絵日記を見つけました。
終わりは何となくですが決まってます。設定等はありますが、基本思い付いた事を適当にまとめて書くスタイルですね。
では、よろしくお願いします。
初めまして、草薙小雪と言います。
四季の中で一番好きな季節と言えば冬です。
私の住むこの町には、御子神神社という神社があるのですが、雪が積もると一面真っ白でとても綺麗なんです。
今は夏なんですけどね。ああ、暑いです。
「ただいまー」
「お帰り」
私の家は他と比べると少し大きいです。庭も結構な大きさですからね。家族構成がお父さんお母さん、姉と兄と私と妹の6人家族なので、家が大きいのは当たり前なんですけどね。
さて、今は大体6時くらいですから妹はもう帰ってきてますね。お姉ちゃんとお兄ちゃんはもう少し後になってから帰ってくるかな?
手荒いうがいをしてから2階に上がり自分の部屋に入ります。すると、部屋に入ってから直ぐに廊下から足音が聞こえてきます。
「お帰りなさい、お姉ちゃん!」
「ただいま。夏鈴」
この子が妹の夏鈴です。年は私の1つ下の中学校3年生です。つまり私は高校一年生ということになります。
夏鈴は名前に夏とあるように元気一杯の子です。今まで病気にかかったことはありません。そして運動神経が良く、皆から『猫みたい』と言われてるそうです。
確かに色々と当てはまりますけどね。とりあえず、それとは別に夏鈴には1つだけ問題があります。
「ねぇ夏鈴。服着ようか」
「はーい」
たまに何ですけどね...。下着だけで抱きついてきたりするんだよね。本当に酷いときは裸ですよ? 流石にこれは風呂の時だけですが。あぁ、もう夏鈴と一緒に風呂入るの止めようかなぁ?でもそれはそれでちょっと...。
というか寒くないのかな?
「いやぁ、ごめんね?お姉ちゃん。さっきお風呂入ってたからさ」
「だったら尚更早く服着なさいって。お兄ちゃん可哀想でしょ」
以前、妹が下着だけでうろちょろしてた時に、運悪くお兄ちゃんが見ちゃったんですよ。えぇ、固まってました。凄い顔をしてました。あぁ、可哀想に。
下の階から玄関の扉が開く音がしました。二人とも帰ってきたみたいですね。
「「ただいまー」」
「お帰りー!」
「お帰りなさい」
お姉ちゃんの名前は春乃と言います。大学生ですね。名前から分かると思いますが、春から来てます。噂によると、隠れファンクラブが有るとか無いとか。可愛い所もありますが、どっちかと言うと美人系かな? 可愛いは夏鈴です。因みに私は雪ですので綺麗系だそうです。それってつまり美人系何じゃないですか?
最後にお兄ちゃんの名前ですが、楓斗と言います。秋から来てますね。本当だったら、格好いいとかイケメンとかあるんですけど、いつも姉に引っ張られているので、苦労人とか言われてます。
苦労人。私も夏鈴に苦労しているということで、お兄ちゃんとはよく話しますし、仲も良いです。話の内容は愚痴みたいなものですけど。
「おーい、小雪」
「何?お兄ちゃん」
「母さんが部屋の掃除しとけ、だってさ」
「あー、うん。分かった」
さっき私は綺麗系と言いましたが、部屋は別です。よく色んな物が散らかってたりするんですよね。その都度お母さんが『あんた綺麗なんだから、部屋も綺麗にしなさい』と、よく言ってます。ごめんなさい。
という事なので、お母さんかお姉ちゃんに任せるか、もしくはたまにお兄ちゃんと一緒に掃除します。妹は駄目です。隙あらば私の下着盗んで行くんで。以前『えっち』と言ったら悶え始めたので、思いっきり枕ぶつけてやりました。
.........。
まぁ、仕方ありません。
ご飯が出来るまで頑張ってみますか。
「はぁぁ......疲れたー!」
気づけばもうかれこれ一時間も掃除してました。
部屋は...まぁさっきよりはマシにはなったと思う。
あれ?これ何だろう。本?
