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オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
候補者出揃う編
64/73

最終日!?早くね?(後編)

暇ねん「今回の小説内でお金が出てきますが日本円でやっています」

ハワイアン島のアミューズメントパーク

ここはハワイアン島で地元の人も観光する人も必ず一回は来ると言われるほどの大きなパークである。

面積二万六千平方メートルもあり、その中にはショッピングセンターや水族館・遊園地・動物園、プールなど他にもありえないものが多々存在する。料金は水族館・遊園地・動物園は一つの券を買えば入れる。プールは無料である。

休憩所など多くあり、そこは自然で疲れを忘れさせてくれるようにもなっている。


「さて、どこ行きます?」


「う~ん・・・・・・まずは近くから見て行きましょ」


パーク内の地図を見ながら悩んでいるセレナはどうやら一つずつ見て行きたいようだ。

まぁ、オレも問題ないしな。問題があるとすれば時間だけだろう。


始めに寄ったのはぬいぐるみ屋である。

えっ?一発目がぬいぐるみ屋?なんてこという奴は黙りんしゃい!作者のセンスが無いんだから!

と、自問自答の自分を置いてセレナは一人ぬいぐるみの山から色々なぬいぐるみを手にとっては比べあっている。


う~ん、こうして見ると次期お姫様なんておもえないな~


そんなことを考えているとオレを手招きするセレナ。

呼ばれているので近づくとバッと目の前に二つのぬいぐるみを見せてきた。

目の前にあるぬいぐるみの片方はライオンでもう片方はウサギと猫がじゃれあっているぬいぐるみ。

ウサギと猫の方はくっ付いていて外す事ができないようだ。


「八雲!どっちが可愛いと思う?」


「・・・・・・・」


交互に見比べてウサギと猫、と言いながら指差す。

選ばれたウサギと猫を胸に当て、ライオンを元の場所に戻すセレナ。


「買うの?」


「ええ!どっちにしようか悩んだのだけど八雲がこっちの方が可愛いっていうから」


「~~~~っ!」


胸にぬいぐるみを当てながらその嬉しそうな笑顔は反則だろ!?


つい、視線を外してしまう。セレナの方はぬいぐるみに夢中で気付いていないようだ。

レジに向かっていくセレナを見てハッとする。


「530円になります」


「えーっと・・・・・」


財布をポーチから財布を取り出そうとしているセレナを横にオレは千円札をレジにだす。

その行為にたいして驚いているのかセレナはキョトンと目を丸くしてオレをみる。


「それぐらいオレが買うって。そんな高くないし」


「八雲!?ダメよ、買ってもらうなんて」


「なんで?」


「だって・・・・・八雲そんなにお金もって無いでしょ?」


「ハ・・ハハ・・・・」


予想外な言葉がオレの心臓を貫いた・・・・・・気がした。

だが、そんなことで引き下がるオレではない!


