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異世界最弱で飛ばされた俺の異世界奮闘記  作者: 地球人(仮)
一章 異世界に飛ばされたらしい
3/22

攻略会議とイジメそして無の世界

翌朝目が覚めると魔界だった


などという事はなくいつもの石の天井がある部屋だった。


「うぅ〜〜〜〜もう朝か。」

「朝じゃねーよ昼だよ」


何故ここに蓮がいる?


「あぁ、俺がいる理由が知りたいのか。」


コクコクと俺は頷く。


「その前に聞きたいのだが昨日の夜何かあったか?」

うん?なんの話だ?昨日は何もなかったよな。

「とくに何もないぞ。」

「…そうか、ならいい。」

「で、俺がいる理由なんだが、今日テジュンさんに呼ばれてたの覚えてないのか?」

……あっ!!!!しまった。そういえば明日ダンジョン攻略行くから攻略会議するとか言ってたな!

「その顔、思い出したか、後5分しかないぞ、早く準備しろ。」

「分かった少し部屋の外で待っててくれ。」

蓮が外に出たのを確認して俺は準備を始めた。って言っても着替えるだけだが。


=================================

蓮side


芥川さん夜這いに失敗したのか。

うん何故そのことを知ってるかって?

まぁ、いろいろあったんだ…

その時の事は余り思い出したくない。

ちょっとトラウマになった。

その事は置いといて、斎強の奴、大事な話だというのに忘れて寝てるとは…

流石に今日は寝坊しないと思っていたのだがな。

テジュンさんのとこに行く前に斎強の部屋よって正解だったか…

その時ドアが開いた。


=================================


「すまん、待たせたか?」

「いや、そんなに待ってないぞ。後3分あるし歩いても間に合うだろう。」

「そうか、なら良かった。そういえば昨日の夜といえば、芥川さんが来たんだか何か知ってるか?」

「!!、イヤ、ナニモシラナイナ。」

「なんで片言なんだ?」

「なんでもないぞ。」

「?、そうか。」

なんか知ってそうだけどな。まぁ蓮が嘘をつくとは思えないし。(普通についてます。)

そうこうしてるうちに会議をする部屋の入り口にきた。

中に入ってみると、赤いカーペットが敷いてありその部屋の真ん中に長い机が置かれている。その机に向かってイスが30個ある様だ。

長い机の先には少し厳しそうな顔をしたテジュンがいた。


「これで勇者の皆様揃いましたね。」

俺たちに向かって少しだけ微笑んでテジュンさんはそう言った。

「それでは、これからダンジョン攻略会議を始めます。」

その言葉をきっかけにテジュンさんの顔がまた厳しくなった。

「まずダンジョンの名前はアンデットマンションと言います。その名の通りアンデットがいっぱい居るダンジョンです。」

おい、アンデットマンションって千葉県のデ○ズニーとかいうところにあるアトラクションのホ○デットマンションに名前がそっくりじゃないか!などと考えているうちに説明は進んでいく。

「ダンジョンは100層あると言われています。実際はどうかわかりませんが…このダンジョンは塔の様になっていて上に上がっていくダンジョンです。ラスタニアの騎士団は50層まで到達しましたが、50層のボスが強く残念ながらそこから先は進めていません。

ダンジョンを攻略する目的は魔王に有効な武器などがあるらしいです。昔の勇者が封印したとか。なのでそれを取りに行きたいのです。」

なんで勇者はそんなメンドクサイとこに封印するかね・・・。

「質問いいかゴラァ。」

「なんでしょう、石田君?」

不良の石田君、最近見てなかったのだが何してたのだろうか?

「俺らの安全って確保されてるのかゴラァ?」

「はい。何人かの勇者様は既にお聞きになったと思いますが、皆さんの部屋にある机の中に宝石が入ってると思います。その宝石が『転移石』という名前でしてこの城の庭に転移できる様に設定されています。『転移』と言えば『転移石』を使うことができます。なので危ないと思ったら使ってください。」

ほぅ、そんな宝石があるのか…ならステータスの低い俺でも安心だな。

柴田がこっちを見てニヤニヤしてる様な気がするのだが多分気のせいだろう。気のせいではなかったとしてもあいつとは関わりたくないな。

「転移石を使う時の注意点ですが、手に持ってなくてもポケットなどに入れていると「転移」と言うだけで作動してしまうので気をつけてください。あまり数がないので皆さんここぞという時まで待ってくださいね。こちらから指示しますから。」

