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枕の下に 希望の上に(6)

繁華街ポンプ

繁華街のマンホール

下に流れている欲望

塗れるまま

なされるがまま

付着していく

汚なさを忘れて




首筋に噛み付いた

あの子の隣

勇敢な人間は

多勢に無勢の中で

真っ赤な血を流していた

誰も知らない物語は

誰も知らないままに

誰かが知れば

それが理由に




隙間を縫う気がないなら

その力に触れてはならない

身の丈にあった人間の中でも

笑顔で暮らせるのだから




それでも人が集まる

蟻地獄には

人を誘う為に

叶えられる願い事がある

一つや二つじゃない

感覚が麻痺されるまで

叶えられる願い事がある

抗えるか

君の意思で

今まで見てきた事を

全て覆していくとしても




繁華街の路地裏

何者かだった物が跋扈する

薄汚れた人の形は

何かを背負いながら

無頓着だった




だからこそ

人間の臭いがした

だからこそ

人間の匂いなのだ

コンクリートの壁

指紋が浮いた手垢

ここに来たというだけの話

進んでみては跳ね返される

無常の中

答えはある


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