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トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
転移局のお仕事ー日常その1
53/397

 美味しい料理を堪能してる間に、追加の料理が来る。

 真っ赤なフライドポテトは皮の無いタイプで、手間がかかっているなあと感心する。



 塩だけじゃなく、他に2種類ほどソースがついていて、緑と黄色でそれ程違和感はなかった。

 一人分で注文したけど、お皿は20cmくらいの丁度いいサイズなのに、ポテトは山盛りだ。



 これで200円くらいって、すごく安いと思う。

 習った通貨がそのまま円にはならないんだけど、話に聞いてる限りだと、こっちの通貨は大体円の10分の1くらいのようだからそう外れてないと思う。



 ちなみに、キャサリンさんの勧めで食べてみたら、塩は天然塩で、緑はマスタード、黄色はケチャップみたいな酸味のあるソースだった。

 こっちにもマスタードみたいなのとかあるんだなあ。



 キャサリンさんはとても気に入ってるらしく、他のひとにも勧めながらもニコニコしながらポテトを食べていた。

 デリアさんのマリネは、そのまま海産物のマリネだった。目に痛い蛍光色のカラフルな魚介だったけど。



 南の一部にある料理らしく、カイザーさんも珍しそうにしていたので、小皿に貰ってひと口ずつ食べさせてもらった。

 色は派手なのに、味は普通にシーフードだ。イカやエビが柔らかくてさっぱりとして美味しかった。

 

 

 フルーツの盛り合わせもさっぱり系でまとめられてて、濃いブルーの果物にはちょっと躊躇したものの、いちご味だったことに驚き、かけられた少し甘めのソースが練乳みたいだったのにも驚いた。



 このお店当りだなあ。

 どのメニューもちょっとした工夫があるし、この季節に食べやすいものが用意されている。



 南の出身だとビドーさんから聞いたことがあるけど、そのせいか海産物を使った料理が多い。

 それも、ポイント大きいなあ。



 いつか、お茶だけでもいいからクルビスさんと来てみたいお店だ。

 頭の中のリストに入れておこう。



 そうやって比較的ゆっくり食事を取っていると、お昼が限定なのもあってか店内が空いて来る。

 そのおかげか、空いたプレートを下げにきたお姉さんが私たちが絶賛するのを聞いて、お礼を言って名乗ってくれて、お互いに自己紹介を済ませることが出来た。



 名前はシェリスさん。淑やかな彼女にぴったりの名前だ。

 本当なら、出会って最初に名乗るのが礼儀だけど、忙しい時間帯で仕事を優先させてしまったことを謝ってくれた。



 それは仕方ないことだし、飲食店ではよくあることなので誰も気にしていないことを伝えると、「ありがとうございます。ここの住民の皆さんは本当にお優しいですね。」と嬉しそうに言っていた。

 その言葉だけでも、彼女のこれまでの苦労を物語っているようで、何ともいえない気分になる。



 もちろん表に出さないようにして、笑顔で「今度はお茶しにきますね。」と伝えると、「是非いらしてください!」と喜んでくれた。

 ご飯がこれだけ美味しかったら、お茶も美味しいだろう。良いお店紹介してもらったなあ。

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