転移石って貴重なものなのか?テジュンさんが今持ってる転移石を鑑定してみるか。

=================================

転移石 レア度 ★★★★☆

説明

座標を設定したところにテレポートすることができる石。座標を設定してないのに使ってしまうとイデアの何処かにランダムでテレポートしてしまう。

なおこの石はX3562 、y6792 、z568

に設定されている。

=================================

レア度5が最大でそのうちの4か結構珍しいものなんだろう。

「それでは次の話に移りますね。今回は50層のボスだけを討伐しに行こうと思います。

50層のボスはリッチーです。どうやら古代の魔法使いの死体がリッチーになった様です。

すごく強力な範囲魔法を使ってくるので耐性が200近くないとHPが100位持っていかれますね。」

おい、

今の話だと俺は一発くらっただけで死ぬじゃねーかw

「情報はこれくらいしかないです。」

「では、今日はこのくらいで解散します。明日ここに集合してください。時間は今日と同じでお願い致します。明日この城を出るので準備しといてください。」

そう言ってテジュンさんはこの部屋から出て行った。

「斎強この後どうするんだ?」

蓮が聞いてきた。

俺はどうするか考えていたが…

少しでも足手まといにならないように訓練する事にした。

「俺はこれから訓練に行くよ。」

「そう…か、なら次会う時は明日だな。」

「どういうことだ蓮?」

訓練終わればいつでも会えるはずだと思うのだが…と考えていたら蓮が答えた。

「俺はテジュンさんに呼ばれて特別にダンジョンの知識を教えてもらう事になったのだが…一緒に行かないか?」

「なるほどな。蓮ならすぐ覚えられるだろうけど、俺がいると足手まといになりそうだから俺は遠慮しとくよ。」

「…そうか。じゃまた明日な。」

「じゃ。」

俺は訓練場に入り武器が置いてあるところへ移動していたその時。

天井を見上げていた。

そして背中に痛みが走った。

「っつ!!」

どうやら誰かに吹き飛ばされた様だ。

そして地面に激突したのと同時にさらに蹴飛ばされ壁に激突する。。

「ゴホッ、ゴホッ」

「最弱さんは今日も訓練か?」

どうやら柴田に蹴飛ばされた様だ。後ろには遠藤がニヤニヤして俺を見ている。

因みに柴田のステータスは

=================================

柴田 剛史 16歳 男 lv3

HP 450/450

MP 500/500

筋力:400

耐性:500

敏捷:500

魔力:500

スキル: 鑑定lv.MAX 身体強化lv.1

ユニーク: 人間キラーlv.1

=================================

人間キラーってなんだよ⁈

それより俺結構不味くないか…

「オイ剛史、最弱さんの訓練手伝ってあげようぜ!」

そこで俺は

「イヤ、俺一人でやるからいいよ。」

と断ったのだが、

「おお、それはいいな遠藤。可哀想な最弱の為に俺らの時間を使ってあげようぜ。」

全く話を聞いていない。チクショー!

「おら稽古つけてやるよ。まずはダンジョンで死なないように耐性からあげようか!!」

その次の瞬間俺の腹に激痛が走る。

「グッ」

「倒れるなよ、オラ!」

「ぐぁっ!」

吐き気がしてきたどうやら胃液が喉まで逆流してきた様だ。

「ウプッ、」

「まだまだ!!」

「オエッ、」

この耐性上げという名のリンチを俺は2分位受けた。

もう直ぐ2分というところで俺は首を蹴られ…

視界が真っ暗になった。







気が付いたら俺は何もない空間に立っていた。

ホントに何もない無の空間だ。あたり一面真っ暗闇である。

「ソーマ君、君の精神世界にお邪魔してるよ。」

後ろから声が聞こえた。

振り返って見るとそこには…

誰も居なかった。

「あ、もしかして僕を探してる?申し訳ないけど僕の体は人の精神世界にお邪魔できないんだ。だから声だけ。」

そうなのか…こいつは俺に何の用なんだろうか?

「僕の用事は君に伝えたい事があって来たんだよ。」

え、なんで俺の考えていることが分かったんだ?俺は喋ってないはずだぞ。

「びっくりさせちゃったかな。僕は君の精神世界に入っているわけだから、君の考えていることは分かるよ。」

そうなのか。

「うん。」

「で、用事なんだけど君のステータスが他の勇者の人達よりも低いのは僕達のせいなんだ。」

⁉︎どういうことだ?

「君は僕以外の神から危険だと思われ早くこの世界からいなくなってもらおうとステータスを弱くされたんだ。実際は蓮君並に君は強かったよ。」

えっ?神⁉︎危険⁇どういう事だ?

「神の話はいずれするから置いといて、危険というのは君のユニークスキルの事だよ。」

えっ?どういう事?だって俺のスキルは今の所全く役に立ってないぞ。

「そう。君の鑑定強化のスキルは今のままでは全く役に立たない。だけど………

残念、もう時間か…申し訳ないけどこの話はまた今度という事で。」

ちょ!何故⁈今から重要な事話すんじゃなかったのか?

「もう君の意識は戻ろうとしている。その事は僕にはどうしようもできないんだ。ほら君の友達が待ってるから戻りな。」

その声が聞こえたのと同時に無の世界から俺の意識は遠のいた。



あっ、せめて名前だけでも聞いておけば良かったと俺は今更だが思った。

誤字、脱字があったらご報告していただけると嬉しいです。

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