世界観設定
【リオエル大陸】
異世界ハスヴァに幾多もある大陸の一つ。
中心部に聳えるセントラル大山脈を挟んで、北側が魔族支配領、南側が人類勢力圏として魔族と人類の二種族が文明を築く。
南北は物理的な隔絶によって関わりが希薄で、魔族と人類は不干渉のままそれぞれに歴史を紡いできた。
遠い昔からモンスターの類が各所で群生しており、これらとの生存競争が繰り返されている。
【魔族】
リオエル大陸の中央帯以北に分布する種族。
姿形や習性が多岐に渡る複種分枝の知的生命体で、非常に多くの傍系が混在した社会を作る。
人類と比べ異形的な外観の者が多い。
持って生まれる魔力や能力により、下級・中級・上級・特級の四段階に分類される。
異なる傍系種間での交配も可能。
この場合、生まれてくる子供は両親どちらかの傍系種特性を色濃く受け継ぐ。
傍系種によって平均寿命はまちまち。
【死の灰宮】
リオエル大陸の北方、その果てに存在する巨大ダンジョン。
未だ踏破されておらず、全容は窺い知れない。
内部は数多のモンスターが蔓延る複雑怪奇な迷宮で、暗色の瘴気が漂い、濃厚な死の気配に満ちる。
踏み入った者が無事に戻ってきた例はなく、不帰の悪名が轟く。
凄腕の冒険者達でさえ挑戦には二の足を踏み、過去数度行われた大規模パーティーによる攻略戦は全てが失敗に終わった。
関わる者を悉く破滅させてきたが、生贄を捧げることで『生命の奇跡』が授けられるという噂もある。
『生命の奇跡』がどのようなもので、手に入れた者の実在も定かでないが、未知の魔宮故に超越的な力が眠ると信じる者は多い。
【モンスター】
遥かな昔よりリオエル大陸の各所に生息している異形の生物群。
姿形は千差万別で、各種能力や特性もまちまちだが、総じて兇暴で攻撃的。
血色に濁った眼玉が共通の特徴。
魔族や人類を始めとした他種族を無差別に攻撃し、殺戮・捕食する。
獰猛苛烈にして破壊衝動が非常に強く、魔族と人類にとって生存を脅かす最大の脅威。
大陸の歴史は、襲い来るモンスターと知恵ある者達との戦いの歴史でもある。
凄まじい繁殖能力と環境適応力を誇り、どのような場所だろうと瞬く間に数が増えていくため、根絶は不可能というのが定説。
その肉は食べることもできる。
【魔結晶】
モンスターが死亡する際、内包する魔力が濃縮され物質化することで遺される魔石。
血色に濁った飴玉のような見た目をする。
これを飲み込むことで、モンスターが持っていた魔力を取り込むことが可能。
魔導師など魔力を多く使う職種は、即座に魔力補給ができるアイテムとして重宝している。
強い魔物であるほど、魔結晶に宿った魔力も大きくなる。
多量の魔力を含んだ魔結晶は入手が難しいため、かなりの高額で取引されている。
魔結晶目当てにモンスターを狩る専門家もいるほど。
【死霊術】
死者の骸へ仮初の魂を吹き込み、自らの従僕たるアンデットとして使役する魔法体系。
術式も難解だが、それ以上に大量の魔力消費が求められるため、十全な下準備なしに成立させるのは困難。
触媒となる死体へ、魔力によって作り出した疑似的な魂を宿らせ、自我を与えることで自律的な活動を可能にする。
術者との親和性が重要で、同種族の死体でなければ成功しない。
魔族は魔族の死体のみ、人類は人類の死体のみアンデット化させられる。
術者が作り封入した魔魂は、生前の人格を投影して定着する。
記憶も死体の脳内に残るものが参照される。しかし死亡時から脳の傷みは始まり、蓄積情報が急速に失われていく故に、殆ど断片化しているか、まったく継承しない場合も多い。
術者からの魔力供給が適う限り、肉体の腐敗は防がれ、あらゆる傷が高速で修復していく。
持ち前の回復力にものを言わせ、肉体のリミッターを外した限界状態で働かせられるため、生前よりも遥かに身体能力は高くなる。
また魔力を使いアンデットの性能を強化していくことも可能。
だが逆に魔力供給が途絶えるとアンデットは自らを維持できず、灰となり消滅してしまう。
280年前、当時の魔王に仕えていた四天王メンバーの一角アンデットマスターは、稀代の死霊術師として名を馳せたが、謀反を企んだため魔王の怒りを買い、死霊術そのものが禁術に指定された。
これ以後、死霊術を学ぶこと、修めること、使うことは重罪になった。
【謎の研究室】
『死の灰宮』深部に設けられていた研究室。
強固な結界によって防護され、外からモンスターが侵入してくることのない安全地帯。
地上では禁術として狩り尽くされている死霊術に関連するものが、膨大な量を保管されている。
アンデット化の用途としてだろう魔族の死体も、理想的な状態で複数置かれている。
何者かが使用していた痕跡はあるが、その誰かは何処にもいない。
迷宮への生贄として捧げられたプレイヤーは、何故かこの中で目覚めた。
以後は此処を拠点として活動することになる。




