表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トカゲと散歩、お仕事しましょ  作者: *ファタル*
新しいレシピのお披露目
390/397

12

「とても美味しいのですが、これが魚とは、何とも不思議な感じですね。」



 オルファさんがそう言って、最後のスプーンを口に入れる。

 アースさんもキルビルさんも頷いている。



「ええ。匂いだけでなく、想像以上にしっかりした肉の味なのに、血の匂いがしない。」



「歯ごたえもありますし、これで、魚の干物とは。言われなければ、わかりませんな。」



 そんな周りを見て、メルバさんや長老さん達は満足気だ。

 嫌がられてる感じはしないし、干物を広める最初としては良い感じだよね。



「ふふふ〜。皆、驚いてるね〜。」



「まあ、魚の干物は里から出ることがあまりありませんからなあ。」



「それが、ハルカちゃんの味付けでこんなに美味くなって。」



「もっと欲しいのう。」



 あ、長老さん達も足りないんだ。

 おかわりって頼んでも良いのかなあ。



 ん?もうスイートポテトが来た。

 お茶も一緒だ。



 さっきのお茶と違って、紅茶みたいな香りの良いお茶だ。

 スイートポテトは砂糖を使ってるから、魔素の補給になるかな。



「スイートポテトでございます。こちらはおかわり可能となっております。」



 あ、スイートポテトならおかわり出来るんだ。

 作り置きも沢山持ってきたし、ルドさんがいるなら、その場で作れるもんね。



「はい。クルビスさん。」



 私の分もお先にどうぞ。おかわり出来るみたいだし。

 はい。あ〜ん。



「仲良しじゃのう。」



「うむうむ。良きかな良きかな。」



「何よりじゃて。」



 いや、仲良しですけど、これはそういうんじゃなくて。

 クルビスさん、かなりお腹空いてるはずだから、魔素を早く補給してもらおうと思っただけです。



 現に、クルビスさん、何も言わずに私が差し出すスイートポテトをひょいパク食べてるし。

 あ、無くなった。おかわり頼まなきゃ。



「滑らかで上品な甘さですわあ。」



「本当に。控えめな甘さで、私は好みですね。あ、君、おかわりが欲しいんだが。」



 おかわりを頼もうと給仕の人を探して周りを見ると、他のテーブルにもスイートポテトが運ばれていた。

 中々好評みたいで、ホッとする。



 おかわりを頼む人もいて嬉しい。

 私もおかわり頼まなきゃ。すみませ〜ん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=721049258&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