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短編

反戦歌

作者: 見伏由綸

いつ、いかなる時も、戦争に正義はない。

人を傷つけ殺すことに、正義があってはならない。

それは、人が人であるために、守るべき最後の一線なのだから。


一線を越えた人々は、もはや人と言えないような考えを持ち始める。

正義のためなら、家族のためなら、自分のためなら、他人を傷つけてもいいと考える。

そして、その考えは止まることを知らない。

自分たちのためなら他人が虐殺されてもいい、自分たちのためなら他人が人間らしく生きる権利を剥奪されもののように扱われてもいい、自分たちのためなら他人が犠牲となるのは当たり前だー

その結末は、血塗られた歴史をただ繰り返すだけである、いや、さらにおぞましい形で繰り返されていくのを、醜悪な顔で嗤いながら焚き付けているのである。


自分たちが正しい、他に方法はなかったからこの暴力は正当化されていいんだ、そう思った時、子供の頃の自分を思い浮かべてほしい。

この道を進んだ先に、子供の自分が笑顔で過ごせる世界があるのか考えてほしい。

正義を騙って目を瞑って人を傷つけたその先に、明るい未来など存在するのか。

本当にその正義は沢山の人の命を奪うほど大切なものなのか。

自分の家族や愛する人の命を捧げてまで守るべきものなのか。


自分とはそれほど崇高な存在なのか。


考えることを手放してはならない。

読んでいただき、ありがとうございました。


世界中で今、暴力や虐殺、悪意に晒されている人が心から安心して過ごせる日が来ますように。

そして、いつの日か全ての人が許しあって一緒に幸せになれる日が来ますように。

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