「あ......懐かしいな。小学生の頃に書いてた絵日記か。まだちゃんと残ってたんだね」
休憩してから下に降りようと思ったところに、ピンク色の絵日記を見つけました。表紙にひらがなで『くさなぎこゆき』と書かれています。懐かしいな...。ちょっと恥ずかしいけど、見てみましょうか。
「えっと...? 5月3日、小学1年生。やるきがでたらかく。......ん?」
やる気が出たら書くって、どんな1年生だったんだろう、私。後でお母さんに聞こうかな。
とりあえず、既にやる気なんて全く無いのが分かる一文だけど。
そんな感じで、一言書いて適当に棒人間が書いてあります。ただし背景だけは本気で書いたみたいですね。
そんな感じで小学2年生なったところ、絵日記と言うより、もはや一言日記に変化がありました。
「ん?『めりーちゃんに告白された。じょうだんだって言ってたけどあれはそんな目じゃなかった。』う~ん、覚えてないなぁ」
いや、小学校低学年の頃の日記ですからね。
そりゃ覚えてませんよ。でも...うん、読んでけば色々思い出すかもしれませんけどね。
にしてもこの内容、小学2年生の絵日記とは思えない。本気で私を狙っていたらしいめりーちゃんも凄いですけど。
「お姉ちゃん、もうご飯だよ!」
「分かった。今行く」
取り敢えず絵日記は置いといて、ご飯を食べに下に降ります。今日はお父さん、帰ってこないみたい。なので5人でテーブルを囲みます。夕飯はシチューとカレーの2つでした。
そして適当にテレビを見て話ながら、今は夕飯を食べ終えて皆で休憩中です。
「部屋の片付けはどう?小雪」
「私にしては結構いい感じかな」
「お?よし、我が妹よ。共に行こうぞ!」
「ラジャー!一番槍夏鈴、行きます!」
おいちょっと待て。何勝手に私の部屋に行こうとしてるんだ、お姉ちゃん。そして夏鈴も突撃すんな。
「はぁ......おい姉さん、止めてやれよ」
「えぇー?良いじゃん、楓斗のケチー」
「妹困らせてどうすんだって」
「私困ってないよ!」
「お前じゃないわ、この夏バカ。小雪の事だ」
お兄ちゃん、私に気づいて止めてくれましたね。ありがとう。後で何かお菓子でも上げよう。
とにかく、何かされる前に急いで部屋に戻ります。でも片付けするにも私1人じゃ流石にもう無理ですし、絵日記でも読もうかと思った所で部屋の扉が開きました。
「私が手伝ってあげよう!」
「不安の一言です」
「酷いなぁ。私結構やる子だよ~」
夏鈴でした。何でここに来たのかはこの際もういいです。でも、確かにやるときはやる子ですね。やる気出させるのには苦労しますが。とりあえず手伝って貰いましたが、本当に夏鈴の片付け能力は高いです。一瞬で部屋の片付けが終わりました。
時間もちょうどいい感じです。絵日記はまた明日にしましょう。片付け中に夏鈴が、今日は一緒に寝たいと言っていたので。
「手伝ってくれて助かったよ」
「んーん、それほどでもないよ?」
「そーですか。そろそろ寝ますよ」
「わかった。お休み、お姉ちゃん♪」
寝る間際、不意打ちで頬にお休みのキスをされたのでこちらも仕返ししてから寝ます。いつもの事ですよ。
「んぅ......お休みなさい」
「!!えへへ.../// お休み~♪」
小雪と夏鈴はいちゃこらしないとって頭の中で響いてくるんです。えぇ。
決して暴走してるわけではないのです。はい。
とりあえず...この二人のいちゃこらを、後々何かに使えたらいいんですが...。
まずはここまで読んでくれてありがとうございます。良かったらこれから先もよろしくお願いします。
頑張ります!(`・ω・´)ゞ