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オレが姫の婿候補!?  作者: 暇な青年
セレナ姫ホームステイ編
12/73

久しぶりに話すと話す事が無い

電話の受話器を耳にあて一言。


「なに?」


「おお!?冷たいな、実の父に向かって」


「いや、実の子供を勝手に姫の婿候補にするのはいかがな物で?」


「しょうがないだろ、王様に『セレナ姫の婿となるやつを探してる』って言われたら息子を薦めるが親ってもんだ!」


「あっそ。まぁ、今更文句は言わないけど、何で五年ぶりに電話を?」


そう、親父とは五年間会っても無いし、手紙も無い。まぁ、セレナについての手紙が五年ぶりだった。当然、電話も無かった。


「いやぁ、息子が姫さんに無礼をしてないか心配でな」


「んー、無礼は無いと思うよ。なっ、セレナ?」


「そうね」


オレは、隣にいるセレナに聞き、微笑んでセレナは答えた。


あっ、隣ってのは受話器の反対側にセレナが耳を当てて聞いているんだ。多分、聞こえている。はず。


「おー息子よ、そんなに姫さんと仲良いのか。結構結構!」


電話の向こうにいる親父は上機嫌なのだがオレは・・・・・・


「あのさ~」


「ん?なんだい、我が息子よ!」


「オレの名前言ってみてよ」


「えっ!?」


「オレの名前」


「あ~いいぞ。ちょっと待て!」


名前を呼ぶだけでちょっと待てって何だよ!まぁ予想できてたけど。


「名前を呼んでって何で?や──」


「ダメだよセレナ。オレの名を呼んじゃ」


「?」


セレナの言葉を遮りオレは口止めする。当然セレナは、不思議がっている。


「まだぁ?親父?」


「ちょっとまて!や・・・や・・・ヤーさん!」


「おいっ!自分の息子をヤクザにしたいのか!!」


「冗談だ、じょうだん。えーっと・・・・・・」


「ヤーさんって?」


セレナがオレに聞いてくる。


「親父はよくオレの名前を忘れるんだよ。さっきの『ヤーさん』ってのも思い付きだろ」


「思い出したぞ。お前の名は大和●だろ?」


「オレはノートルダム大附属中でアイ●ールドになってねぇし、なりたくもねぇよ!!」


確かにアレはアイ●ールド21でも可笑しくも無い強さだった。うん。


「わるかった。・・・・・・八雲、だろ?」


「ったく」


親父がオレの名を覚えていた事が以外で驚いたオレ。

いつもなら、オレから名前言わないと思い出さないのに。


「それでさ────」


その後、親父が五年間分、とは言わないけど長い間、セイクリッドの話をしてきた。

オレは『ああ』とか『へー』としか言わなかったが、親父は満足したみたいだった。


「最後に姫さんと話させてくれるか?」


「ん?あぁ」


反対側から聞いていたセレナに説明する事は無かったので、受話器を渡し、オレは麦茶を取りに冷蔵庫に向かった。


「どうだい?そっちの生活は?」


「はい!とても楽しいです。修二さんが話してくれた通りでしたし、それ以上の物も見れました!」


「それはよかった。で、どうだい?八雲に惚れちゃったかい?」


「えっ!?それは・・・・・えっと・・・・・・・」


「まぁいいさ。そーいう事は聞くなって王様に言われたしね」


「それじゃ、冴子に代わってくれるかな?」


「はい!」


オレが麦茶を飲んでいると、セレナが母さんを呼ぶ声が聞こえ、受話器を渡すとセレナがオレのとこに来た。


「ほい」


新しくコップを取り出し、麦茶を入れ、セレナに渡した。


「何話したの?」


「んー・・・秘密!」


「そっか」


久しぶりに親父と話したのが嬉しかったのか、オレはこの後、気分が良かった。


今回の反省

暇ねん「お前、ファザコン?」

八雲「ぶっ!?」

暇ねん「きたね!麦茶吐くなよ!!」

八雲「お前が変なこと言うから!」

セレナ「ねーねーファザコンって何?」

暇ねん&八雲「またかよ!!」

暇ねん「おほん!ファザコンと言うのはお父さんが大す『ガントレットハーデス!!』」

暇ねん「ハイそこ!ブレ●ブルーの技使わない!」

八雲「違うからな!断じて違うから!!」

セレナ「ファザコンってなに~?」



次回『はっ?ちょっと?母さん?』です。

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