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オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
セレナ姫ホームステイ編
7/73

ちょっと、これはマズい展開です

「へー、色々な物があるのね。修二さんの言った通りね」


「セレナ・・・は、初めて来たのか?」


「ええ、修二さんから聞いたことがあるだけ」


街に行くとセレナは初めて来た日本の街に興味心身だった。先に言っておく、セレなの服装はドレスなどではなく普通の私服だ。母さんの・・・・・・・なのに今時の服だ。


「そっか・・・・・・・」


セレナはオレの周りであちこち見ているのは良いんだが・・・・・・いかんせん周りの視線が気になる。

当然っちゃぁ当然だな。なんせ、セイクリッドのお姫様がこんなところにいるんだから。


セレナを知らない人はいないので街中の視線を集めている。


セイクリッドの姫って言えばテレビにも出てるしな・・・・・・


「セレナ・・・・・・セレナ?」


オレはセレナの名を呼んだが返事が帰ってこないので慌ててさっきセレナがいた場所に目を向けると、犬と散歩している女性と話していた。


「かわいー。よしよし」


セレナは犬を抱いたり、頭を撫でたりしていると突然、オレを手招きしてきた。


「ん?」


「八雲も触りなよ?」


「いいよオレは。・・・・・・それより、すいません。セレナが・・・・・・」


「良いですよ別に。私もセレナ様と出会えて光栄ですから」


と、見知らぬ女性とオレはお話をしていた。



犬と遊び終えるとオレたちは再び街の中を歩き始めた。


「そういえば、家を出る前に冴子さんに何、渡されたの?」


「ん?ああ、腕時計だよ。ほら」


オレは左手首につけている安物の腕時計をセレナに見せた。


安物の時計は傷だらけでボロボロだった。


ん?なんかデジャブュってないか?・・・・・・まぁいいか


「そろそろお昼だな、何か食べたい物あるか?」


「ん~八雲に任せる!」


考えたセレナだったが思いつかなかったのかオレに任せてきた。


任されるオレが困るんだが・・・・・・


オレはあたりの店を見渡していると、十字路からヘルメットで顔を隠したいかにも怪しい男が走ってきた。その後ろにはヘルメット男を追いかけている警察官。


「おいおい・・・・・・」


手にはバッグ・・・・・・ドロボウ?勘弁してくれ


「八雲、あの者はもしや、ごうとうってヤツではないか?」


「そうだな・・・・・・って!?何してんの!?」


「ごうとうなら捕まえないと」


走ってくるヘルメット男の前に立ちふさがる形でセレナは前に出た。


「ど、どけーー!」


「ヤバッ!」


ヘルメット男は胸ポケットから折りたたみ式のナイフを取り出し、セレナに向かっていく。


「・・・・・・っ!?」


さすがのセレナもナイフを見て体をこわばらせた。ヘルメット男は構わず突っ込んでくる。


「な・・・ろ・・・・・・っ!」


オレはとっさにセレナとヘルメット男の間に割り込みセレナの前に出た。と、同時にナイフがオレに当たった。


「八雲っ!!」


ヘルメット男がオレの前で立ち止まった。人を刺してしまったと思ったんだろう。セレナもオレの後ろで背中を何回もゆすりながら名を呼んでいる。オレは・・・・・・


「セレナ、どけ!」


「えっ!?」


オレの声に驚いたセレナだったが、言われた通りにオレから離れた。気配がなくなったと気付くとオレは、ヘルメット男の手首と襟元を掴むと、背負い投げをしてヘルメット男を地面に叩きつけた。


数秒後にはヘルメット男を追っていた警官が来た。


「いやー助かったよ。それよりキミ、傷は?」


「大丈夫ですよ」


「本当?」


オレの言葉を信じてないのかセレナはオレの体の向きを変え上から下まで視線を動かした。


「な?ケガなんてしてないぜ」


「でもナイフは?」


「あぁ、コレを使って受け止めた」


セレナに左手首に巻いてある腕時計を見せるとセレナは『うそ?』と言いながら驚いてオレの顔を見た。隣にいた警官もビックリして口を開けている。


「本当だ、こうやって・・・・・・」


右手をナイフに見立て時計に当てた。


「すごい・・・・・・」


「・・・・・オレたちは帰って良いですか?」


「あぁ。・・・あっ!表彰とかあるかもしれないから名前と住所だけでも書いてくれないか?」


「はーい」


渡してきた警察手帳に名前と住所を書くとオレたちはまたまた、街の中を歩き始めた。




「「ただいまー」」


「おかえり、楽しかった?セレナちゃん?」


「はい!それに八雲が───」


家に帰るとセレナは母さんに今日の出来事を全て話し始めた。


「ねむい・・・・・・あっ、母さん!」


「なに?」


セレナの話を聞きながら母さんは視線を向けてきた。


「時計、助かったよ」


「そう」


それだけ言うとオレは部屋に戻り、夕食まで死んだように寝ていた。


今回の反省

八雲「ほんっとすぐネタ使うな!」

暇ねん「な、なにが?」

八雲「探偵学園●だよ!オレあんな芸当できないぞ!」

暇ねん「ま、まぁ、出来たんだからいいじゃ・・・・・・」

八雲「オレを殺すきか!」

暇ねん「以後気をつけます。はい」

八雲「あとさー」

暇ねん「まだ何か?」

八雲「セレナって姫って感じがしないよね~」

暇ねん「うっ!」

八雲「お姉さんキャラだけどお姫様って感じが・・・・・・」

暇ねん「これから何とかします!!」


次回『よし、海に行こう』です。

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