1オボロスを持っていればよかったんだけど
それは後に思えば奇妙な夢だった。
ボロ布を被った物乞いのような男がボートの上から言った。
「1オボロス払うなら憎悪か悲嘆のどちらかを越えさせてやろう。払えぬのなら空席を待つがよい」
1オボロスがなんなのかはわからぬ。
ただ見たことのない白い花が咲き乱れた川岸だった。そんな意味がわからない夢だった。
毛布に包まって寝ていた体はあちこちが痛いが、毛布があるだけマシだった。
見渡す限りの荒野と瓦礫と死体。ここに着いた時は、美しい建物や花や木がキラキラと繁り、活気良く優しい人々がいた。
「お前ら帰るぞ」
聞こえたその言葉に、眠るのに使っていた毛布に金銀財宝を乗せて包み背負いこむ。
「食料を忘れるな」
その言葉に昨日殺した人々から手足を切り離してリアカーに積み込むし、念のために死体の所持品を再度する。やはり金になりそうな物はない。
この都市にたどり着いた時と一部の俺達は違っていた。
人を殺して金目の物を強奪する喜びを知ってしまっていた。
歩幅を合わせて規則正しく行進する。
1ヶ月間の訓練で何かが壊れた。そして命令に従う事のみが楽しみになり。命令により占拠する都市にたどり着いた時には、罪深き人を殺すことに罪悪感を持つことはなかったが、殺しの喜びが理解できなかった。
それが数ヶ月だか1年以上経過した今、もうあの高揚感を体感できないのかと寂しく思う。
町にたどり着いたのでとりあえず全員殺し、略奪して休憩する。
たき火の灯りが届かない所に奇妙な男がいた。
舞う上着のスワローテール。奏でる弦楽器。弾かれた弦が何かが欠けた世界に色を与える。
「お前は?」
自分らのリーダー格の男の声に楽器を奏でながら踊っていた彼は、優雅に礼をして「ミノスと申します」と名乗った。
その時唐突にボートに乗った男の夢を理解した気がした。
1オボロス銅貨を口移しにあのボロ布を纏った男に渡しておけば、ミノスと名乗る男に出会う必要がなかったと。
持ち込んだ死体の手足や強奪した果物を貪り食らう自分達をミノスはニコニコと嫌悪感を見せない。リーダー格の男の言葉に反応し、酒を上層部にミノスは振る舞う。
ミノスは奇妙な男だ。顔が変だ。鼻筋が通っていると言うが、本当に鼻筋が通っている。眉根から低くなる事無く鼻筋が鼻の頭に向けて高さが変わることなく続いている。
普通、額から眉根への頭蓋骨のカーブを経て、眉根から目頭へ向けて低くなり、そこから鼻の頭へと鼻筋が高くなるのだが、彼の鼻は額と同じ高さで、まるで彫像である。
また奇妙な夢を見た。
ミノスと似た顔の作りをしているが、ミノスよりも喜怒哀楽が薄そうな顔立ちをした金髪の男が自分を通して自分らの軍へ礼を述べた。
王の孤独を癒やしている?
意味がわからないし、金髪の男とミノスは審判者だと言うし、意味がわからない。
訳がわからない夢だった。
元々の軍を率いていた大佐が戦死してから、リーダー格がコロコロ替わり、今のリーダー格は誰だか知らない人で、彼らの近くにいつもミノスがいる。
華やかに舞い踊り見聞きする者の苛烈な感情を弾けさせ、ミノスは弦楽器を奏でる。そして軍の階級持ち達がミノスの言葉に耳を傾け、ミノスが注ぐ酒で喉を潤しそれにより更に渇く。
正規の軍人なら面白くないだろう光景も、臨時雇いのにわか軍人の自分達にはどうでも良い事であり、偉い人達に略奪してきた財宝を横取りされないので、ミノスの存在は実にありがたい。
村や町に着いては、欲望を解放しつつ人を殺して強奪し、人間の肉を食べる。
牛や馬は強奪した財宝を運ぶのに使うので食べないし、なにより人肉が動物の肉より美味しく感じる。そうして自分達は、どんな人間の肉をどのように調理したら美味しいのかを雑談するようになっていた。
「ハデス陛下まだ住民が増えそうですよ」
ポツリと呟いたミノスの言葉は弦楽器の音色にかき消えた。
いつか見た夢の川辺に立っていた。ボロ布を被った1オボロス銅貨を求めた男は居ない。
でもとっても可愛らしい幼女が見たことのない白い花に色を乗せていた。
筆で白い花を桃色や鮮やかな黄色に染めていく。
一度しか夜を過ごした事が無い妻は、こんな可愛らしい幼女を産むの…ムリだな。この幼女は絶世の美幼女で可愛すぎる。
「お妃様に近づかぬように」
ミノスに肩を掴まれていた。
「妃?」
「彼女は我が主の妃でして。彼女の近くには恐い方の伯母が居るはずですので」
「妃? こんな小さな女の子を妃?
