3章
恋コメ3章です。
第3章 増える選択肢、増えるヒロイン
それから1週間。俺の周りには常に選択肢と女の子が現れるようになった。
朝、登校すると――
「桜井くん、おはよう! あの、これ、お弁当作りすぎちゃって…」
雪乃が恥ずかしそうにお弁当箱を差し出す。
【選択肢】A: 「ありがとう! 嬉しい!」と素直に受け取るB: 「でも、雪乃の分は?」と心配するC: 「一緒に食べよう」と誘う
Cを選ぶと、雪乃の顔がパアッと明るくなった。
昼休み、屋上で雪乃と二人きりでお弁当を食べていると――
「見つけた! 桜井、こんなところで何してるの!」
麗華先輩が現れた。いつものクールな表情の奥に、少し焦りが見える。
「あら、デート中? 邪魔しちゃった?」
後ろからさくら先輩もニコニコしながら登場。
「で、デートじゃないです! ただお弁当を…」
雪乃が慌てて弁明する。
「ふーん。でも桜井、午後は生徒会の仕事があるわよ。忘れてないでしょうね?」
麗華先輩の言葉に、俺は頷く。すると――
「じゃあ私も一緒に行きます!」
雪乃が立ち上がった。その瞬間、強風が吹いて――
「きゃっ!」
雪乃のスカートがふわりと舞い上がり、俺は思わず目を逸らし――そして足を滑らせて、雪乃の方に倒れこんだ。
ドサッ。
「いたた……って、えええ!?」
気づけば雪乃を押し倒す形に。顔と顔が数センチの距離。
「さ、桜井くん……」
雪乃が潤んだ瞳で見つめてくる。
「あらあら、青春ね〜♪」とさくら先輩。
「……離れなさい。今すぐに」と麗華先輩の冷たい声。
【選択肢】A: 「ごめん!」とすぐに離れるB: 「雪乃、怪我ない?」と心配するC: 時が止まったように見つめ合う
俺がBを選ぼうとした時、またドアが開いた。
「会長〜! 大変です! 文化祭の予算が――って、お姉ちゃん!? 何してるの!?」
ひかりだ。そして彼女の後ろには――
「あの、ひかりちゃん、どうしたの……わっ」
もう一人、見知らぬ女の子が転んでひかりを押し――ドミノ倒しのように全員が絡まって倒れた。
「いたたた……」
「重い……」
「あらあら」
「……最悪」
混乱の中、俺は新しく現れた女の子と目が合った。眼鏡をかけた、おっとりした雰囲気の美少女。
「あ、あの、ごめんなさい……私、図書委員の月城しおりです……」
顔を真っ赤にしながら自己紹介する彼女。そして気づいた――彼女の手が、偶然にも俺の手を握っていることに。
「あ、あの、手……」
「え? あっ!」
慌てて離れる二人。その様子を見て、雪乃が少し頬を膨らませた。
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