表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
八雲セイクリッド編
35/73

大会前日

明日はナイトの大会。その所為か、周りからは期待の声が飛び交う。


「レグ、明日は見に行くからな」


「カイウス君。がんばってね」


席の横で二人に掛けられる言葉に二人は微笑み返す。


ふと思い出した。みたいにオレに視線を向ける男友達。


「そーいや、ヤクモは出るのか?」


「あー、まあ・・・・ね」


曖昧な返事を返すとレグがオレの首に腕を回す。


「何言ってんの!お前は俺らと同じ一軍だろ」


「バッ・・・・・・!」


急いでレグの口を押さえたが少し遅かった。周りの連中はポカンとしてオレを見る。


オレが一軍であることはナイト部の人以外には教えてなかったので当然の反応だと思う。


「本当・・・・・・なの?」


「あーまー・・・・・・・うん」


控えめに答えると周りの連中が騒ぎ出した。


「マジで!?凄くない」


「まだ一ヶ月だろ?」


「ははっ・・・・・」


笑って誤魔化すしかないな。


そんなこんなで今日の学校が終わり、部活へと向かう。




「あしたはついに試合だ。各自、やりたい練習をしてくれ。家に帰って休みを取るのも良いからな」


部活が始まるとジンは、大会に出るメンバーを集めた。


「何か言いたいことはあるか?」


最後にオレたちに聞いてきたが誰も言う事は無い。


「よし、解散」


「さて、どうする?」


素振りをしながらレグが聞いてくる。


「そうだね・・・・・・・ヤクモの出来上がりを見てみようか」


「なんだよそれ・・・・・・・」


冗談だと思ったが、レグはピクッと反応すると素振りを止め視線を向けてきた。


「そーだな。明日は大会だし、ヤクモ、俺と試合するぞ」


「マジですか!」




木刀を構えてオレはレグを睨む。


「それじゃ・・・・・・・はじめ!!」


カイウスの合図でオレたちは互いに足を動かした。


「く・・・・・っ!」


木刀を交えた瞬間、レグの力強さが感じられた。


マジで・・・・・本気!?


「何やってんの!」


カイウスが床に座っていると肩にポンと手が掛けられた。


「ルージ先輩・・・・・・・ヤクモの出来上がりがどれくらいのもんか調べてるんです」


「面白い事やってるジャン」


興味を持ったのかルージはカイウスの隣に座り、目を細めた。


「ぐっ・・・・この!」


「前にも言ったがタメが大きい!」


振った木刀をスルリと避けると、柄の部分で脇を殴ってきた。


「んな!?」


ありかよそれ!


「有りだ!木刀を使ってればどんな攻撃も有りだ」


「だから・・・・心を読むなーーーー!!」


苦虫を噛み潰したような顔をするオレにレグは悪戯に微笑む。


「どうですか?先輩から見て」


「そーだな・・・・・・悪くは無い。初めて一ヶ月でコレなら凄い方だな」


「やっぱりそうですか」


「なんだ?嫉妬か?」


「違いますよ。覚悟の違いが目に見えてるなーーと」


「覚悟の違い?」


訝しげの表情を見てカイウスは笑って誤魔化した。


「どうですかルージ先輩」


「ん?ジンか。明日は期待できそうだ」


「それは良かった」


二人の後ろにジンとウェルが腕組し立っていた。


四人の視線はオレに向けられていたが、そんなもんより目の前のレグに精一杯だった。


「こうなったら・・・・・・!!」


「どうした!次の手・・・・・ッ!!」


レグが木刀を落した。いや、落したのではなく落させた。


だれが?オレが!


「あ・・・・・・」


「ヒュ~」


見ていたカイウスたちも口を開けて驚いている。


「・・・・・・・なんだよ今の?」


「いやー、昔テレビで見た技を前々から練習してたんだ」


「ふ~ん」


「初めの一発で出来たとは我ながら凄いかな・・・・・・ってレグ、顔が怖いよ!」


レグの表情は笑っていた。目が笑っていないが。


「じょーとーだ!ヤクモもう一回だ!!」


「い、いや、遠慮しと・・・・・」


「遠慮すんなよ。行くぜ?」


「ちょっと・・・・・・・ンギャーーーーーーー!!!」


一瞬で出来事だった。その数秒後には屋内広場にオレの悲鳴が響いた。


今回の反省

八雲「大会前日なのにコレか」

暇ねん「コレだ」

八雲「まぁいいけど・・・・・オレ、凄くね?」

暇ねん「あー・・・なにが?」

八雲「分かっててそれか」

暇ねん「読者はお前が何したか分かんねぇからな」

八雲「本番までのお楽しみってやつだな」

暇ねん「ヒントはパクリ物です」

八雲「オレの技はパクッたのか・・・・・・・」

暇ねん「うん。思いつかなかった」

八雲「どうせ・・・・・オレなんか・・・・・・」

暇ねん「またいじけた。次回から大会編です。多分長く無いでしょう」


次回『久しぶりだな(前編)』です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