どんな変態なんだ?
犯罪だろ?」
後ろから笑い声がした。血が滴る鎧を着た美男が笑っていた。
「伯父上が変態。伯父上が変態なら父上は何なんだよ」
「アレは病気か呪いですね。年齢性別種族見境なく発情しますし。異母兄様お気をつけ下さい。アレに襲われないように」
「いや、ムリ。父上に襲われる前に父上を刺すし」
「ムリですねせいぜい頑張って下さい。異母兄様」
「ミノスお前な。まあいい。
一番上の兄様が俺より伯父上に褒められようと張り切っている。ミノス。兄様の性癖は父上譲りだ。わかっているな。伯父上を守りたかったら疫病より多くの人間を戦死させろ。
兄様は本当に面倒くさいから、伯父上が根負けして兄様の毒牙にかかったら、地球上の大半の生物が死に絶えるぞ。
伯父上の浮気を許す伯母上じゃないからな。あの恐怖を繰り返させるなよ」
「異母兄様。生まれる前の事なんてわかりません」
「わからなくても察しろよミノス。お前国王だったんだから」
「牛に妻を寝取られる事になった祖国など記憶にございません」
わけがわからないが、血が滴る鎧を着た美男は凄く美男という事しかわからない夢だった。
祖国へ向かって軍を進める。
遭遇した人間は全て殺す。欲望を開放し満たす。
舞い踊るミノスのスワローテールがクルクル舞う。
北風を呼んでミノスは雨を降らせ、自分達は土砂降りの雨で体を洗い喉を潤す。
美しい弦楽器の音色。たまにその音色が誰かに絡みつく時がある。ミノスはその音が絡みついた男が病で体力が激減する前に戦死へと導く。そして遺体を炭にする。
何が順調でトラブルかわからない。
村や町の自警団との戦闘中。血が滴るあの美男を見かける時がある。
その美少年揃いの自警団の背後に妙にキラキラ光り輝く美男が矢をつがえている時がある。
ミノスはキラキラゴージャスなナルシストにしか見えない顔立ちをした美男を見ると妙に疲れた顔をする。
血が滴る鎧の美男は、キラキラ美男に向かって「光るは兄様のハゲ頭!」と叫ぶと何処かへと逃げて行く。
キラキラ美男は激怒して、血が滴る鎧の美男を追いかける。
「なにがしたいんだろ?」
キラキラ美男はハゲではない。ハゲではないけど、金髪に色白なので、金髪が太陽光で光り輝いていると、天然パーマの金髪が単なる光となってハゲ頭に見える。
「兄弟のふれあいでしょうね。性的かどうかはわかりませんけど。あの暑苦しいナルシスト王子は美少年大好きだし 、バカ王子は愛に飢えてますし。
本当に父親に似て迷惑です」
なんだろ?
ミノスの主が、ミノスの異母兄達とミノス達の父親によるストレスで滅茶苦茶険しい顔して仕事に没頭して現実逃避している姿が見えた気がした。
夕飯のサラダのセロリをミノスの雇い主にあげて、労りたい気分になった。セロリ変な風味がして美味しくないし。
戦闘中でもミノスは舞い踊る。
弾く弦が奏でる音色が自警団の判断を狂わせ同士討ちにする時もあれば、酒を口に含んで心臓を貫かれた兵士に口づけして癒し、再び自警団を殺害させる時もある。
スワローテールの二本の軌跡が死をコントロールする。
ボロ布を被った男が自警団の肉体ではない身体をボートに山盛りして、水も川もないのにボートを櫂で漕いで何処かへと立ち去る。
しゃくしゃくセロリを食べている宝石をちりばめた豪華な黒い服を着た幼い男の子は、モフモフのつけヒゲをよだれかけにしたまま俺に礼を言った。
ん?
