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5章
恋コメ5章です。
第5章 本当の気持ち
文化祭の後夜祭。
花火が上がる校庭で、俺は一人のベンチに座っていた。
「桜井くん」
雪乃が隣に座った。
「ねえ、桜井くん。私ね、ずっと言いたかったことがあるの」
「うん」
「私……桜井くんのことが……」
言いかけた時、ドンと花火が上がった。
雪乃の言葉は花火の音に消えた。でも、その表情で全てが分かった。
「雪乃……俺も――」
【選択肢】A: 「好きだ」と伝えるB: 「ありがとう」と受け止めるC: 「もう少し、時間をください」とお願いする
俺は、Cを選んだ。
「え……?」
驚く雪乃。
「ごめん。俺、まだちゃんと自分の気持ちが分からないんだ。雪乃のことも、先輩たちのことも、みんな大切で……」
「桜井くん……」
「でも、これだけは本当。雪乃のことを、誰よりも大切に思ってる」
雪乃は少し泣きそうな顔で、でも笑顔で頷いた。
「うん……待ってる。桜井くんの答えを」
その夜、俺は気づいた。
選択肢は、俺に答えを教えてくれるものじゃない。
俺自身が答えを見つけるための、道しるべなんだって。
読んで頂きありがとうございます。




