よし、海に行こう
夏休みとなって早くも一週間が経ち、オレはセレナのことをもう家族同然に接しているとセレナから『行きたい所があるんだけど』と言われた。その場所は・・・・・・
「・・・・・・」
上は雲ひとつ無い青い空、オレの前は真っ青な海。周りには海水浴客がごまんといる。そんな中オレは一人パラソルを挿して日陰を作り、ビニールシートの上で横になっている。当然、水着で
「確かにオレの叶えられる範囲なら何でもいいとは言ったけど・・・・・・二人っきりで、海は色々とマズイ気がする」
空を見上げながら独り言を呟いていると結構近いところで話し声が聞こえる。いや、話し声ならそこらから聞こえるが、今聞こえているのは・・・・・・
「ねー彼女、一人?俺たちと遊ばない?」と、ナンパの声が聞こえてくる。
オレには関係ない。
そう思って、瞼を閉じようとしたオレは気がついた。
「セレナは大丈夫なのか!?」
「キャッ!?」
「え?」
横になっていたオレはバッと体を起こすと、横から女性の声が聞こえてきた。
「どうしたの突然?」
「セレナ・・・・・・よかった~」
「だからどうしたのよ?」
「いや、セレナがナ・・・・ン・・パ・・・・・さ・・・れ・・・・・」
オレは段々と声が消えていく。
しかたないだろ?だってセレナの水着・・・・・・・ビキニですよ!?あのセイクリッドの姫が水着着ているだけでも奇跡に近いのに、それがビキニで目の前にいますよ。
「ん?あっ、もしかして似合わない?」
セレナはオレの表情を見て水着姿が似合ってないと思ったらしく、表情を暗くしてしまった。
「いや!似合ってるよセレナ。・・・・・・その、ちょっと見惚れていたので・・・・・・」
「本当?よかった!」
セレナの表情は明るくなり嬉しそうに笑った。
「ーっ!!」
ヤバイ。可愛い・・・というより綺麗だ
「そ、それじゃ、海に入る?」
「ええ!」
セレナはオレの前を走って、海に入っていった。
「つめたーい。気持ちいー」
「ほんとだ!気持ちー」
オレは海に足を入れると最初は冷たくて先に進めなかったが、しだいに慣れ、深いとこまで行き、全身を水に浸けた。
「・・・・・・」
だが、問題が起きた。オレも男だ。目の前にいる姫を見て何も感じないわけでは無い。
「・・・・・・」
どうすっかなーと、浜辺に戻り、考えていると、後ろから水を掛けられた。
「うわっ!」
冷たくはなかったが驚いたオレを可笑しそうに笑っているセレナがいた。
「やったな」
お返しといわんばかりにセレナに水かけた。
そんなこんなで海で楽しんでから、途中でカキ氷やアイスなど食べ、海を満喫したオレたちだった。
そういや、『カキ氷は初めて食べるわ』とか言ってたな、セレナ。
今回の反省
八雲「・・・・・・」
暇ねん「ん?どうした」
八雲「いや、別に・・・・・・」
暇ねん「珍しいな。何も言わないなんて」
八雲「仕方ないじゃん。今回はネタも使わなかったし、危ない事も起きなかったんだから」
暇ねん「だろ?最初はセレナがナンパされることを考えたが止めといた」
八雲「なんで?」
暇ねん「何となく。あとネタはその・・・ガン●ムネタしか出てこなかったから、今回はあきらめた」
八雲「さいですか」
次回『みんな宿題は早めにやっておこう』です