ー優美子は。もう一人。自分がいたら。手を繋いで遊びに行くと。笑顔で言ったー
優美子。
最愛の人。
優美子とのいつもの、散らかった部屋。
俺は、テレビを消す。
ワインを飲み干す、二人の土曜日。
優美子は服を脱ぎ、俺にキスをする。
優美子は、笑顔で言った。
「もうひとり、自分がいたら、手を繋いで遊びに行く」
もうひとりの優美子か。
笑って、俺は煙草に火を点ける。
こんな、イイ女ガ二人もいたら、俺はおもわず、
また、笑う。
SEX。
優美子を抱く度に不思議な感じになる。
倉敷への二人旅。
優美子は、『私を撮って』と、カメラを持つ、俺に何度も繰り返す。
優美子。
優美子。
空回りすることも多いけど。
俺は元気でいるよ。
俺は、二人の優美子が欲しいと、
正直、
想って、また、笑う。
愛する人へ。
また、どこかで逢えるといいね。
二人の優美子へ。