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オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
八雲セイクリッド編
34/73

いざ真剣に勝負!

暇ねん「戦闘が・・・・・・多くなってきた。それと今回は部長と副部長がメインだ」

文化祭の話し合いをした週の日曜日。いつもどおりの一日部活・・・・・・のはずだった。


「「・・・・・・・・」」


「なに、あの鬼気迫る迫力は?」


「さ、さー?」


屋内広場のど真ん中で部長のジンと副部長のウェルがにらみ合っている。


あまりの気迫に周りの連中は手が出せない。大学・専門部の生徒も触らぬ神に祟りなし、状態である。


「なんでも・・・・・・」


「?」


オレとカイウスの後ろで素振りをしているレグが口を開いた。


「噂では女性関係だって聞いたぜ」


「女性・・・・・」


「関係・・・・・・!?」


ジンが女性と、と聞くとカイウスと目を合わせた。


ジン先輩は、二年の間でも結構な人気だ。だが、本人は部活第一で女性に興味ないと有名である。と聞いたんだけどな・・・・・・


「でもなんで、ウェル先輩まで?まさか、三角関係?」


「違う違う。なんでもウェル先輩のクラスの女子がジン先輩に告白したらしいんだけど・・・・・・」


「ジン先輩はそれを断った。そーゆう訳でしょ。それでなんで?」


「ウェル先輩。その告白した人が好きだったらしい」


「「えぇーーーー!!??」」


レグの振るう木刀が空を切り裂く。だがその音を掻き消すほどの声を上げたオレたちだった。


てか、三角関係に近いんじゃ・・・・・・・




「どーして彼女にあんな態度をとったんだ!!」


「どーしてって俺には関係なかったからな」


「ジン・・・・・・お前は」


「話は済んだろ?練習を再開するぞ」


「・・・・・・・わかった」


ジンの態度が気に障ったのかウェルの口調は低く覇気を感じる。


「ウェル?」


「真剣勝負だ・・・・・・お前と俺で」


「正気か?」


ウェルの発言に周りがざわつき始めた。ある者は驚き、ある者は楽しんでいる。


「人の話を聞かないのが昔からお前の悪い癖だな」


「お前だけには言われたくない・・・・・・・」


「ふー・・・・・・お前ら、少し離れていろ」


「いくぞ・・・・・・・」


「いいぜ、きな」


その言葉を放った時には二つの木刀はぶつかっていた。


「いいのかよ!?」


「いくら俺らでもあの二人は止められねぇよ」


依然として素振りを続けるレグ。


「いいのかよ・・・・・・・」


レグを見て考えていると中心から幾度もぶつかり合う音が聞こえてくる。


「どうなってる?」


「すごいね。部長はウェル先輩の太刀筋を見切って最小限の行動で避けてる」


カイウスの言葉どおりジンの動きには無駄が無い。


「・・・・・・・」


「あっ!」


ジンの見たこと無い動きに思わず声を上げてしまった。


「い・・まのは・・・・・・・?」


「ラピディー───部長の得意技」


「ラピディー?」


「元はRapidityラピディティ────神速を意味する。意味の通り、相手は何をされたか分からないうちに負ける」


「・・・・・・・」


目の前の部長の強さに目を見開く。


「だけど、さすがはウェル先輩。当たったのは最初の一太刀。残りは当たってはいるものの、木刀を落さず、最低限のダメージ」


「レベルたけーー・・・・・・」


「当たり前だろ。皆は俺をエースだ!期待の星だ!なんとか言ってるが、部長のほうが断然強いぜ」


いつの間にか素振りを止め、レグが隣に来ていた。


「決まるよ。良く見ときなヤクモ」


「え?」


カイウスに言われ視線を向けたその時だった。


それは一瞬の出来事。下から指に上から手の甲に連続の神速を木刀を持つ手に当てた。


「っ・・・・・・!」


ウェルの手から木刀が力なく落される。いや、落ちた。


「速い・・・・・・・」


「・・・・・・・」


レグは木刀が落ちるとこまで見ると元いた場所に戻り、素振りを再開した。さっきよりスイングの速度を速めて。


「レグ、どうかしたの?」


カイウスはレグの内心を読み、それでも言葉に出して聞いてきた。


「お前は・・・・・なんでもないよ」


「そう」


ジンは方膝をついて俯いてるウェルに近寄った。


「ウェル。一つ勘違いしてるようだから訂正しとく」


「・・・・・・・」


「俺は告白を受けてはいないぞ」


「・・・・・・・は?」


意味が分からず顔を上げるウェル。


「ふ、俺が彼女と話した内容は・・・・・・・本人に聞け。俺が言って言いことではない。だが、コレだけは間違えるな。彼女は俺に好意を持ってはいないぞ」


「ジン・・・・・・・」


ジンは微笑むと手を叩き視線を集めた。


「今日の部活はここまで。大学・専門の方はまだ終わって無いから邪魔するなよ」




「なんか違ったみたいだね」


「らしいな」


「お前が言ったんだろ」


「俺は噂で、って言ったぞ」


うっ、と言葉に詰まるオレの表情を見てケラケラ笑うレグ。


「帰りになんか食べていこうぜ」


「だったら、マ●クで」


「さんせーー」


という事で、帰りにマ●クによったのだった。


今回の反省

八雲「マ●クってあり?」

暇ねん「どこの時代も世界もマック共通だぞ!」

八雲「時代は違うだろ」

暇ねん「細かい事は気にするな俺は『神』だからな」

八雲「バカだろ」

暇ねん「小説でくらいいいだろ!別にデ●ノートを使って新世界の神になるって分けじゃないんだから」

八雲「やめい!本文でネタ使え!」

暇ねん「そーだな」

八雲「それより、なに?あの部長の強さ。チートだろ」

暇ねん「いや、手●部長みたいに、めっちゃ強いのをやってみました」

八雲「あーー、テニ●リね。テニス●王子様ね」

暇ねん「そうそう」

八雲「ってことは、リョ●マはオレか!」

暇ねん「いや、レグ」

八雲「どうせ・・・・オレなんかどうせ・・・・・・」

暇ねん「いじけるなよ」


次回『大会前日』です。

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