なんでここに幼いセロリの王冠を被った男の子がいるんだ?
しかも顔半分覆うモフモフしたつけヒゲについている紐が、頭の後ろで上手に結べなくてミノスに結んでもらってるし。
どこからかミノスに似た金髪の男がセロリの王冠の男の子を回収して空に消えるように消え去った。
「伯父上どこですか!」
キラキラナルシスト美男が叫んでる。なんかカオスだ。
なんてカオスで意味不明な幻覚なんだろう?
夢と現実と幻覚の区別がつかない。
血が滴る鎧の美男。
太陽光をスポットライトにして光り輝くキラキラ豪華な美男。
ミノスを兄と呼ぶ金髪のミノス似の男。
これらの人々は俺とミノスにしか見えていない。
日時が流れて人間の食べ納め。明日には国に入国する。
木箱を二重底にして下に財宝上に野菜や強奪した古着を詰める。みんな必死で強奪してきた財宝を隠す。
国に入って正規兵や貴族に見つかれば没収される。
わずかな賃金を与えられて自分達は帰宅する予定。
国に戻ればもう殺しも食人もできない。
キラキラナルシスト美男が竪琴を奏でて歌う。
メロディーは綺麗だし声もいいが、意味不明でポエムな歌詞はどうやら美少年とスケベな事がしたいし、美人の処女でも我慢してやってもいいという殴りたい内容だった。
「疲れる」
褒め称えよと見つめるキラキラ美男に拍手をおくる自分を、周りの人々は迷惑そうに見つめる。
だれもかれも水仙の花の模型を作るセロリの王冠の男の子も、男の子の近くで槍を握る血が滴る鎧の美男が見えていないのだから。
「我を誉め称えた褒美として一言言ってやろう」
そんな一言はいらないです。セロリの王冠の男の子と貴方の間にいる鎧の美男のサンダルが、貴方のキラキラ鬱陶しい顔に向けられてます。
「憎悪と悲嘆は次の新月が訪れる前に現れる。どちらかに吞まれるか覚悟を決めておけッ」
偉そうに言った顔に血が滴る鎧の美男のサンダルが入った。セロリの冠の男の子に飛びかかるからそうなる。
涼しい顔したまま、キラキラ美男を月のない夜空にぶん投げた血が滴る鎧の美男は、血まみれの手で髪をかきあげた。
「次の新月にお前が死ぬという予言だ。兄様の予言は外れないし、外すと面倒な事になるから受けいれておけ」
そうか死ぬのか。
後29日だ。人肉が食べられない期間が続くのは。
恐いとか生きたいという気持ちがわかずに、凪いだ気分で自分の死期をストンと受け止めれた。
自分の残り寿命20日。駐屯地で僅かな金貨をもらった。人肉食べたい。
自分の残り寿命15日。住民を殺した隣国の街の事を聞かれた。嬉しそうに隣国に住んでいる親友一家を語る宿屋の主夫妻は悪気がないところに腹が立つ。
自分の残り寿命10日。半月が三日月に欠けてきている。キラキラした美男の幻にウザ絡みされながら、ボツボツ顔した知人や親戚に強奪してきた財宝を殆ど奪われた。コイツらを「性的に襲っていいよと」呟いたら、美貌が釣り合わないとキラキラホモは断った。それはそれでいいが、呆れた顔している血塗れ鎧の男なら襲うんだなと思った途端、キラキラホモは血塗れ鎧を追いかけだした。異母兄弟でなにやってるんだか。
自分の残り寿命残り3日。
ああ、人肉が食べたい。すれ違う血が滴る咳をしたボツボツ顔の近所の人々と挨拶をしつつ自宅前に立つと、妙な音が聞こえる。
ゲスい笑顔したキラキラ美男と血塗れ鎧の美男が、男女の性的行為を現すハンドサインを自分に見せている。あ、うん。判ってる。男が幼馴染みなのはよくわかる。アイツ声デカイんだよな。
イイ笑顔でハンドサインを仲良く繰り返している。お前らは10歳くらいの子供か?
