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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
転移局のお仕事ー日常その1
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 シェリスさんに問題解決を転移局に任せてもらう書面にサインをもらって、今日の所は帰ってもらった。

 この騒ぎで個人の荷物の受け取り業務が遅れてしまったけど、何とか終業時間までには片付いた。



 3時半くらいまでには夕方の食材の受け取りラッシュも無事終わり、残った荷物の整理をする。

 受け取りが無かった荷物は明日以降の受付だから、カウンターの下におく。



 ここでも異世界の収納らしく、パッと見は引き出しや棚があるようには見えないんだよね。

 カウンターの下ってシステムキッチンのみたいに細かく区切られた引き出しがいくつもあるんだけど、中は結構入る作りで、一部は掘り下げてあって大きな箱も楽々入るようになっていた。



 これは先代の転移局長さんがメルバさんに相談して出来たものだそうだ。

 たぶん、エルフの里の世界樹のお家にあったシステムキッチンをお手本にしたんだろうなあ。



 だからって、取っ手を着けずに、タンスみたいな下にくぼみをつけて引き出すタイプにしなくてもいいのに。

 結構重いものを入れることもあるから、引き出すタイプだと大変な時がある。



 まあ、こっちの世界のひと達なら問題なく開けれるのかもしれないけど。

 筋トレしようかなあ。もうちょっと腕に筋肉つけたい。



 ちなみに、預かる荷物が高価なものの場合は、転移陣の部屋の横にある隠し扉の中に入れて保管。要は金庫だ。

 慣れたと思ったのに壁だと思った所が開いた時は、やっぱり驚いてしまった。



 魔素の認証が出来るシステムらしく、責任者の魔素がカギそのものらしい。

 ただ、そういう魔素を感知する金庫は素材も作りも特殊らしくて、別の場所に作るととても手間がかかるらしい。



 転移陣の部屋も素材は同じだから、どうせ作るならと転移陣の部屋に追加する形で作ったのだそうだ。

 転移陣の部屋の周囲の壁は頑丈に作ってあるから、その方が防犯上も安全とのこと。



 ちなみに、この素材の開発者はメルバさん。

 岩に掘り込んでると思っていた転移陣は、この特殊素材に掘り込んでいて、これでないと上手く起動しないのだそうだ。



 便利なものだけど、開発までには20年以上かかったらしく、いまでもこの素材の製法はメルバさんしか知らないらしい。

 こういう発明してるから、危ない実験やっても怒られはしても止められないんだろうなあ。



 あ。でも、最近はやり過ぎたらしくて長老さん達に止められてるってぶつくさ言ってたっけ。

 メラさんといい、発明ってそんなに危ないものなんだろうか。

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