クリスマスパーティーの事を忘れてた! なーんてことは無いぞ
「これにて、終業式を終わりにする。各クラスごとに教室に戻るように」
いきなりだが、二学期が今終わった。
日にちだが、今は12月15日だ。え?普通は22日?いいの!ここでは作者が神だから
場所が変わって教室。またまた、委員長が黒板の前に出て説明している。
「来週はクリスマスパーティーよ! そーゆうわけでこれから出し物を考えてもらいます!」
さすが委員長。てきぱきと話を進めていく。
「で?今回も護衛役かい?」
「レグ。 いいや、今回はオレじゃなくサバナ先輩がやる事になったって、マリナ先輩が言ってた」
「確かに、サバナ先輩はレーベル先輩と同じくセレナ先輩の婿候補だもんね」
「あぁ・・・・・・・ん?それ、知られてる情報?」
「うん。 そーゆうことになってるね」
「・・・・・・・そっか」
なーんか、納得いかないんだが
「ハイそこっ! ちゃんと考えなさい」
「わっ!」
前方から飛んできたチョークを咄嗟に避ける。
「だからチョークをとばすなよ」
「で? 良い案浮かんだ?」
「・・・・・・・・」
人の意見は無視ですか!
「つってもなー・・・・・・喫茶店でよくね?」
「それは文化祭でやりました!」
「・・・・・・・」
ネタ切れだ
「それじゃ・・・・・・・娯楽なんてどう?」
横から提案したのはカイウスだった。その案に委員長が食いついた。
「娯楽って、例えばどーゆうの?」
「例えばねぇ。 射的とか」
「いやいや、クリスマスには合わねぇーだろ」
クリスマスに射的って、レグも頷いているよ
「ヤクモの言うとおり、ちょっと合わないわね。 でも、おかげで良い案が浮かんだわ」
「「「良い案?」」」
委員長の笑みを見てオレたちは顔を見合わせた。
結局“良い案”が何なのか分からず冬休みとなってしまった。
委員長いわく、“明後日の朝、学校に着なさい”だそうだ
家の前に着くと、付いてないはずの電気が付いている。
「だれか来てるのかって、来てるとすれば一人しかいないか」
「おっ!帰ってきたか。 息子よ」
「やっぱり親父か」
部屋の中でくつろいでいた親父がオレに声を掛けてきた。
まっ、この家に入れるのはオレか親父だけだからな
「で、どうしたんだ?」
鞄を適当に置くと親父の前に座った。
「なに、こいつを渡しておこうと思ってな」
そう言ってひょいと投げ渡された。渡された物を見てみると、これまた見たことある物だった。
「えーっと何コレ?」
渡されたものはガチャガチャのカプセルであった。
「カプセルだけど・・・まさか知らない「知ってるわ!」だよな」
しかもカプセルの中に鍵見たいな物が入っている。カプセルを開け、取り出してみるとやっぱり鍵だった。
「鍵? なんで?てーか、どこの何の鍵だよ?」
「おう、城の裏口のだ」
「あぁ。お城の裏口の鍵か─────ってうぉい!!!!」
危うくスルーするとこだったぜ
と、まぁ、掻いてもいない汗を拭く仕草をした。
「なんで! ここに? 城の鍵があるんだよ!!??」
「落ち着け落ち着け。 ある事情でな。候補者に裏口の鍵を渡しておけって王様に言われたんだよ」
「国王に・・・・・・」
そう言われて鍵をまじまじと見つめる。どこにでもありそうな鍵。
普通、城なんかの鍵って、ごっつい気がするんだが
「まぁいいや。 持ってれば良いんだろ?」
「そーゆうことだ。 それと、携帯使っているか?」
「えっ?」
突然話が変わった事に驚いたのではなく、“携帯”と言う単語に驚いたのである。それもそのはず。何せ、今の今まで使わなかった(覚えてなかった)ためである。
「携帯の料金見たら、基本料金の二千円だしよ」
「あ~そんなものあったな」
笑ってみるが、すっかり忘れていた。
あー確かに、セイクリッドに来た時に貰ったな~
「明日からちゃんと使うよ」
「そうか。まっ、携帯なんて必要最低限のことができれば良いからな」
その後は久しぶりに親父と夕飯を食べ、親父は城に戻っていった。
そうか。ケータイなんて物があったんだよな
ベッドで横になりながら思い出し、電源を入れ、いじっているとアドレス帳が出てきた。
そこには、親父はもちろんの事、カイウスとレグのアドレスまで入っていた。
今回の反省
暇ねん「帰って来たぞーーーーー」
八雲「はいはい。お帰り」
暇ねん「そして忘れてた」
八雲「ケータイのことか?」
暇ねん「YES!」
八雲「だろうな。今の今まで出てこなかったし」
暇ねん「ってことで、これから有効活用していくぜ!」
次回『コレが良い案? てーか、パーティの趣旨が変わってるし!』