家の前で行為が終わるまで地面に腰掛けて待つ。背にした壁が日差しを受けて温かい。温かいのはいいが、妙な匂いがする。
「伝染病の匂いだ。セロリ食べる?」
自分のとなりにおっちゃんこと空気椅子に座ったつけヒゲの男の子は、王冠からセロリを取り外して自分に差し出していた。
「食べません。セロリ変な味がするので」
「美味しいのに」
擬音が『おっちゃんこ』って何だよ?
「死期が近いと繁殖しようとする。それだけだ。
家の中の二人の間に愛はない」
「わかってますよ」
自分も挙式を上げた日の初対面の夜抱いて、朝には出兵だったからか、妻に対して愛情どころか顔と名前すら覚えていない。
「そういえば、もうすぐ自分は貴方の臣下になるんでしたか?」
「臣下じゃなくて国民。ワシ様の国で誰にも迷惑かけない範囲で幸せに暮らせばいい。
宝石も石油も石炭も化石もたくさんあるし」
「石油は臭いから要りません。役に立たないし」
「ふむ。アテナやヘパイストスは作品制作に使えると言ってた気がするが。 そういうモノか。
ザクロ食べる?」
「食べません」
「そうか」
つけヒゲの男の子は、ポリポリととろけた笑顔でセロリを食べるし、アホな美男二人は窓から家の中を覗いているというから、一部体が壁をすり抜けている。
のどかなんだか、殺伐としているのかわからない風景。
次のラウンドに移ったらしくキラキラと血塗れはハイテンションでハイタッチして覗きを続行している。
…と、なんか増えてた!
つけヒゲの男の子がセロリ食べてる幼女の頭に宝石細工の水仙の王冠を乗せていた。
あ、奥さんだっけ、この絶世の美幼女。
仲良く覗きをするキラキラホモ美男と血塗れ鎧美男。
二人仲良くセロリなんていうクソマズイ草を食べる幼い夫婦。
自分もう直ぐ死ぬのに、すごく孤独。
どうでもいいけど、幼馴染みのアイツの声がデカくてうるさい。
空はこんなに澄んでいて青く。
血が腐りかけのような鼻につく化膿臭と鉄のような血の匂いに日々の生活から出た臭気。
なんか体が透明な巨乳を揺らした美女が走って来るしで、虚しい人生だったな。
「むちゅめたぁん!」
娘だろ。娘。そこら辺にいる美形と同じ系統をした顔してるんだから「娘」を「むちゅめ」などと呼ぶなよ。
あ、幼女嫁の目が死んだ。
幼女嫁に巨乳美女が襲いかかり、なぜか自分の家の壁を突き抜けたと思ったら、巨乳美女が走ってきた方角から幼女嫁を抱えて飛んできた。
「だめよ。マミーから百メートルも離れたら。パパのようなくず男に最低な事されたらどうするの?」
覗きをしていたアホな美男二人のこっちを見つめる無表情と、つけヒゲ男児のビキビキに血管が浮き出た渋い顔と、幼女嫁の過労死した目が手遅れと告げてる気がする。
こいつら全員、巨乳美女と顔立ちが親兄弟かよというレベルで似ている。
「むちゅめたんはマミーの傍にずっといたらいいのよ」
キラキラナルシスホモ美男と返り血ダラダラ鎧美男の双子に見える無表情は、アレだ。唯一の財産である子羊を祭りの儀式に強制徴収される近所の人を見つめる人の無表情だ。
哀れみの表情を浮かべたら巻き添えで破滅するという恐怖に支えられた無表情。
待て!
幼女嫁の表情が死んでる!
この巨乳美女。母性愛という名の絶対的精神支配を発動している!
