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オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
八雲セイクリッド編
26/73

うわ、もしかしてオレ浮いてる?

注意点

・今回から『』が出てきますが、これは英語で八雲には分かりません。

・『』で日本語が書かれているのはカイウスが訳しています。

今日から通う学校の前に着くとオレは足を止めた。


「どうかした?」


「ん?いや・・・・・・今日からここに通うのかって考えてた」


と、言ってはみたものの実はそれだけではなかった。


学校ってこんなに大きかったっけ?


心の中では顔が引きつっている。なぜならオレの前にある学校は普通の学校三個分のでかさがある。


「そうだよ、セイクリッド学園っていうんだ。読める?」


「なんとか・・・・・・」


校門に学校名が飾られているが読めそうで読めない。だが、見栄を張ってみた。


「無理しなくて良いよヤクモ」


「うっ、バレた!」


あっさりとバレた!


『・・・・・・』


『・・・・・・』


「ん?」


内心傷ついているとカイウスが英語で周りと挨拶していた。


オレには何言ってるか分からんが、挨拶してるって事は分かる。


「じゃ、いこ」


「あぁ・・・・・・今気付いたんだが、生徒の数多くない?」


「あぁ、ここら辺ではこの学園しか学校が無いんだ。車で五時間ぐらいした所に行くと他の学校があるけど・・・・・・」


「へーって事はあの小学生もこの学校?」


隣を楽しそうに走っている小学生を指差す。


「うん、小・中・高。それと大学、専門学校見たいのも入ってるよ」


「マジでか!?」


「マジで『・・・・・・・』」


昇降口に向かっているとカイウスはよく喋りかけられる。


「カイウスって人気者?」


たしかにコレだけ美形なら女性はほおっておかないだろうな。


「ん?そんなこと無いと思うよ。それに今日はヤクモの所為でもあるよ」


「オレ?」


そーいや、カイウスに挨拶した人たちは、最後にオレを見てたな。


「そうだよ。だって、日本人がこの学園に来たの始めてだもん」


「へー・・・・・・ええっ!!」


危うくスルーするとこだった。


スルーをするー・・・・・・ごめんなさい。


「ヤクモ、今のはつまんないよ」


「うっさい!ってか、心読むな!プライバシーの侵害だぞ!!」


校舎に入るとカイウスに連れられて職員室に向かった。


廊下を進むたびにカイウスは挨拶され、その後オレを見る。何だこの状況!?


「学校の案内は後でするね・・・・・・失礼します」


高校一年の職員室に入ると一人の先生が近づいてきた。


「君が、ヤクモ君だね?」


「はい」


おぉ、日本語だ!


「私はブラウンだ、よろしく。この学園で唯一日本語を喋れる」


金髪で短髪の若い先生。


「よろしくお願いします。ブラウン先生」


「君は、私のクラス・・・・・・と言いたいとこだが残念だが違うクラスだ。『シール先生!』」


クルッと体を後ろに向け他の人の名前を呼んだ。と思う。


『はい。あら、この子が日本からの?』


『えぇ。ヤクモ=コウサカです』


「って、言ってる」


カイウスに通訳してもらい状況を理解する。


赤髪でポニーテール。またも若い先生。


『シールよ、よろしく』


「よろしくおねがいします」


差し出された手を握る。これもカイウスが通訳。


『付いて来て、クラスに案内するわ』


「はい」


うわー緊張してきた。


「安心して。僕がちゃんと通訳するから」


「頼みます」


タメに頭を下げるオレ。


『はいはーい。座りなさい』


シール先生が教室に入るとタイミングよくHRのベルが鳴った。


オレとカイウスは廊下で待機。


『先生。日本人が来たって本当ですか!?』


『本当よ。それもうちのクラスよ』


『マジかよ!』


『どんな奴だろ』


などと、皆言いたい放題口走っている。


『それじゃ、今呼ぶわね』


『カイウスがいないですけど』


『彼は日本語喋れるから通訳のために一緒にいるわ。ヤクモ、入ってきて』


『おはよう、みんな』


『おーっす』


カイウスの挨拶に教室にいる生徒が反応した。


全員反応って・・・・・・


緊張しながらもオレは教室に入った。チラッと見てみると反応はバラバラだが皆こっちを見ている。


はぁー・・・・・・


「カイウス、頼むよ?」


「まかせて」


『えー、日本から来た高坂 八雲です。これからよろしくお願いします』


『・・・・・・』


あれ?反応が無い・・・・・・いきなりすべった!?ん?


『・・・・・・・』


前の席の男子がカイウスに何か言ってる。


「えーっとね、あっ、ちょっと待って『・・・・・・・』」


何か言おうとしてやめたカイウスは、クラスに何か聞いていた。


『・・・・・・・』


カイウスの言葉にクラスが笑顔になった。


「なんだって?」


「同じクラスになったんだから。そんな縮こまるなって」


「はぁ・・・・・・」


「ヤクモ、避けるか受け止めた方が良いよ」


苦笑いをしてカイウスは言ってきた。


「は?なにが────っと!」


一番後ろの席からオレ目掛けて何かが飛んで来た。とっさに出した手でそれを受け取る。


『俺たちからの転校祝いだ』


カイウスが訳した言葉を聞いてから受け止めた物を見る。


木で出来た、細長い棒のような物だった。コレを見たときのオレの顔はどんな顔だったか・・・・・・


「木刀・・・・・・だよな?」


『おぉーーーーー』


木刀を認識するとクラス中が盛り上がった。コレばっかりはすぐに理解した。


『おい、今の見たか?』


『みたみた』


『アレを避けるじゃなくて受け止めた』


何言ってるかわから無いオレに。戸惑っていると生徒達が椅子から立ち上がり駆け寄ってきた。


『・・・・・・・』


『・・・・・・・』


「いや、何言ってるかわかんねぇし!カイウス!」


「んー訳すのが多いんでまとめると、凄いねって」


「凄い?なにが!」


『ヤクモ!』


「あん?」


自分の名前ぐらいは分かる。呼ばれたほうを向くと楽しそうに笑っている男子。いま、木刀を投げてきた奴だ。


『お前、オレたちの部活に入れ!』


「はぁ!?」


カイウスを通じて聞いた言葉にオレは驚いた。と、思う。


今回の反省

八雲「なぁー」

暇ねん「なんねん?」

八雲「なにコレ?」

暇ねん「これから人気が落ちる物語」

八雲「テイルズかよ!」

暇ねん「いやー、他国の学校とか良く知らないから勢いで書いてしまった」

八雲「それは・・・・・・人気の落ちる物語だな」

暇ねん「だろ?それに主人公英語分かってないし」

八雲「カ、カイウスがいるだろ」

暇ねん「どんだけ他人任せだよ」


次回『部活ですか』です。

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