花火は人に向けないように
すいません。昨日AO試験を受けていたため更新が遅れました。
祭りに行ってから時間が経つのが早く感じた。
「よし、早めに行かないとな。セレナ?」
「今行くわ」
浴衣姿のセレナがリビングから現れ、オレたちは家を出た。
歩いていると周りの人たちも駅に向かって歩いている。
「やっぱり、みんな行く場所は同じか」
「ねぇ八雲、花火大会ってどこでやるの?」
「ん?言わなかったけ?隣町でやるんだよ。ここら辺じゃ一番有名な花火大会だな!」
「へー」
などと話していると早くも駅に着いた。のだが───
「う~ん。早めに来たつもりだったんだがな~」
切符売り場には長蛇の列が見える。
ここは、ディズ●ーランドか!
「セレナの切符だけは買わないとな。しゃーない、並ぶか」
オレはパ●モを持っているからな。
「ねぇ、冴子さんがコレを渡してきたんだけど、コレって何?」
列に並ぼうとした時、セレナがある物を見せながら聞いてきた。そのある物とは───
「ん・・・・・・ってパ●モじゃん!!何で持ってるの!?」
話を聞いていなかったオレはパ●モを見て驚いた。
「だから冴子さんに渡されたの」
「あ、ああ。なるほど・・・・・・」
うーん、さすが母さん。こうなる事を見越したな。
母さんに感謝をするとオレたちはタッチで改札を抜けた。
タイミング良く電車が来て乗る事が出来た。
電車の中は満員電車で窮屈である。
「く~~セレナ、こっちに!」
手を握ると無理やりにドア側に向かい、セレナを守るようにドア側に立たせた。
隣町まで時間で言うと三十分ぐらいで着く。
「悪いな、こんな状態で」
「良いわよ別に」
ドアが開くとオレたちは降り改札に向かおうと思ったが、周りの人たちが押し寄せてくるのでコレが終わるまでベンチで座る事にした。
「よし、いくか」
「ええ」
駅を出るとすぐに商店街に入る。商店街には色々と出店があり、花火が始まるまでここを見て回る事にした。
「ここで花火を上げるの?」
「いや、商店街を抜けるとデカイ川があってなそこから船で打ち上げるんだ」
オレは近くの駄菓子店で買ったガムを噛みながら説明をする。
セレナの手には前に食べた綿飴を持っている。気に入ったのかな?
『これから花火大会を始めます』
スピーカーから聞こえてきた声を聞き、一分後には花火を打ち上げる音が聞こえてきた。
「あ~~~っと、始まっちゃったな。どうする?急ぐか?」
「お楽しみは最後にって言うでしょ?」
「言うねぇ」
「まぁね」
と、ふざけながらも足は進めるオレたち。
「きれーー」
打ち上げが始まってから五分以上経っているが、花火の量は増すばかりだ。
「すげーーーな」
月だけが見える暗い空に色とりどりの花火が飾られては消えていく。
それは一瞬の出来事だが、オレたちの瞳には永遠に感じられる。
「・・・・・・セレナ」
「なーに?」
花火からオレに視線を向けてくるセレナ。まぁ、オレが呼んだんだから当然か。
「・・・・・・・・・・・」
「なによ?」
「ありがとな」
「え?どうしたのよいきなり!?」
「いや、何となく言いたかっただけだ。明日言おうと思ってたんだが、多分言えないと思うから・・・・・・」
「そっか。・・・・・・・それじゃ、私も!」
「ん?」
急に恥ずかしくなり視線を外した。その時、左頬に何かを感じた。いや、『感じた』じゃなく『当たった』だ。唇の柔らかい感触が。
「へ?」
「えへへ。しちゃった!」
「い、いや・・・・・・しちゃったって・・・・・・・・ぐはっ!!」
すこーし、オーバーリアクションが入ったがこれは致命的な攻撃だった。
「ふふっ」
セレナは微笑みながら視線を花火に戻したが、花火の明るさで表情が赤くなっていることに気付いた。
「・・・・・・・・」
なに?いまのイベント?オレ、脂肪フラグもとい死亡フラグに向かっているのか?
結果、明日にはセレナが帰るって言うのにオレは花火大会を楽しむ暇が無かった。
だが、次の日になるとオレが想像していたことを遥かに超える出来事が起こった。
今回の反省じゃなく言い訳
暇ねん「すいません!昨日AOを受けてきたので更新が出来なくて。その前の日は予行練習みたいのをやっていて更新できませんでした」
八雲「で、受かりそうなの?」
暇ねん「ぐはっ!!」
八雲「あーこれは質問に答えられなかったってパターンか」
暇ねん「バーン!!」
八雲「暇ねん・・・・・・・どんまい」
暇ねん「肩に手を置くな!!」
次回『貴様と姫では釣り合わない!私が姫の釣り合う者だ!!(前編)』です。