「あのな~確かにセレナよりは持ってないかもしれないがぬいぐるみの一個ぐらい大丈夫だって」


「でも・・・・・」


それでも納得しないセレナがかわいらしく、つい口元が緩んでしまう。


「えーお客様、どういたします?」


オレたちの会話が終わりそうにないと感じ取ったのか店員が話しに入って来て、セレナの視線と一緒に店員に向ける。


「あっ!すいません、千円札でいいです」


「八雲!」


セレナの声も今だけは無視することにしてぬいぐるみを買った、のは良いのだがセレナの機嫌をすこーしばかり損ねた。

だが、それも店員のある一言で一転した。


「ふふ、私もお客様のような彼氏が欲しいですわ」


ボンっと音が聞こえるかと思えるほどに真っ赤になって顔を足元に向けるセレナをみて笑うオレだった。




気を取り直してセレナと一緒に水族館や遊園地で数時間ほど遊んだらいつの間にか夕焼けが空を染めていた。


「五時か・・・・・早いなー」


「そうね。どうする?もうホテルに戻る?」


「うーん・・・・・・・」


時間から言ったらまだ大丈夫なのだが、セレナは結構歩いたので早めに休ませたいと思う。

時間の事だがホテルには七時までには戻らないといけないのだ。いまからここを出れば六時前にはホテルに着く。


「そーだな、戻りますか・・・・・・・・ん」


「どうかした?」


前を歩き始めたセレナはオレが何か見つけた声を聞き、振り向いてきた。


「悪いんだけどちょっと先に行っててくれるか」


「良いけど・・・・・・どうかしたの?」


「ちょっとトイレに」


その返事に呆れたといわんばかりの脱力感がセレナから感じ取れ苦笑いをする。


「わかったわ。バス停で待ってるわよ」


「ごめんね」


くるっと回れ右をしてトイレの方向に走っていく・・・・フリをしてアクセサリーショップに入る。


「これでいいかな?・・・・・・・大丈夫・・・だよな?」


不安になりながらも“ある物”を買い、ポケットに丁寧に入れるとすぐにバス停に向かって走り出す。

ここからバス停までは三分もしないで着く。

案の定すぐにバス停に着き、セレナの元に駆け寄った。


「おまたせ~」


息を吸って吐いてを繰り返しながらセレナの横で座る。


「遅かったわね、混んでたの?」


「いいや、ちょっとね」


「?」


当然、そんな言い方じゃセレナには理解できない。

数分後、トロリーバスが到着し、乗り込む。

行く時とは見方が変わって見える。赤みがかった世界が矢のように過ぎ去って行く。


「今日はありがとうね。楽しかったわ」


「それはオレの台詞だって。それに良かったのか?」


「良かったって、なにが?」


「サバナ先輩とかユウナ先輩に誘われたたんじゃないんですか?」


最終日とあって、いろんな人がセレナと一緒に行きたかったはず。

それを八雲は独り占めしたようなものである。

たがセレナは首を横に振り否定した。


「私は誰からも誘われて無いよ」


「えっ!?」


「サバナとは二日目にユウナと一緒に観光したから誘ってこなかったし、ユウナはユウナであんなこというし─────」


「あんなこと?」


「な、なんでもない!」


顔を真っ赤にして全力で両手を横に振る。

そんな姿が愛しくもあり可笑しくも思える。


トロリーバスがホテルに着くまでまだ二十分ほどある。

隣りが気になり横目でチラっと見てみると、どうも眠たそうに目を擦るセレナ。


「寝てて良いぞ」


「ふぇ?」


「はは、ねむいんだろ?肩貸すから寝て良いよ」


あと二十分あるし、と良いながら微笑むと、うん、と頷きトン、と右肩にセレナの頭が乗る。

結構疲れているらしくすぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。


う~ん・・・・・・・あと二十分で起こすのが勿体ないような


残念な気持ちが湧き上がるがしょうがない、と割り切りできるだけ眠りを邪魔し無いように配慮する自分だった。



「それじゃまた明日ね、八雲」


「ああ─────っと、セレナまった!」


ホテルのエレベーターは四五階で止まり、出ようとしたとき、オレはセレナを引き止める為にエレベーターから降りてしまう。

呼び止められたセレナはなに?と言いたげな表情で見返してくる。


「これ、プレゼント」


そう言いながら小さい紙袋をポケットから取り出しセレナの手に置く。


「ありがと・・・・・・何が入ってるの?」


中身が気になって紙袋を開けようとするセレナを慌ててとめる。


「ちょっと待った!! 開けるのはオレがいなくなってからにしてくれないか」


紙袋に入った“ある物”は目の前で開けられると気恥ずかしくてオレが困るのである。


「わかったわ。ありがと、八雲」


「ん~・・・お礼は気に入ったらでいいよ。それじゃ、また明日」


丁度良くエレベーターが開き、中から三年の女子が数人降り、入れ替わりで中に入る。

エレベーターが閉まると上に向かって動き出した。


・・・・・・・渡しちまった


急に恥ずかしさがこみ上げてくる。

ちょっとばかり渡さなければ良かったかな、と思うほどであった。


今回の反省

暇ねん「毎度の事でしつこいが、このままで行くと今月中で終わるかもしれん」

八雲「このままでいけばな」

暇ねん「まぁな。それより、セレナに何渡したんだ?」

八雲「────っ!」

暇ねん「あら~顔が真っ赤っか。よほどのものを渡したと見える。例えばゆ・・・・」

八雲「わーわーわーわーわーわーわーわー」

暇ねん「うぜぇ!お前はそーゆうキャラじゃないだろ!」

八雲「誰のせいだよ!」

暇ねん「まぁいい、それより反省だが・・・・・・」

八雲「珍しい!いつもならしないのに」

暇ねん「終わりが近いからな。 思ったんだよな、内容が薄い。それにネタが出てこない」

八雲「あー分かる。ネタなんて出てきてもガン●ムだしね」

暇ねん「うむ。ってわけで、次回から頑張ってみる・・・・・・かも」

八雲「だろうねー」


次回『修学旅行の帰りって疲れて寝てるよね』です。

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