第三話 ヴァンパイア討伐へ
最後に主人公組のステータス乗っけてあります
依頼にあった場所へ行く馬車の中でコージが訪ねた
『これから何を討伐しに行くんだ?』
「吸血鬼よ。なんでも最近町の近くまでやってきて通りかかった招待なんかを襲ってるらしいわ」
『へえ、吸血鬼か!なかなかファンタジーしてきたな!会話とかできるかな?』
コージはうれしそうな様子を見せるが、エルが首をかしげながら告げる。
「何言ってるの?魔物と会話なんてできるはずないじゃない」
『え?なんで?吸血鬼って喋るんじゃないの?』
「この世界で喋る魔物なんてはるか昔から生きている龍とか神狼くらいよ」
そう、この世界では魔物は喋らないものが基本なので会話をして和解をするということがないのだ。
「ま、そもそも意思疎通ができるなら亜人種に分類されるから討伐依頼が出る時点で魔物なのは確定なんだけどね」
『そうだったのか…。俺の夢が…』
「そんなことよりあなた自身は戦えるの?さすがに戦闘が始まったらあなたに気を使いながら戦うなんてことできないけど」
コージは気を取り直してうなずく。
『ああ、そこらの魔物程度には負けんし、何なら結界張れるから気にせんでも大丈夫だ。それに今回は俺の有用性を売り込んで何としても協力してもらいたいからな』
「…そういえばそんな話もあったわね」
『忘れてたのかよ!?』
コージの抗議の声を聞き流しつつエルはリリィに尋ねる。
「あとどれぐらいで着きそう?」
「もう少しよ。それよりさっきからなんか独り言が多いけど大丈夫?」
「え、あ、うん。大丈夫よ」
…実はコージのことはリリィ達には話していない。最初は話そうとしていたのだが、コージが『あまり人に知られたくない』というので仕方なく隠しているのだ。
どうもこの姿が恥ずかしいらしい。
「…ん、この辺に魔力が淀んでる」
「ということはこの辺が吸血鬼の出没場所か」
「少しあたりを探してみよう、何か見つかるかも。…おじさん、この辺で馬車止めて」
ユウリが吸血鬼の痕跡を見つけたようだ。このまま探索に移るらしい。
「探索はどうする?分かれてやる?」
「そうね…、別れるとしてもうちのパーティーは全員揃ってないとあまり力が出せないからその場合はエル一人で別れることになってしまうけどいいかしら?」
「問題ないわ。支部長からも戦闘力はB以上ってお墨付きもらってるし」
「この前早くランク上げろって支部長に脅されてたもんね」
「あれは怖かったわ…」
「はいはい、おしゃべりはこれくらいにして、探索行くわよ」
「「「はーい」」」
「それじゃあエル、何かあったらこの笛を吹いて」
リリィはそう言って小さな笛をエルに渡した。
「これは?」
「互いの位置を知らせる魔道具よ。笛を吹くともう一つの笛が振動して位置を知らせてくれるの」
「へえ、そんな便利なものがあるのね」
「パーティーを組むうえでは基本装備の一つなのだけどね」
エルは基本的にソロなのでこういったものになじみがない。使ったことがあるのはせいぜいが水を出してくれる魔道具、火を起こす魔道具程度だ。
「それじゃあ、頑張ってね」
「そっちもね」
こうして『夢幻』とエルは二手に分かれて探索を始めた。
____________________________
・ステータス
名:エルステイン
種族:ハーフエルフ
職業:魔法剣士
Lv:26/100
HP:1394/1394
MP:2036/2036
ATK:820
MATK:901
DEF:402
MDEF:509
ASPD:1980
CSPD:309
DEX:4781
LUK:61
〈ユニークスキル〉
・魔砲lv.0〔未開放〕・心眼lv.0〔未開放〕
〈スキル〉
・魔法素養lv.4〔水・自然・土・風〕・剣術lv.5〔剣ダメージボーナス・中〕
・魔力鎧lv.3〔物理軽減・中、魔法軽減・小〕・詠唱省略lv.2〔下級魔法詠唱破棄〕
・不屈〔ダメージ軽減・小〕・自然回復lv.3〔一時間に1割のHP回復ボーナス〕
・マナブーストlv.2〔最大MP上昇・中〕
〈称号〉
・不屈の戦士〔スキル:不屈 の付与〕
・駆ける者〔移動速度10%上昇〕
・はぐれの者〔ソロ戦闘時ダメージボーナス20%、パーティー戦闘時ダメージボーナス-10%〕
名:田中浩二
種族:甲魔虫
職業:―――
Lv:20/???
HP:506/506
MP:400245/445321
ATK:28
MATK:1482
DEF:81
MDEF:1304
ASPD:13
CSPD:4210
DEX:94
LUK:18055
〈ユニークスキル〉
・オーバードライブlv.10〔全スキルレベル上昇+10、スキル効果上昇・特大〕
・スキルトランスファーlv.4〔所持スキルのランダム四割の効果を味方に適用〕
〈スキル〉
・能力ブーストlv.3〔能力値割合アップ・中〕
・マナブーストlv.3〔最大MP上昇・中,MP回復量増加・小〕
・魔法素養lv.3〔全属性〕・詠唱省略lv.3〔下級魔法完全無詠唱〕
・剣帝lv.1・魔帝lv.1・自然回復lv.3〔一時間に1割のHP回復ボーナス〕
・転移lv.1〔自身から半径20m,または半径一キロ以内にある自身の訪れたことのある町〕
・高速機動lv.1・魔力鎧lv.3〔物理軽減・中、魔法軽減・小〕
・結界lv.2〔物理結界・弱、魔法結界・弱〕・覇気lv.1〔威圧・小〕
〈称号〉
・異世界からの召喚者〔スキル獲得難度低減〕
・不運に見舞われしもの〔LUK上昇〕
・蟲神の加護〔種族:蟲系統の場合、スキル:魔帝・魔法素養・魔力鎧を付与〕
・オーバーリミッター〔自身と仲間にレベル上限上昇・大〕
一般人のステータスもついでに
名:一般人A(成人済み)
種族:ヒト
Lv:20/50
HP:1000/1000
MP:50/50
ATK:30
MATK:10
DEF:20
MDEF:10
ASPD:20
CSPD:10
DEX:50
LUK:40
スキルはその職業に応じたものを持っています
ex)木こり→伐採、鍛冶屋→鍛冶、商人→商売 など