話を恋愛に戻そう
今回勝手に作った授業が出ますが、他国の勉強・・・英語と歴史を合わせたようなものと考えてください。
この学校に来てから早くも一週間がたった。クラスにも馴染も友達も増えた。
なにより・・・・・・
「カイウス、次の授業なんだっけ?」
「他文化だよ」
「うー、オレ、アレ嫌いなんだよな」
「文句言わない」
「俺もヤクモと同じだ」
「さすがレグ。わかってるー」
何より、死ぬ気で英語を覚え話せるようになったことが嬉しい。時々カイウスを頼るけど・・・・・・
「それよりヤクモ、明日の休み、ちゃんと部活に来いよ」
「わーってる」
ナイト部にも入部したオレ。だったが、コレがキツいのなんの。どこの野球部だ!!って感じ。
「ボクも行くからね」
カイウスも正式に入部した。
「おらー席に座れ」
外人には珍しい黒髪の先生が入ってきた。
「んじゃ、また後で」
レグは手を振り上げ席に戻っていった。
昼休み。教室の端で弁当やパンを出して昼飯中。
「そーいやしってるか?」
「「何が(を)?」」
レグが購買で買って来たパンを片手にオレたちをみた。
「三年生のセレナ先輩のことだよ」
「っ!?」
久しぶりに聞いた名前に思わず反応してしまう。
当然、セレナとの事は誰にも言って無い。カイウスも知らないはずだ。
親父達の仕事もオレとカイウスしか知らない。
「どうかした?」
「いや、何でも。話を続けて」
なんともない様に振舞ってレグに話を続けさせた。
「なんでも、夏休みの間にセレナ先輩が婿候補にあったんだって。情報ではブレイブ王国のレーベル王子。他にも何人かいたみたいで・・・・・・日本にも一人、候補がいるらしいぜ」
「へ、へーー」
知りすぎじゃない!?情報公開でもしてるの?
内心焦りを感じながらも、顔には出さない。
「ヤクモ、知らないか?」
「し、知らんわい!」
「わいって・・・・・・」
「うっさい!」
オレとレグのやり取りをカイウスは笑ってみていた。
放課後、部活も休みでオレとカイウスは一緒に帰っていると・・・・・・
「ヤクモって」
「なんだぁ?」
「セレナ先輩に興味でもあるの?」
「んあっ!?」
カイウスは微笑みながら聞いてきた。その笑顔がオレには悪魔の笑顔に見えるよ・・・・・
「違うならいいんだ。お昼の時、先輩の話しに食いついていたから・・・・・・」
「あ、あはは・・・・・・」
「でも、少しでも気があるんなら早めの行動が大事だよ?レーベル・・・・・・王子が結構アピールしてるっていうし」
「いやいや、オレ候補じゃないから最初っから無理だよ」
笑って話を終わらせるがカイウスはため息を付いている。
「なんだよ?」
「なんでもないよ・・・・・・あっ、噂をすれば影ってね」
「影?・・・・・・ん」
帰り道の公園で子供達とじゃれてる女子が三人。内一人はオレの良く知る女性だった。
「わるい。オレ買い物して帰るから。じゃあな」
「えっ、ヤクモ!・・・・・・・いっちゃった」
オレはセレナを見た時、足が止まったが、無理やり足を動かし公園とは反対のスーパーに足を進めた。
カイウスはオレの後姿を見ると、まったく、と言い公園に入っていった。
今回の反省
暇ねん「久しぶりにセレナを見た感想は?」
八雲「あぁ」
暇ねん「なぜ会いに行かなかった?」
八雲「あー」
暇ねん「うっおーーーーーーい。人の話し聞いてるかー?」
八雲「うーん」
暇ねん「ダメだコレ」
八雲「おー・・・・・・・」
暇ねん「まっ、理由を知ってる俺は何も言わんよ」
八雲「んー・・・・・・」
暇ねん「完璧ダメだな」
次回『休みの部活はつらいです(前編)』です。




