君とぼく
小説というより ポエムです
ノンフィクションの猫へのあつい想いがつづられてると思います
ぼくと君が出会ったのはもう21年も前
梅雨の雨の日 ぼくたちと君は出会った
君はまだとても とても小さい仔猫だったね
初めは そんな小さな君にとまどった
いつの間にか時が経ち
君とぼくたちの日常は当たり前で いつも一緒だったね
当たり前といのは 時には残酷で
気づいた時 「当たり前」という空間は たぶんないんだと思う
でも 幼かったぼくたちには それは とても まだ むずかしいことだった
一緒にお布団で眠ったね
寒い日は お布団の中に入って 時には お腹の上にのって
ぼくたちは君のことが大好きだった
この空間から旅立ちのときが来る前日
倒れながら それでも がんばって歩いて 各お部屋に挨拶したのを
ぼくは 何をしてるのか わからなかったのが一番の後悔なんだ
次の日の早朝
君はゆっくり 旅だっていってしまった
君がいるのが当たり前でなくなった日からは
しばらく何も考えられなかった
でも 確かなものがあることに気づいたんだ
ぼくは君がとても大好きだったこと
そして
君がくれた沢山の思い出
大好きだよ 今でも