みんな宿題は早めにやっておこう
七月二十九日、晴れ。こんな気持ちのいい天気の日は・・・・・・
「寝るに限るな」
オレは今、お昼を食べ終えてから自分の部屋でベッドに横になっている。オレは近くの窓を全開に開け、真っ青な空を見ながらボーっとしていると・・・・・・
「八雲!」
「ん!」
セレナが部屋に入ってきた。それと同時にボーっとしていた意識が現実に戻ってきた。
「どうした?」
「八雲、八雲は宿題は終わっているのか?」
「しゅく・・・だい・・・・・・?」
セレナから『宿題』と聞いて、オレは始め何の事か分からなかったが、頭をフルに活用して思い出した。
「あぁ!そんなものがあったな。セレナがこっちに来たから、そんな物の存在忘れてた」
オレは素で忘れていた宿題の事を考えた。
「ってか、なぜセレナが宿題を?」
「冴子さんが言っていたの」
『八雲はいつも宿題を速めに終わらせるのだけど、今回はセレナちゃんが来たから忘れていると思うの』
「って言われて」
「あはは・・・・・・・」
さすが我が母、オレの状態が良く分かっている。
「そうだな。ボーっとしているだけだし、宿題をやっちまうか」
「八雲、私は見ていて良いか?」
体をベッドから起こすとセレナが近寄って来た。
「別に良いけど・・・つまんないぞ。母さんと買い物に行ったほうが・・・・・・」
「いいの!私がそうしたいの」
「セレナがそれで良いなら・・・・・・」
いつもはつけないけど、エアコンをつけるか。
「セレナ、ドア閉めて」
そう言いながらオレはベッドの近くの窓ともう一つの窓を閉め、エアコンをつけた。
「さてと、何からやっかなー・・・・・」
宿題は全部で三つ。
一つは現代文で『本の紹介』ってヤツで、今までに読んだ本を紹介しようって言う物だ。これは本をすでに読んであるのがあるのでこれは最後。
二つ目は日本史のプリント。これは、ノートと教科書を読めば埋まる。
最後は英語のプリント二枚・・・なんだがコレが問題なんだよな~。量は少ないがコレばっかりはノートと教科書読んでもさっぱり。オレは英語が苦手だ。
「ってことで、日本史をやるか」
オレはテーブルの前に座り、日本史のプリント四枚を机にかけてある鞄から取り出した。
「?どうして机があるのにテーブルで?」
「ん?セレナがいるからな。オレ一人なら机でやるけど、セレナが見ているって言うから見やすいようにな」
そう言いオレは早速、宿題に取り掛かった。
オレが宿題をしている姿をセレナは本当に見ている。いや、見てくれているのは嬉しいんだけど・・・・・
「セレナ、その・・・・あまりジッと見られるのは恥ずかしいんだが・・・・・」
「えっ!あの、その・・・・・・じゃぁ、ノート見せてもらってもいい?」
「良いけどなぜにノート?オレのノート汚いから教科書の方が・・・・・・」
「だって八雲、ほとんど教科書見てやっているから」
「あっ!なるほど・・・・・・ノートは見ても良いけど汚いぞ?」
「いいわよ」
そう言うとセレナはノートを開いた。
まっ、いっか。
オレも日本史のプリントに再び戻った。
「おーわり!」
プリントを四つ重ねて半分に折る。
結構時間がかかったな。
現時刻、三時三十分。あれから三時間経っていた。
そういやセレナは・・・・・・オレのノートを夢中で読んでる。そんなに夢中になる内容なんかあったか?
「セレナ、なんか夢中だけど、何かあったか?」
「八雲!このキャラが可愛いからつい」
そう言いながらオレのノートを見せてある場所を指差す。そこには授業の内容+ちっちゃいキャラを描いて大事な部分に吹き出しを入れ、キャラが読んでいるようにしてある。
「あぁ、ラ●ナか」
「ラ●ナ?」
「あぁ、ラ●ナ=ザ=ブラッドエッジ。オレが唯一やるブレ●ブルーって言うゲームのキャラなんだ」
『ほら』といいながらオレの携帯を見せる。携帯には『続ぶる●じ』と入っているストラップを見せた。
ストラップには、『続ぶる●じ』のほかにちっちゃ可愛い『ラ●ナ=ザ=ブラッドエッジ』や『ノ●ル=ヴァーミリオン』、『ツ●キ=ヤヨイ』その他多数のキャラが描かれた物だった。
ノートにもラ●ナのほかにジ●やハ●マ(テ●ミ)も描かれている。全部、ちっちゃ可愛い物である。
そんなこんなで、宿題をやったオレだったが、全部終わったわけではない。
英語の前に現文の『本の紹介』をやってしまった。オレが紹介した本は『化●語(上・下)』と『傷●語』だ。
英語は明日だ。
こうしてオレの一日が終わった。・・・・・・・終わるはずだった。
今回の反省
暇ねん「しゃーーーーーっ!!」
八雲「なんだよいきなり」
暇ねん「ついに、ついにブレ●ブルーネタを出せたぜ!さらに!」
八雲「な、なんだよ?」
暇ねん「今回使ったストラップが昨日、届いたんだよ!かんどーだっぜ!!」
八雲「はいはい」
暇ねん「そうそう、『化●語(上・下)』と『傷●語』もちゃんと読んだぞ。オレは知っているものしか書かないからな」
八雲「読んだって、学校でだろ?」
暇ねん「読めればどこでもいい!」
八雲「・・・・・・・ブレ●ブルーでテンション上がってるな」
暇ねん「そう、本文で言っているキャラは『ぶる●じ』で見れるキャラだぞ」
次回『苦手なものは得意な人に教えてもらおう』です。