「溺愛か?」
呟いた自分の言葉に納得する。
愛という海に沈めて「私もママを愛してる」以外の意思という空気を肺どころか、肉体から全て追い出して、浸透圧で血管が全て破壊されて…空気と血液が全部「ママの愛」という海水で置き換わる愛という地獄だ。
「むちゅめたん安心してね。ママとむちゅめたんを引き離す奴らは全て餓死させるからね」
不思議な事に世界から色が失せた。
足がつるし、体がガクガク震える、めまいがする。
体が芯から暑い。
モノクロになった視界に瞼を降ろす。
再び瞼を開けた時。朝焼けが見えた。
ザクザクという穴を掘る音と乾いた土の匂い。
「なんで帰って来るのよ」
「バレなかったらこんな労働しなくてもいいんだけどな」
「でもコイツか生きていたら私達愛し合えないじゃない」
「そうだね。まあ昔からコイツ、俺の欲しいもの全て持って行く奴だったから死んで当然だし」
ザクザク。
幼馴染みに恨まれていたのか。
リアカーに横たわる肉体の腹から生えるように立つ俺は、こっちに向かってくるボートを見つめた。
「ごめんなさい。1オボロスないんだよね」
ぼろ布を纏った渡し守は、ツイーっと櫂をこいで岩山を抜けて去って行く。
もし1オボロスの銅貨を持っていたら、あの渡し守の力強い腕に抱かれながら銅貨を口で渡し……人肉を忘れ去るような口づけが出来たのだろう。
虚空を舞うスワローテール。
その1本を手に取り、自分は、死体を秘密裏に埋める穴を掘りながら悲嘆にくれる女の子宮に宿る命を踏みつけて、ミノスが先を歩く冥府への道を歩く。
悲嘆という河を歩いて越えて、裁判所に到着したら言おう。
1年間に3ヶ月間しか居ない、ミノス王の遠い遠いお祖母さんである幼女嫁と、遠い遠いお祖父さんのミノス王に「ただいま」と。
むちゅめたんパパなにやっとんねんエピソード~
その1
姉のデメテル(恐い方の伯母)との間に生まれたペルセフォネ(むちゅめたん)と蛇に化けたゼウスが浮気しました。ゼウスの奥さんのヘラが恐いので。
その結果……ペルセフォネは全宇宙を次ぐべき存在としてゼウスに寵愛されるザグレウスを生む。ザグレウスはヘラの嫉妬によりティーターン族と戦い煮物にされて食べられた。そのティーターン族を恨んだゼウスが雷霆でティーターン族を灰にしてしまい、ティーターン族とザグレウスが混じった灰から運命の輪に捕らわれた(輪廻転生する)沢山の現在の人間が生まれました。あ、ザグレウスの心臓はアテナに救出され、ゼウスが食べてお約束してザグレウスの転生体としてディオニュソスが誕生しました。
その2
元彼女のレウケをうっかりミスで死なせてしまったハデスに奥さんと恋人がいません。浮気無双してるゼウスとポセイドンと違って奥さんと子供がいません。
はいここで登場トラブルメーカー枠の美しい愛のパリピ女神のアフロディーテ様。一番美しい女神選手権で目障りなのはボクっ娘乙女のアテネさん。そのアテナさん信者に不細工なオタクで夫婦仲が良くないアフロディーテの夫のヘパイストスさんとガチレズで信者に恋愛禁止令を出してるアルテミスさんがいて、アテナとアフロディーテの仲良しに乙女のペルセフォネちゃんいます。
あ、絶世の美少年のアドニス君愛争奪戦でアフロディーテさんの競合相手国になるのもペルセフォネちゃんです。
チー牛枠のハデス様にデメテルママがべったりペルセフォネちゃんに恋愛至上主義のアフロディーテ様が一目惚れをプレゼント!
やったねハデスくん…ゼウス&ポセイドンの兄貴でステルス機能持ちだから、美幼女ペルセフォネちゃん誘拐を漆黒の豪華な馬車でも出来ちゃうんだよね…。
やったものは仕方ないので育児なにそれ美味しいの?なゼウスさんを冥府に呼んだら、「ハデス兄貴結婚しちゃえYO」で結婚が決まりました。
愛しい愛しいむちゅめたんを探すデメテル姐さんが脳筋ポセイドンが起こした神馬アリオンと秘儀の女神デスポイナ誕生な性犯罪の犠牲者なのにコレです。ゼウスが恐れるヘラ様をビンタで泣かすデメテル姐さんです。ビンタはなしの神話しらんけど。ゼウスがなめていい相手ではありません。長男ハデス・次男ポセイドン・三男ゼウス全て有罪。
そして……デメテル姐さん本気のストライキ。結果…地上の生き物は死にまくった!オリュンポスの神々が困った!なんとかゼウスが調停して1年間の内、冬の間だけペルセフォネちゃんをハデスの嫁として冥府で生活することになりましたとさ。
だから冬季はデメテルママは仕事しません。