。何ですか?」
呼ばれたので近づいていったら、ギュッと抱き締められました。え、え? 何が...どういう事なの??あたふたしているとおでこを撫でられました。何だか不思議な感じがしましたが、あの、ちょっと近づきすぎでは?
「むぅ......うーん?」
『落ち着け愛星。あれは恥ずかしがってるだけだ』
「んなっ!?別に嫉妬はしてないよ!」
『そうか』
「さて、蛇神。力返してあげたよ」
『そうか』
「あの、蛇神様?」
『すまん、気にするな』
疲れたのでしょうか?それとさっきの不思議な感じですが、あれが力なんですか?なんか、実感がないです。ちょっと試しにやってみますか。とりあえず腕を上に向けてみます。
「放て!えへ、なんちゃ」
って。なんちゃってと、そう言おうとしたんです。
「え、え!?雪何それ!」
「知らないです!」
氷のビームみたいなのが空に向かって行きました。こ、これが私の力何ですか!?それはそうと炎とかじゃなくて氷なのが嬉しいです!はい、いってる場合じゃないですよね!
今更ですが、キャラクター達の会話が多めです。小説を書きたいと思った理由の1つにss速報があるので。
それから雪の力ですが意外と早くに使えるようになりました。以前はいつ頃に力が使えるようになるのか、全く覚えてません。確実に何かが大きく変わった気がする。