文化祭の説明?
日にちはちょっと過ぎて9月15日。
「はーい。それじゃ二ヵ月後のセイクリッド祭のことを話し合うわよ」
場所は教室。時間は午後のHR。黒板の前に立ち仕切るクラス委員の女子。
「セイクリッド祭って?」
「文化祭みたいなものだよ」
「ただし!セイクリッド祭は他の国の物とは比べ物にならないと思うぜ」
力説してくるレグを見て、わずかにだが体を後ろに逸らした。
「てーか、オレたち3週間後には大会だぞ。こんな事やってて良いのか?」
「こんなことって、授業だよ」
「あ・・・・・・」
「まったく。それよりレグは席に着けば?」
「おーいカイウス、今のはどういう意味だ?」
「言ったまんまの意味」
ギロリと睨むレグの視線を軽く受け流す。
「まぁまぁ」
「そこ!うるさい!!」
「「「うっ!」」」
黒板の前に立つ女子に注意を受け押し黙るオレたちだった。
「そーいや、レグってレーベル・・・王子と試合した事あるんだろ?」
話を変えてオレはレグに視線を向けた。
「何でそれを!?」
「ボクが教えた」
微笑みながら手を上げるカイウスにレグが、またお前か、と言いたそうな表情をしている。
「お前は・・・・・ったく、ああ。確かにレーベル王子と試合した事あるぜ」
「結果は聞かないけど何で?」
「なにが?」
「試合の理由」
「あぁ、夏休み前に大会があったんだ。その時に俺の剣術見て試合したかったんだって」
ムスッとしているレグ。
あー負けたんだな。この表情は
「当たり前だろ!!」
「だから、なんでお前達はオレの心を読むんだ!!プライバシーの侵害で訴えるぞ!!」
「う・る・さ・い!!」
「うぎゃ」
声を荒げると、前方から白くてちっちゃい細長い物が額に当たった。
「すげー」
「チョークを正確にヤクモの額に・・・・・・・」
「そこを感心してんじゃねぇよ・・・・痛って」
額を摩りながら二人に視線を向けた。
「それじゃあ、私達のクラスは何をしますか?」
「喫茶店」「お化け屋敷」「カメラ屋」「メイド喫茶」など大声で次々に案を出していく。
「カメラ屋ってなに?」
「カメラで撮るだけ」
いや、つまんねーだろそれ。第一メイド喫茶なんて知ってるのが可笑しいだろ!
「メイド喫茶だって結構有名だよ・・・・・・ってどうしたの?」
「まじで訴えるぞ。コラ・・・・・・」
震える声と不敵な笑みを浮かべてしまう。
「まーまー」
馬をなだめるみたいに両手でジェスチャーするカイウス。
「そこのナイト兄弟は?」
「「「・・・・・・・・」」」
オレたちは確かにナイト部だが兄弟じゃねぇよ
「いいじゃない。気にしない気にしない。で?案は?」
こいつも超能力者か・・・・・・・
「委員長、悪いんだけどボクたちは当日、部の方でやることがあるからそっちで決めて。出来る手伝いなら手伝うから」
「そーゆうこと。だから俺たちが出来そうなものでよろしく~」
レグが手をやる気なさそうに振る。
「そんなもんあったっけ?」
「・・・・・・・」
「どうした?」
「まさかお前が忘れるなんて」
「うるせーよ!で?」
「今日の朝練で部長が言ってたでしょ。警護で見回りをするって」
「あーー確かに」
思い出すと二人は呆れた風にため息を付いた。
「─────ってことで私達のクラスは喫茶店ってことで決定!」
「いえーい」などと盛り上がる教室。いつの間に決まった!?
「詳しいことは次の時間ね」
タイミングよく女子が話を終えると終わりのチャイムが鳴り響いた。
「んじゃ、部活にいこうぜ」
後ろのロッカーに立掛けているある木刀を手に取るレグ。
この後の部活でオレは部長・ルージ先輩・レグに叩きのめされました。っと。
オレ主人公だよな?
今回の反省
暇ねん「今回は割りとうまくいったかな」
八雲「かもな。それよりネタは無いのかよ?」
暇ねん「えっ?使ってるけど・・・・・・」
八雲「うそ?どこ!?」
暇ねん「プライバシーの侵害だってお前叫んだじゃん」
八雲「アレか!?」
暇ねん「あひる●空の千秋だぜ」
八雲「あー、空が言ってたな~」
暇ねん「そうそう。今度は分かりやすい物で行くけど」
八雲「そうしろ。オレも分からなくなる」
次回『いざ真剣に勝負!』です。




