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1章

恋コメの1章です。

第1章 選択肢が見える男

「えっと、桜井くん? 大丈夫?」

教室で隣の席の雪乃が心配そうに覗き込んでくる。さっきから俺はずっと選択肢と格闘していた。

授業中も、休み時間も、常に選択肢が出現する。

【選択肢】A: 「うん、ちょっと寝不足で」と笑ってごまかすB: 「実は俺、選択肢が見えるんだ」と正直に話すC: 黙って微笑む

Cを選ぶと――

「ふふ、変なの」

雪乃が少し頬を染めて笑った。好感度アップの効果音が聞こえた気がした。

「桜井〜! お前、雪乃ちゃんと仲良くなってんじゃん!」

親友の田中が肩を叩いてくる。

「白石さんって学年一の美少女だぞ? お前、何かコツでもあんの?」

「いや、別に……」

その時、教室のドアが勢いよく開いた。

「桜井蒼太! あなたに用があるわ!」

現れたのは長い黒髪をなびかせた、凛とした美少女――生徒会長の黒沢麗華先輩だ。クールな美貌と完璧な成績で有名な3年生。

【選択肢】A: 「はい! 何でしょうか!」と元気よく返事B: 「俺、何かしましたか?」と不安げに聞くC: 「先輩、美しい…」と思わず口に出す

俺は慎重にAを選んだ。

「生徒会の手伝いをしてもらうわ。放課後、生徒会室に来なさい」

「え、でも俺――」

「返事は聞いていないわ。これは命令よ」

麗華先輩は優雅に髪をかき上げて去っていった。クラス中がざわめく。

「おい桜井、生徒会長に目をつけられたぞ」「あの完璧超人の黒沢先輩が!?」「もしかして恋愛フラグ?」

騒ぐクラスメイトたち。その時、ガタンと音がして、雪乃が立ち上がった。

「桜井くん、私も手伝いに行ってもいい……かな?」

上目遣いで見つめる雪乃。可愛すぎる。

【選択肢】A: 「もちろん! 一緒に行こう!」B: 「でも、雪乃は大変だよ?」と心配するC: 「俺、嬉しい…」と照れる

読んで頂きありがとうございます。

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