回想は、忘れた頃にやって来る。
いつもと違うドロリ濃厚でつ。
カツカツカツ。
なんの音だろう?
朦朧とした頭で薄っすらと目を開ける。
薄暗い部屋は、闇魔法の気配と、甘い薬の香りがした。
身体は酩酊したように自由にならず。
手足が鎖でベットと繋がれていた。
誰かと食事をした。
それが誰だったのか、阻害されて思い出せない。
不意に何かが肌に触れた。
「っつ⁈」
ビクッと身体が反応する。
驚きと痺れるような快感が駆け上り、背筋が凍る。
コレはおかしい。
誰かが唇を貪るキスをして来るが、抵抗も叶わない。
甘い香りが媚薬かしびれ薬か。
そう言った物を使う相手に捕まったのだと知る。
「やめ…ろ。」
辛うじて絞り出した声は、掠れて途切れ途切れだ。
見えた顔は、亡くなった妻に似ている。
「カリナ?」
「酷いわお父様、こんなに愛してるのに、かあ様と間違えるし嫌がるなんて。」
「あ、アリーナ?なのか?お前何を?!」
最後まで言わせてもらえない。
唇を塞がれた。
「酷いわお父様、私の方がお父様を愛してるから、かあ様だって渡さないわ。」
「や、やめ…。」
アリーナは既に俺と一つになり、獣のように俺を貪っていた。
だが、母の名前を聞いたその時、俺の心臓にナイフを尽きたてた。
「うはっ?!」
ガバっと起き上がる。
うへ?
キョロキョロと周囲を見渡す。
いつもの俺のベットだ。
夢オチかよ‼
はぁ驚いた。
今夜見たこの悪夢は、アレクとの隠しルートというか、成人版の近親相姦ヤンデレ監禁EDだ。
パパ大好きなのは同じだけど、拗らせてヤンデレたアリーナが、パパが私を愛さなかったからいけないの的なルートである。
しかもアルドノアスに壊されまくった後、アルドノアスを選ばずにヤンデレ豹変しちゃうルートでもあり、何とも報われない。
斬新なのは、娘に監禁される所だろうか。
これも背徳ルートの中で人気があり。
実はアレクは娘にちゃんと娘として愛情があるんだけど、不器用で上手く表せない。
そこを付け込まれ、抵抗も叶わないまま娘に殺される。
そう、今の俺とは正反対の不器用系年上イケメンとして、特定層、どエスさんがたに人気が熱かった。
変な夢を見たのは、多分きな臭い話が増えて来たからだろう。
しかし、無駄に生々しかったな。
今の俺は、アリーナが籠絡しようとしても。
娘として愛せても、女としては愛せない。
だが、ゲームのアレクは、妻の変わりにしちゃった節も有るし。
娘との背徳的な関係に、心を壊され罪悪感から無抵抗に殺される。
ぶっちゃけ子育て責任から逃げたネグレトヘタレ末路である。
アホかと。
俺がアリーナなら、まず父親ぶん殴って。
家出じゃなく、きちんと独り立ちするね。
あのゲーム根本から嫌いなのは、どいつもこいつもすぐ諦めて楽に走ってたからだ。
誰も止める人も、怒る人も助ける人も出ないって。
どんだけだって思ったさ。
まぁ、だいたいアルドノアスのせいって言う呪文があったけどね。
なんでムシャクシャしてるかって?
夢の中とは言え、ゲームの事とは言え。
アリーナに反応した自分に寒気がするね。
俺の息子はぶっちゃけ萎えるばかりだよ。
実は、ゲームのED夢に見るのはこれが初めてじゃ無い。
だいたいのルートが固定回避されたら見る傾向がある。
何かの嫌がらせか?!
キモいからやめて欲しいんだけど!
はぁ、朝風呂浴びてさっぱりするか。
その日、ついつい長湯してのぼせて寝込んだのは内緒だよ。
アリーナが、フィン達と泊で夏休み出かけていたから、マジ家臣達には内緒にさせた。
ああもう踏んだり蹴ったりだよ。
隠れルートのアレクEDを夢に見ちゃったアレクさんの話です。
ほぼフルアニメで見えて。
体感も匂いもあるのは、ルート塞いだ為。
塞がれたルートからの抵抗とかかもしれませんね。
アレクさんはあちこちストーリーも設定も壊してますから。
そんな事も有るかもです。
では又気が向いたら書きますね。




